HOME 特集

2022.03.11

多田修平が地元・大阪の60mで始動!泉谷駿介ら男女ハードルも注目/日本選手権室内展望
多田修平が地元・大阪の60mで始動!泉谷駿介ら男女ハードルも注目/日本選手権室内展望


3月12、13日に大阪城ホールで、日本選手権室内競技兼2022日本室内大阪大会が行われる。

日本選手権室内にはオリンピアンを初めて注目選手が多数出場。春からのシーズン前に大事な実戦となりそうだ。

男子60mには、100mで昨年の日本選手権を制し、東京五輪にも出場した多田修平(住友電工)がエントリー。多田は今大会と相性が良く、前回も6秒56をマークして連覇している。60mの日本記録まであと0.02秒。多田はその後のベオグラード世界室内選手権60mの代表にも選出されており地元・大阪での快走をステップにしたいところ。

また、五輪4×100mリレー補欠のデーデー・ブルーノ(東海大)や、多田と同じ大阪出身の坂井隆一郎(大阪ガス)にも注目が集まる。

室内日本記録更新の可能性が高そうなのが男子60mハードル。男子は前回7秒50の室内日本記録で優勝している。現在、世界ランキングトップはG.ホロウェイ(米国)の7秒35。まずは7秒4台突入が世界への目安となる。

伸び盛りなのが泉谷の大学の後輩・村竹ラシッド。100mハードルで13秒28のU20日本最高記録を持ち、昨年は東京五輪代表まであと一歩に迫った。この冬を越えてさらに成長している様子。村竹は高2時にU20を制してインターハイ制覇へ弾みをつけただけに、今回もどんな走りを見せるか注目だ。

さらに110mハードルの元日本記録保持者の高山峻野(ゼンリン)はケガからの完全復調への一歩目にする予定。誰がオレゴン世界選手権に出てもおかしくないほど活況な種目なだけに、日本記録決着は必至か。

跳躍にも注目したい選手がいる。男子三段跳の伊藤陸(近大高専)は、昨年日本人3人目の17mジャンパー(17m00)になった。走幅跳でも8m超えの実力を持つが、今回は三段跳にエントリーしている。

その走幅跳では、東京五輪代表の津波響樹(大塚製薬)と城山正太郎(ゼンリン)らが出場。棒高跳にも五輪代表の江島雅紀(富士通)がエントリーしている。

男子に負けず劣らず、女子60mハードルも熾烈だ。ともに東京五輪代表で100mハードル日本記録(12秒87)を持つ寺田明日香(ジャパンクリエイト)と青木益未(七十七銀行)が激突。日本記録は昨年青木が作った8秒11で、それを上回る走りを見せてくれば、春以降にオレゴン世界選手権の参加標準記録12秒84に近づくことだろう。

