HOME 海外

2022.07.22

女子200mはシェリカ・ジャクソンがジョイナーに次ぐ世界歴代2位の21秒45で大会新V 100m優勝のフレイザー・プライスが銀/世界陸上
女子200mはシェリカ・ジャクソンがジョイナーに次ぐ世界歴代2位の21秒45で大会新V 100m優勝のフレイザー・プライスが銀/世界陸上


◇オレゴン世界陸上(7月15日~24日/米国・オレゴン州ユージン)7日目

オレゴン世界陸上7日目のイブニングセッションに行われた女子200m決勝は、28歳のシェリカ・ジャクソン(ジャマイカ)が世界歴代2位の21秒45(+0.6)で金メダルを獲得。2015年北京大会でダフニ・シュキッパーズ(オランダ)がマークした大会記録21秒63を更新した。

序盤は100m連覇のシェリー・アン・フレイザー・プライス(ジャマイカ)がリードして、100mを11秒03で通過。しかし、ここからジャクソンが強かった。11秒04で2位につけるとコーナーを出たあたりで逆転。2位のフレイザー・プライスに0.36秒差をつけた。

これまでの自己ベストは、6月下旬のジャマイカ選手権でマークした21秒55。それを0.10秒塗り替えるとともに、あのフローレンス・グリフィス・ジョイナー(米国)が持つ世界記録21秒34(1988年)に0.11秒と迫った。

今大会では100mで銀メダル、東京五輪では銅メダルを獲得しているが、国際大会での実績はロングスプリントのほうが先だった。400mでは2016年リオ五輪銅メダル。世界選手権でも15年北京と19年ドーハで銅メダルを手にしている。そこに200mでの後半の強さがあるようだ。

これまでリレーでの国際大会のタイトルはあったが、個人種目は五輪、世界選手権を通じて始めて。オレゴンを弾みにジョイナーの世界記録更新へ、ジャクソンに目が離せない。

■女子200m決勝成績(+0.6)
1位 シェリカ・ジャクソン(ジャマイカ)         21秒45=大会新
2位 シェリー・アン・フレイザー・プライス(ジャマイカ) 21秒81
3位 ディアナ・アッシャー・スミス(英国)        22秒02
4位 アミナトゥ・セイニ(ニジェール)          22秒12
5位 アビー・スタイナー(米国)             22秒26
6位 タマラ・クラーク(米国)              22秒32
7位 エライン・トンプソン・ヘラー(ジャマイカ)     22秒39
8位 ムジンガ・カンブンジ(スイス)           22秒55

■女子200m世界歴代10傑
21.34  1.3  F.グリフィス・ジョイナー(米国)    1988. 9.29
21.45  0.6  S.ジャクソン(ジャマイカ) 2022. 7.21
21.53  0.8  E.トンプソン・ヘラー(ジャマイカ) 2021. 8. 3
21.61  1.3  G.トーマス(米国)          2021. 6.26
21.62A -0.6  M.ジョーンズ(米国)         1998. 9.11
21.63  0.2  D.シュキッパーズ(オランダ)     2015. 8.28
21.64  0.8  M.オッティ(ジャマイカ)       1991. 9.13
21.69  1.0  A.フェリックス(米国)        2012. 6.30
21.71  0.7  M.コッホ(東ドイツ)         1979. 6.10
21.71  1.2  H.ダウテ/ドレクスラー(東ドイツ)  1986. 6.29

