2022.05.30
5月上旬から高校生たちによるインターハイ予選がスタートし、全国各地で熱戦が続いている。
福岡県大会は5月27日~29日に博多の森陸上競技場で行われ、4つの大会新が誕生するなど、記録的にも見応えのある3日間となった。特にリレー種目が盛況で、女子4×400mリレーでは、福岡大若葉が県高校記録(大会新)の3分46秒33で初優勝。2週間前に行われた中部ブロック予選の優勝記録3分52秒05から大幅にタイムを縮めた。
福岡大若葉は2走でトップに立つと、全国大会の常連で今大会の4×100mリレーを大会新記録で制した中村学園女と競り合う展開。スピードのある中村学園女に対して、福岡大若葉のリレーリーダー・副島珠華(3年)いわく「うちは後半粘れるのが強み」と、追われながらも決して先頭を譲らず、接戦を制した。
2年生2人、3年生2人で構成された今年のチームは、実力者がそろっており、各々が専門種目で北九州大会へ進出。特に副島は三段跳で12m11(+0.2)を跳んで優勝しており、個人でもインターハイ入賞の可能性を秘めている。200mと400mで2位に入った林心春(2年)も大会を重ねる度に自己ベストを更新するなど、まだまだ伸びしろがありそうだ。「3分50秒が切れればいいと思っていたので、感動しました」と嬉し涙を流した4人は、「北九州大会も1位で通過して、インターハイでも優勝争いをしたいです」と意気込みを語った。
また、男子4×400mリレーでは、昨年のインターハイ王者・東福岡が3分12秒12で圧勝した。昨年の県大会で出した優勝タイム3分11秒75には及ばなかったが、4月中はコロナによる学級閉鎖などで全体練習ができず、5月になってチーム練習を再開したばかり。「まだ時間はあるので、ここから上げていきたいです」と、前回の優勝メンバーである冨永湧平(3年)は連覇に自信をのぞかせた。
その他にも、400mハードルの渕上翔太(東福岡2)が4×400mリレーと2冠。男子5000m競歩では、競技歴1年足らずの浜田理温(純真3)が21分11秒04で優勝し、昨年の古賀文也(大牟田/現・順大)に続くこの種目の福岡県勢によるインターハイ連覇へ滑り出した。
また、3人の2年生が個人種目の2冠を達成。谷本昴士郎(大牟田2)が男子1500mと5000m、井手口陽菜里(筑紫女学園2)が女子100mと200m、黒木海翔(東福岡2)が男子100m、200mで優勝している。
学校対抗は男子が東福岡、女子が中村学園女が優勝を飾った。
文/田端慶子


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