2022.05.13
毎週金曜日更新!?
★月陸編集部★
攻め(?)のアンダーハンド
リレーコラム🔥
毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ!
陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。
編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!
第145回「100m→400m→1500m」(井上 敦)
今日は月刊陸上競技6月号の発売日です。皆様、よろしくお願いします。
その6月号で、新入生企画(主に中学生対象)とした種目の選び方として、桐朋中学校・高校(東京)の先生や生徒のみなさまにご協力いただきました。その企画で触れていますが、最初のうちはあまり1つに絞らず、さまざまな種目に挑戦して、自分に合った種目を探そうと呼びかけています。
本当に大切なことだと思っています。私自身の経験を踏まえても。
私は中学で陸上を始めましたが、小6の時に足がちょっと速くなっただけで、球技をはじめ、他のスポーツはまったく苦手(水泳なんて学年一のカナヅチ)。陸上部に入った理由は「体力作り」という、某バスケ漫画に出てくる副キャプテンとほぼ同じです。
入部して最初の種目選びは、特に強い思いもなく100mを選びました。出場者制限のない地域の選手権は出ましたが、上位大会につながる中体連の大会は当時1校2人まで。そのうえ、100mは人気種目ですし、同級生だけでなく先輩も含めて、ライバルは多数。「ちょっと足が速いだけでは、試合に出られない」と思いました。
そんな時に私が注目したのが400m。中1の夏に行われた東京世界選手権で高野進選手が決勝に進み、それが一番のきっかけです。
自分の陸上部を見ると、キツい種目からか、進んでやりたいというチームメイトはほとんどいない。ひょっとしたら試合に出られるかも、と思って400mを始めました。
個人的にも100mよりは向いていたようで、中1の秋以降は、400mで学校代表として大会に出場できましたし、ちょっとした大会で入賞もしました。練習も毎日前向きに取り組めました。
ただ、これが100mに固執していたら、と思うこともあります。たぶん試合に出られずに、練習意欲もなく「幽霊部員」になっていたかもしれません。現にそういう部員もいました。
練習はしんどいことが多く、くじけそうになることもしょっちゅうあります。それでも、私の場合は、「試合に出て、記録を出したい、入賞したい」というのがモチベーションでした。
もし、試合に出られなければ、練習を続けていたかどうか。今みたいに陸上に興味を持つこともなく、別な人生を歩んでいたでしょう。
高校では1500mに取り組みましたが、中3で駅伝を経験して、当時の顧問の先生から、「高校では400mよりも距離を延ばしたほうがいいかも」というアドバイスを受けたのがきっかけ。高校の400mでは先輩や同級生が速くて、私にはちょっと難しそうと思ったのも理由でした。
高2の県新人で入賞できたので、結果的に良かったのかもしれません。本当は地区大会やインターハイに出たかったけど。
今回の企画では、陸上部に入ったばかりの人だけでなく、「ずっと続けているけど、記録が伸びない」、「毎日の練習が楽しくない」などと、ちょっと後ろ向きに思っている人にも、いろんなことを考えてもらうきっかけになればいいかな、と思っています。中学生だけでなく、高校生も。
そうやって新しい自分、今まで気づかなかった自分の特徴を見つけて、より多くの人が陸上に対して、興味を持ち続けてほしいです。
井上 敦(いのうえ あつし) 1978年8月生まれ。新潟市江南区出身。横越中→新潟明訓高→某大学(陸上では有名だが、陸上部に入っていないので匿名)。月刊陸上競技編集部には2015年6月中旬から在籍。中学で陸上部に入部して最初は100mを始めたものの、その年の東京世界選手権でファイナリストとなった高野進選手に憧れて400mに転向。しかし、3年間で個人では県大会に進めなかったうえに、中3秋の駅伝で区間賞獲得やチームの県大会出場でまたまた転向を決意。高校は中距離をメインに、2年時の県新人大会1500mで6位入ったのが最高成績。 |
編集部コラム第144回「自分の限界はどこにある?」(山本)
編集部コラム第143回「蹴上がりできますか?」(向永)
編集部コラム第142回「陸上の春がやってきた!!」(小川)
編集部コラム第141回「怠惰なる自分」(船越)
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編集部コラム第131回「冬季オリンピックに挑む陸上選手」(大久保)
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編集部コラム第108回「特別な存在」(山本)
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編集部コラム第104回「オリンピックの思い出とインターハイ」(松永)
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編集部コラム第97回「My Privacy」(松永)
編集部コラム第96回「追い風最高記録」(大久保)
編集部コラム第95回「競技会に必要なもの」(井上)
編集部コラム第94回「メンタルトレーニング」(山本)
編集部コラム第93回「努力は報われた」(向永)
編集部コラム第92回「2年ぶりの織田記念」(小川)
編集部コラム第91回「エゴイスト」(船越)
編集部コラム第90回「あらためて100m10秒台ってすごいタイムですよね??」(松永)
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編集部コラム第85回「スポーツのチカラ」(小川)
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編集部コラム第67回「都大路も高速レースの予感」(井上)
