HOME 特集

2022.03.11

安藤友香 「優勝が目標。力を出し切りたい」 19年世界選手権金のチェプンゲティチが軸/名古屋ウィメンズマラソン
安藤友香 「優勝が目標。力を出し切りたい」 19年世界選手権金のチェプンゲティチが軸/名古屋ウィメンズマラソン


オレゴン世界選手権や杭州アジア大会の代表選考会を兼ね、パリ五輪代表選考レース・マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)出場権を懸けた名古屋ウィメンズマラソン2022は3月13日、バンテリンドームナゴヤを発着点に開催される。3月11日には名古屋市内で記者会見が行われ、出場選手が意気込みを語った。会見で語った有力選手の抱負とともに大会を展望する。

2年ぶりの海外招待選手の中で注目は、2019年ドーハ世界選手権の覇者で、世界歴代4位の2時間17分08秒に自己記録を持つR.チェプンゲティチ(ケニア)と、20年東京マラソンを2時間17分45秒(世界歴代8位)で制したL.チェムタイ・サルペーター(イスラエル)。おそらく、この2人が中心となってレースが展開されるだろう。チェプンゲティチ、サルペーターともに記者会見で「ベストな走りをしたい」と意気込んだ。

その2人の争いに入っていく日本人選手は、「優勝をすることを目標にがんばりたい」と力を込めた招待選手の安藤友香(ワコール)だろう。

自己記録は17年のこの大会でマークした2時間21分36秒(日本歴代7位)で、初マラソンの日本最高記録。同年のロンドン世界選手権に出場した。東京五輪はマラソン代表を逃したが、昨年5月の日本選手権10000mで31分18秒18の自己新で2位に入り代表に選ばれた。

今年に入って、1月の全国都道府県対抗女子駅伝でアンカーとして京都の優勝に貢献。2月13日の全日本実業団ハーフでは1時間8分13秒の自己ベストを出している。5年ぶりとなる世界選手権代表を目指し、「力を出し切りたい」と話していた。

その他の招待選手では、1月末の大阪国際女子で2時間25分35秒の自己新で7位に入った川内理江(大塚製薬)が1ヵ月半のインターバルで出場。「自己ベストを更新したい」と話していた。

広告の下にコンテンツが続きます

また、18年アジア大会代表の田中華絵(第一生命グループ)や前回4位の和久夢来(ユニバーサルエンターテインメント)、前々回8位の細田あい(エディオン)らが2時間26分台の記録を持つランナーが出場する。

田中は「MGC出場権を獲得したい」、和久は「MGCの出場権を必ず取るためにこのレースを選んだ」と語り、細田は「積極的なレースをしたい」と意気込みを口にした。

この他、一般参加では2時間23分52秒の自己記録を持つ岩出玲亜(千葉陸協)がエントリー。初マラソンでは2021年全日本実業団対抗女子駅伝の優勝メンバ-・大西ひかり(日本郵政グループ)や、昨年の日本インカレ10000m女王で学生駅伝でも実績のある鈴木優花(大東大)が出場する。

9時10分スタート。名古屋市の13日の予想最高気温は22度で、終盤は暑さとの戦いにもなりそうだ。優勝賞金は25万ドル。

●オレゴン世界選手権派遣設定記録
2時間23分18秒
●MGC出場条件
・日本人1~3位で2時間28分00秒以内
・同4~6位で2時間27分00秒以内
・順位に関係なく2時間24分00秒以内
・「第1期」の2レースの平均で2時間28分00秒以内