◇オレゴン世界陸上(7月15日~24日/米国・オレゴン州ユージン)7日目 オレゴン世界陸上7日目のイブニングセッションに行われた女子200m決勝は、28歳のシェリカ・ジャクソン(ジャマイカ)が世界歴代2位の21秒45(+0.6)で金メダルを獲得。2015年北京大会でダフニ・シュキッパーズ(オランダ)がマークした大会記録21秒63を更新した。 序盤は100m連覇のシェリー・アン・フレイザー・プライス(ジャマイカ)がリードして、100mを11秒03で通過。しかし、ここからジャクソンが強かった。11秒04で2位につけるとコーナーを出たあたりで逆転。2位のフレイザー・プライスに0.36秒差をつけた。 これまでの自己ベストは、6月下旬のジャマイカ選手権でマークした21秒55。それを0.10秒塗り替えるとともに、あのフローレンス・グリフィス・ジョイナー(米国)が持つ世界記録21秒34(1988年)に0.11秒と迫った。 今大会では100mで銀メダル、東京五輪では銅メダルを獲得しているが、国際大会での実績はロングスプリントのほうが先だった。400mでは2016年リオ五輪銅メダル。世界選手権でも15年北京と19年ドーハで銅メダルを手にしている。そこに200mでの後半の強さがあるようだ。 これまでリレーでの国際大会のタイトルはあったが、個人種目は五輪、世界選手権を通じて始めて。オレゴンを弾みにジョイナーの世界記録更新へ、ジャクソンに目が離せない。 ■女子200m決勝成績(+0.6) 1位 シェリカ・ジャクソン(ジャマイカ)         21秒45=大会新 2位 シェリー・アン・フレイザー・プライス(ジャマイカ) 21秒81 3位 ディアナ・アッシャー・スミス(英国)        22秒02 4位 アミナトゥ・セイニ(ニジェール)          22秒12 5位 アビー・スタイナー(米国)             22秒26 6位 タマラ・クラーク(米国)              22秒32 7位 エライン・トンプソン・ヘラー(ジャマイカ)     22秒39 8位 ムジンガ・カンブンジ(スイス)           22秒55 ■女子200m世界歴代10傑 21.34  1.3  F.グリフィス・ジョイナー(米国)    1988. 9.29 21.45  0.6  S.ジャクソン(ジャマイカ) 2022. 7.21 21.53  0.8  E.トンプソン・ヘラー(ジャマイカ) 2021. 8. 3 21.61  1.3  G.トーマス(米国)          2021. 6.26 21.62A -0.6  M.ジョーンズ(米国)         1998. 9.11 21.63  0.2  D.シュキッパーズ(オランダ)     2015. 8.28 21.64  0.8  M.オッティ(ジャマイカ)       1991. 9.13 21.69  1.0  A.フェリックス(米国)        2012. 6.30 21.71  0.7  M.コッホ(東ドイツ)         1979. 6.10 21.71  1.2  H.ダウテ/ドレクスラー(東ドイツ)  1986. 6.29

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.11.22

WA加盟連盟賞に米国、インド、ポルトガルなどがノミネート 育成プログラム等を評価

世界陸連(WA)は11月20日、ワールド・アスレティクス・アワード2024の「加盟国賞」の最終候補6カ国を発表した。この賞は年間を通して陸上競技の成長と知名度に貢献する功績をおさめた連盟を表彰するもので、各地域連盟から1 […]

NEWS パリ五輪7位のクルガトが優勝!女子は地元米国・ヴェンダースがV/WAクロカンツアー

2024.11.22

パリ五輪7位のクルガトが優勝!女子は地元米国・ヴェンダースがV/WAクロカンツアー

11月21日、米国テキサス州オースティンで世界陸連(WA)クロスカントリーツアー・ゴールドのクロス・チャンプスが開催され、男子(8.0km)はパリ五輪5000m7位E.クルガト(ケニア)が22分51秒で、女子(8.0km […]

NEWS 田中希実が来季『グランドスラム・トラック』参戦決定!マイケル・ジョンソン氏が新設

2024.11.22

田中希実が来季『グランドスラム・トラック』参戦決定!マイケル・ジョンソン氏が新設

来春、開幕する陸上リーグ「グランドスラム・トラック」の“レーサー”として、女子中長距離の田中希実(New Balance)が契約したと発表された。 同大会は1990年代から2000年代に男子短距離で活躍したマイケル・ジョ […]

NEWS 早大競走部駅伝部門が麹を活用した食品・飲料を手がける「MURO」とスポンサー契約締結

2024.11.21

早大競走部駅伝部門が麹を活用した食品・飲料を手がける「MURO」とスポンサー契約締結

11月21日、株式会社コラゾンは同社が展開する麹専門ブランド「MURO」を通じて、早大競走部駅伝部とスポンサー契約を結んだことを発表した。 コラゾン社は「MURO」の商品である「KOJI DRINK A」および「KOJI […]

NEWS 立迫志穂が調整不良のため欠場/防府読売マラソン

2024.11.21

立迫志穂が調整不良のため欠場/防府読売マラソン

第55回防府読売マラソン大会事務局は、女子招待選手の立迫志穂(天満屋)が欠場すると発表した。調整不良のためとしている。 立迫は今年2月の全日本実業団ハーフマラソンで1時間11分16秒の11位。7月には5000m(15分3 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年12月号 (11月14日発売)

2024年12月号 (11月14日発売)

全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会

page top