U20、16にも今年のトラックシーズンを沸かせるであろう中高生たちが勢ぞろい。2022年シーズンを占う一戦で、どんなハイパフォーマンスが見られるだろうか。

大会の様子は日本陸連公式YouTubeチャンネルでライブ配信される。

3月12、13日に大阪城ホールで、日本選手権室内競技兼2022日本室内大阪大会が行われる。 日本選手権室内にはオリンピアンを初めて注目選手が多数出場。春からのシーズン前に大事な実戦となりそうだ。 男子60mには、100mで昨年の日本選手権を制し、東京五輪にも出場した多田修平(住友電工)がエントリー。多田は今大会と相性が良く、前回も6秒56をマークして連覇している。60mの日本記録まであと0.02秒。多田はその後のベオグラード世界室内選手権60mの代表にも選出されており地元・大阪での快走をステップにしたいところ。 また、五輪4×100mリレー補欠のデーデー・ブルーノ(東海大)や、多田と同じ大阪出身の坂井隆一郎(大阪ガス)にも注目が集まる。 室内日本記録更新の可能性が高そうなのが男子60mハードル。男子は前回7秒50の室内日本記録で優勝している。現在、世界ランキングトップはG.ホロウェイ(米国)の7秒35。まずは7秒4台突入が世界への目安となる。 伸び盛りなのが泉谷の大学の後輩・村竹ラシッド。100mハードルで13秒28のU20日本最高記録を持ち、昨年は東京五輪代表まであと一歩に迫った。この冬を越えてさらに成長している様子。村竹は高2時にU20を制してインターハイ制覇へ弾みをつけただけに、今回もどんな走りを見せるか注目だ。 さらに110mハードルの元日本記録保持者の高山峻野(ゼンリン)はケガからの完全復調への一歩目にする予定。誰がオレゴン世界選手権に出てもおかしくないほど活況な種目なだけに、日本記録決着は必至か。 跳躍にも注目したい選手がいる。男子三段跳の伊藤陸(近大高専)は、昨年日本人3人目の17mジャンパー(17m00)になった。走幅跳でも8m超えの実力を持つが、今回は三段跳にエントリーしている。 その走幅跳では、東京五輪代表の津波響樹(大塚製薬)と城山正太郎(ゼンリン)らが出場。棒高跳にも五輪代表の江島雅紀(富士通)がエントリーしている。 男子に負けず劣らず、女子60mハードルも熾烈だ。ともに東京五輪代表で100mハードル日本記録(12秒87)を持つ寺田明日香(ジャパンクリエイト)と青木益未(七十七銀行)が激突。日本記録は昨年青木が作った8秒11で、それを上回る走りを見せてくれば、春以降にオレゴン世界選手権の参加標準記録12秒84に近づくことだろう。 U20、16にも今年のトラックシーズンを沸かせるであろう中高生たちが勢ぞろい。2022年シーズンを占う一戦で、どんなハイパフォーマンスが見られるだろうか。 大会の様子は日本陸連公式YouTubeチャンネルでライブ配信される。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.11.22

田中希実が来季『グランドスラム・トラック』参戦決定!マイケル・ジョンソン氏が新設

来春、開幕する陸上リーグ「グランドスラム・トラック」の“レーサー”として、女子中長距離の田中希実(New Balance)が契約したと発表された。 同大会は1990年代から2000年代に男子短距離で活躍したマイケル・ジョ […]

NEWS 早大競走部駅伝部門が麹を活用した食品・飲料を手がける「MURO」とスポンサー契約締結

2024.11.21

早大競走部駅伝部門が麹を活用した食品・飲料を手がける「MURO」とスポンサー契約締結

11月21日、株式会社コラゾンは同社が展開する麹専門ブランド「MURO」を通じて、早大競走部駅伝部とスポンサー契約を結んだことを発表した。 コラゾン社は「MURO」の商品である「KOJI DRINK A」および「KOJI […]

NEWS 立迫志穂が調整不良のため欠場/防府読売マラソン

2024.11.21

立迫志穂が調整不良のため欠場/防府読売マラソン

第55回防府読売マラソン大会事務局は、女子招待選手の立迫志穂(天満屋)が欠場すると発表した。調整不良のためとしている。 立迫は今年2月の全日本実業団ハーフマラソンで1時間11分16秒の11位。7月には5000m(15分3 […]

NEWS M&Aベストパートナーズに中大・山平怜生、城西大・栗原直央、國學院大・板垣俊佑が内定!神野「チーム一丸」

2024.11.20

M&Aベストパートナーズに中大・山平怜生、城西大・栗原直央、國學院大・板垣俊佑が内定!神野「チーム一丸」

神野大地が選手兼監督を務めるM&Aベストパートナーズが来春入社選手として、中大・山平怜生、國學院大・板垣俊佑、城西大・栗原直央の3人が内定した。神野が自身のSNSで内定式の様子を伝えている。 山平は宮城・仙台育英 […]

NEWS 第101回(2025年)箱根駅伝 出場チーム選手名鑑

2024.11.20

第101回(2025年)箱根駅伝 出場チーム選手名鑑

・候補選手は各チームが選出 ・情報は11月20日時点、チーム提供および編集部把握の公認記録を掲載 ・選手名の一部漢字で対応外のものは新字で掲載しています ・過去箱根駅伝成績で関東学生連合での出場選手は相当順位を掲載 ・一 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年12月号 (11月14日発売)

2024年12月号 (11月14日発売)

全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会

page top