7月15日に開幕するオレゴン世界選手権を前に、住友電工が所属選手の代表会見を開いた。会見には男子200mと4×100mリレーの小池祐貴、同110mハードルの泉谷駿介、女子4×100mリレーの御家瀬緑が出席。世界選手権への意気込みを語った。
昨年の東京五輪は100mで出場した小池は「久しぶりに200mに専念して調整している」。日本歴代8位の20秒23をマークし、アジア大会優勝の実績もある。ただ、それはいずれも2018年。近年は「良い感触で走れていない」。理想とする走り、形やストライド、ピッチなど客観的な数値を気にするあまり、「気持ち良い走りができていなかった」という。
そこで、「高校生の時のように、じゃないですがスタートしたら思いっきり走る」と原点回帰。がむしゃらに、力強くフィニッシュしながらアジアを制した時のような走りが「しっくりくる」と話す。
実力差が出やすい100mと比較して、「シーズンベストやランキングでは世界と差がありますが、200mはスタートラインに立ったら誰にでもチャンスはある種目」と小池。オレゴン・ユージンは2014年の世界ジュニア選手権で出場した思い出の地であり、春先に何度も遠征して走っている場所でもある。
「自己記録に挑戦するのが大切。予選、準決勝と力を発揮したい」。4年ぶり自己新の走りを米国で見せる。
110mハードルで13秒06の日本記録を持つ泉谷。今年はシーズン早々に足首を捻挫した影響もあり試合数を制限せざるを得なかった。それでも日本選手権できっちり勝って代表に内定。「準決勝で13秒1~2台」でのファイナル進出が目標となる。
19年ドーハ世界選手権でも代表入りしたものの、直前に肉離れしたため棄権と悔しさを味わった。昨年の東京五輪では「1、2台目と後半も(ハードルに)ぶつけて転倒しかけた」と、わずかに決勝に届かず。そういった経験も踏まえて「自分のレースをする」ことに集中する。
海外勢との差は「経験」と語る泉谷。2年後のパリ五輪も見据え、世界との差を埋めるたにオレゴンでの“ファイナル”を目指す。
御家瀬は2018年アジア大会の4×100mリレーで代表入りして以来の日本代表。「当時と比べても今のほうが自身を持ってレースに臨めています」と自身も成長を感じている。女子短距離は個人での出場者はいない。「個人では世界との差はありますが、走ると決まったらメンタルの勝負。リレーでは萎縮せずに堂々と走りたい」と意気込みを語った。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
2024.11.23
鈴木芽吹 日本歴代5位の27分20秒33も「26分台出せず悔しい」/八王子LD
-
2024.11.23
-
2024.11.23
2024.11.20
【箱根駅伝2025名鑑】早稲田大学
2024.11.17
不破聖衣来が香港で10kmレースに出場 9位でフィニッシュ
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
2024.11.01
吉田圭太が住友電工を退部 「充実した陸上人生を歩んでいきたい」競技は継続
2024.11.07
アシックスから軽量で反発性に優れたランニングシューズ「NOVABLAST 5」が登場!
-
2024.10.27
-
2024.11.10
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.11.23
遠藤日向が7年ぶりの10000m「長く感じました」五輪逃した悔しさにじみ「来年飛躍できるように」/八王子LD
◇2024八王子ロングディスタンス(11月23日/東京・上柚木公園陸上競技場) 男子10000mに特化した八王子ロングディスタンスが行われ、最終8組はシン・ガルビア(インド)がインド新となる27分14秒88でトップを飾っ […]
2024.11.23
青学大・鶴川正也が27分43秒33でトップ! ラストの直線で逆転「絶対に勝ちきろうと思った」/MARCH対抗戦
◇MARCH対抗戦2024(11月23日/東京・町田GIONスタジアム) 明大、青学大、立教大、中大、法大の5大学が10000mレースで争うMARCH対抗戦2024が行われ、最終の4組で青学大の鶴川正也(4年)が27分4 […]
2024.11.23
鈴木芽吹 日本歴代5位の27分20秒33も「26分台出せず悔しい」/八王子LD
◇2024八王子ロングディスタンス(11月23日/東京・上柚木公園陸上競技場) 男子10000mに特化した八王子ロングディスタンスが行われ、最終8組はシン・ガルビア(インド)がインド新となる27分14秒88でトップを飾っ […]
2024.11.23
パリ五輪代表・太田智樹がトラック復帰レース28分12秒12「ちょっと戻ってきた」/八王子LD
◇2024八王子ロングディスタンス(11月23日/東京・上柚木公園陸上競技場) 男子10000mに特化した八王子ロングディスタンスが行われ、5組にパリ五輪代表の太田智樹(トヨタ自動車)が出場。28分12秒12の5着だった […]
Latest Issue 最新号
2024年12月号 (11月14日発売)
全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会