◇第101回関東インカレ(5月19日〜22日/東京・国立競技場)2日目
関東インカレの2日目に行われた男子100m決勝。スーパールーキー・栁田大輝(東洋大)が圧巻の走りを見せた。中盤以降に力強く抜け出すと、その走りと表示された記録にスタンドが思わずどよめく。10秒19(-0.2)。桐生祥秀の10秒01、サニブラウン・アブデル・ハキームの10秒05に次ぐU20日本歴代3位の好記録だった。
「10秒0台を狙っていたので、自己ベストですがちょっと物足りないです」と言うが、「その中でも勝てたのは良かったです」と1年生優勝を喜ぶ。大学の先輩である桐生、そして宮本大輔も関東インカレ1年生優勝を果たしているが「それは知りませんでした。続けて良かったです」と笑顔。そして「4連覇できるのは自分だけ」と意欲を見せる。
レース自体は「予選、準決勝と余力を残して走れましたが、決勝はタイムを狙って少し力んで力を使って抜け出してしまいました」と振り返る。それでも昨年までのベストが10秒22だったが、今季は10秒3未満が5レース目ということで「アベレージが上がっているので力はついています」と成長を感じている様子だ。
その要因はケガなく冬季を積めたこと。体重などは変わらないが、「出力は上がっていて、ストライドもピッチも上がっています」と言う。その上で、「10秒0台は簡単には出ない」と認識しつつ、「うまく力を使い過ぎずに走れば出ると思います」と、そう遠くはないことも実感できた。
「日本選手権で10秒05を出して3位以内に入る」。それはすなわち、オレゴン世界選手権参加標準記録を突破して代表に内定するということ。「連戦で疲れもあって、筋力も落ちているので、ウエイトトレーニングなどで出力を戻したい」。18歳のホープの輝きは、まだまだ増していきそうだ。
■男子100mU20日本歴代5傑
10秒01(+0.9)桐生祥秀(洛南高)13年
10秒05(+0.6)サニブラウン・アブデル・ハキーム(東京陸協)17年
10秒19(-0.2)栁田大輝(東洋大)22年
10秒23(+1.8)山縣亮太(慶大)11年
10秒23(+1.3)大瀬戸一馬(小倉東高)12年
10秒23(+0.6)宮本大輔(洛南高)17年
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
2024.12.04
田中希実がオムロンとパートナーシップ契約締結 23年からセルフケアで機器を愛用
-
2024.12.04
-
2024.12.03
-
2024.12.01
2024.11.10
全国高校駅伝の都道府県代表出そろう!男子前回Vの佐久長聖、2位・倉敷ら駒進める
2024.11.07
アシックスから軽量で反発性に優れたランニングシューズ「NOVABLAST 5」が登場!
2024.11.06
駅伝シーズンに向け、ナイキの「EKIDEN PACK」コレクションが登場!
-
2024.11.24
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.12.04
やり投・北口榛花が日本陸連アスリート・オブ・ザ・イヤー!室伏広治に続き2人目の2年連続受賞
日本陸連は12月4日、日本陸連アスレティックス・アワード2024の受賞者を発表し、最優秀選手に当たる「アスリート・オブ・ザ・イヤー」に、女子やり投の北口榛花(JAL)が選ばれた。昨年に続いて2年連続は、2011、12年の […]
2024.12.04
田中希実がオムロンとパートナーシップ契約締結 23年からセルフケアで機器を愛用
オムロン ヘルスケア株式会社は、女子中長距離の田中希実(New Balance)とパートナーシップ契約を締結したと発表した。 1500m、5000mの日本記録保持者で、東京五輪・パリ五輪代表の田中。23年頃に股関節の繊細 […]
2024.12.04
富士通にブダペスト世界陸上代表・山本亜美と東京世界陸上標準突破の井之上駿太が加入!400mHホープが名門へ
12月4日、富士通はホームページで、来年4月1日付で男子400mハードルの井之上駿太(法大)と女子400mハードルの山本亜美(立命大)の2人が入社することを発表した。 井之上は大阪府出身。中学時代は100mや200mに取 […]
2024.12.04
アトランタ五輪女子円盤投金メダルのヴィルダ氏が死去 55歳 パラアスリートとしても活躍
1996年アトランタ五輪女子円盤投の金メダリスト、イルケ・ヴィルダ氏(ドイツ)が12月1日に亡くなった。55歳だった。 ヴィルダ氏はライプツィヒに生まれ、ドイツ統一前は東ドイツ代表として競技していた。1988年に投げた7 […]
2024.12.04
五輪代表・飯塚翔太が東ティモールで子どもと交流 3年連続JICA活動「スポーツは共通言語」
リオ五輪男子4×100mリレー銀メダリストで、今夏のパリ五輪200m代表の飯塚翔大(ミズノ)が12月4日、訪問先の東ティモールからオンラインで現地の活動について報告会見を行った。 独立行政法人国際協力機構(JICA)が主 […]
Latest Issue 最新号
2024年12月号 (11月14日発売)
全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会