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編集部コラム第63回「質と量」(船越)
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編集部コラム第61回「都道府県対抗 女子七種競技選手権」(大久保)
編集部コラム第60回「キソの大切さ」(井上)
編集部コラム第59回「思い込みを捨てる」(山本)
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編集部コラム第57回「東京五輪へ“もう1度”あと1年」(小川)
編集部コラム第56回「魔法の言葉」(船越)
編集部コラム第55回「月陸ってどんな雑誌?」(松永)
編集部コラム第54回「インターハイ種目別学校対抗(女子編)」(大久保)
編集部コラム第53回「明確なビジョン」(井上)
編集部コラム第52回「人間性を磨く」(山本)
編集部コラム第51回「指が痛い。」(向永)
編集部コラム第50回「温故知新」(小川)
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編集部コラム第47回「インターハイ種目別学校対抗(男子編)」(大久保)
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編集部コラム第45回「陸上競技と関わり続ける」(山本)
編集部コラム第44回「逃げるとどうなる?」(向永)
編集部コラム第43回「成長のヒント」(小川)
編集部コラム第42回「日本実業団記録」(大久保)
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編集部コラム第7回「ジンクス」(船越)
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編集部コラム第4回「とらんすふぁ~」(井上)
編集部コラム第3回「リクジョウクエスト」(山本)
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第145回「100m→400m→1500m」(井上 敦)
今日は月刊陸上競技6月号の発売日です。皆様、よろしくお願いします。 その6月号で、新入生企画(主に中学生対象)とした種目の選び方として、桐朋中学校・高校(東京)の先生や生徒のみなさまにご協力いただきました。その企画で触れていますが、最初のうちはあまり1つに絞らず、さまざまな種目に挑戦して、自分に合った種目を探そうと呼びかけています。 本当に大切なことだと思っています。私自身の経験を踏まえても。 私は中学で陸上を始めましたが、小6の時に足がちょっと速くなっただけで、球技をはじめ、他のスポーツはまったく苦手(水泳なんて学年一のカナヅチ)。陸上部に入った理由は「体力作り」という、某バスケ漫画に出てくる副キャプテンとほぼ同じです。 入部して最初の種目選びは、特に強い思いもなく100mを選びました。出場者制限のない地域の選手権は出ましたが、上位大会につながる中体連の大会は当時1校2人まで。そのうえ、100mは人気種目ですし、同級生だけでなく先輩も含めて、ライバルは多数。「ちょっと足が速いだけでは、試合に出られない」と思いました。 そんな時に私が注目したのが400m。中1の夏に行われた東京世界選手権で高野進選手が決勝に進み、それが一番のきっかけです。 自分の陸上部を見ると、キツい種目からか、進んでやりたいというチームメイトはほとんどいない。ひょっとしたら試合に出られるかも、と思って400mを始めました。 個人的にも100mよりは向いていたようで、中1の秋以降は、400mで学校代表として大会に出場できましたし、ちょっとした大会で入賞もしました。練習も毎日前向きに取り組めました。 ただ、これが100mに固執していたら、と思うこともあります。たぶん試合に出られずに、練習意欲もなく「幽霊部員」になっていたかもしれません。現にそういう部員もいました。 練習はしんどいことが多く、くじけそうになることもしょっちゅうあります。それでも、私の場合は、「試合に出て、記録を出したい、入賞したい」というのがモチベーションでした。 もし、試合に出られなければ、練習を続けていたかどうか。今みたいに陸上に興味を持つこともなく、別な人生を歩んでいたでしょう。 高校では1500mに取り組みましたが、中3で駅伝を経験して、当時の顧問の先生から、「高校では400mよりも距離を延ばしたほうがいいかも」というアドバイスを受けたのがきっかけ。高校の400mでは先輩や同級生が速くて、私にはちょっと難しそうと思ったのも理由でした。 高2の県新人で入賞できたので、結果的に良かったのかもしれません。本当は地区大会やインターハイに出たかったけど。 今回の企画では、陸上部に入ったばかりの人だけでなく、「ずっと続けているけど、記録が伸びない」、「毎日の練習が楽しくない」などと、ちょっと後ろ向きに思っている人にも、いろんなことを考えてもらうきっかけになればいいかな、と思っています。中学生だけでなく、高校生も。 そうやって新しい自分、今まで気づかなかった自分の特徴を見つけて、より多くの人が陸上に対して、興味を持ち続けてほしいです。井上 敦(いのうえ あつし) 1978年8月生まれ。新潟市江南区出身。横越中→新潟明訓高→某大学(陸上では有名だが、陸上部に入っていないので匿名)。月刊陸上競技編集部には2015年6月中旬から在籍。中学で陸上部に入部して最初は100mを始めたものの、その年の東京世界選手権でファイナリストとなった高野進選手に憧れて400mに転向。しかし、3年間で個人では県大会に進めなかったうえに、中3秋の駅伝で区間賞獲得やチームの県大会出場でまたまた転向を決意。高校は中距離をメインに、2年時の県新人大会1500mで6位入ったのが最高成績。 |
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