オレゴン世界選手権や杭州アジア大会の代表選考会を兼ね、パリ五輪代表選考レース・マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)出場権を懸けた名古屋ウィメンズマラソン2022は3月13日、バンテリンドームナゴヤを発着点に開催される。3月11日には名古屋市内で記者会見が行われ、出場選手が意気込みを語った。会見で語った有力選手の抱負とともに大会を展望する。 2年ぶりの海外招待選手の中で注目は、2019年ドーハ世界選手権の覇者で、世界歴代4位の2時間17分08秒に自己記録を持つR.チェプンゲティチ(ケニア)と、20年東京マラソンを2時間17分45秒(世界歴代8位)で制したL.チェムタイ・サルペーター(イスラエル)。おそらく、この2人が中心となってレースが展開されるだろう。チェプンゲティチ、サルペーターともに記者会見で「ベストな走りをしたい」と意気込んだ。 その2人の争いに入っていく日本人選手は、「優勝をすることを目標にがんばりたい」と力を込めた招待選手の安藤友香(ワコール)だろう。 自己記録は17年のこの大会でマークした2時間21分36秒(日本歴代7位)で、初マラソンの日本最高記録。同年のロンドン世界選手権に出場した。東京五輪はマラソン代表を逃したが、昨年5月の日本選手権10000mで31分18秒18の自己新で2位に入り代表に選ばれた。 今年に入って、1月の全国都道府県対抗女子駅伝でアンカーとして京都の優勝に貢献。2月13日の全日本実業団ハーフでは1時間8分13秒の自己ベストを出している。5年ぶりとなる世界選手権代表を目指し、「力を出し切りたい」と話していた。 その他の招待選手では、1月末の大阪国際女子で2時間25分35秒の自己新で7位に入った川内理江(大塚製薬)が1ヵ月半のインターバルで出場。「自己ベストを更新したい」と話していた。 また、18年アジア大会代表の田中華絵(第一生命グループ)や前回4位の和久夢来(ユニバーサルエンターテインメント)、前々回8位の細田あい(エディオン)らが2時間26分台の記録を持つランナーが出場する。 田中は「MGC出場権を獲得したい」、和久は「MGCの出場権を必ず取るためにこのレースを選んだ」と語り、細田は「積極的なレースをしたい」と意気込みを口にした。 この他、一般参加では2時間23分52秒の自己記録を持つ岩出玲亜(千葉陸協)がエントリー。初マラソンでは2021年全日本実業団対抗女子駅伝の優勝メンバ-・大西ひかり(日本郵政グループ)や、昨年の日本インカレ10000m女王で学生駅伝でも実績のある鈴木優花(大東大)が出場する。 9時10分スタート。名古屋市の13日の予想最高気温は22度で、終盤は暑さとの戦いにもなりそうだ。優勝賞金は25万ドル。 ●オレゴン世界選手権派遣設定記録 2時間23分18秒 ●MGC出場条件 ・日本人1~3位で2時間28分00秒以内 ・同4~6位で2時間27分00秒以内 ・順位に関係なく2時間24分00秒以内 ・「第1期」の2レースの平均で2時間28分00秒以内

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.03.30

【世界陸上プレイバック】―87年ローマ―走高跳頂上決戦はコスタディノワが制す!やり投・溝口が日本初入賞

今年9月、陸上の世界選手権(世界陸上)が34年ぶりに東京・国立競技場で開催される。今回で20回目の節目を迎える世界陸上。日本で開催されるのは1991年の東京、2007年の大阪を含めて3回目で、これは同一国で最多だ。 これ […]

NEWS 関口絢太が10000m28分07秒46の自己新 石原とともに米国遠征The TEN出場

2025.03.30

関口絢太が10000m28分07秒46の自己新 石原とともに米国遠征The TEN出場

The TENが3月29日に米国・カリフォルニア州で行われ、男子10000mに出場した関口絢太(SGホールディングス)が28分07秒46の組5着だった。 関口は立教大出身で、昨年の箱根駅伝は10区区間3位。卒業後にSGホ […]

NEWS 優勝は自己新の小林航央 青学大・田中悠登はラストラン5位/ふくい桜マラソン

2025.03.30

優勝は自己新の小林航央 青学大・田中悠登はラストラン5位/ふくい桜マラソン

ふくい桜マラソン2025が3月30日に福井駅前発着のコースで行われ、小林航央(新電元工業)が2時間16分37秒で優勝した。小林は中学時代に800mに優勝し、筑波大では中距離から長距離までこなしている。これまでのベストは2 […]

NEWS 丸山竜也が銅メダル 女子は川村楓の5位が最上位/アジアマラソン選手権

2025.03.30

丸山竜也が銅メダル 女子は川村楓の5位が最上位/アジアマラソン選手権

アジアマラソン選手権が3月30日、中国・浙江省嘉興で行われ、男子は丸山竜也(トヨタ自動車)が2時間11分51秒の3位に入った。 丸山は10km付近でやや先頭集団から離されそうになるものの、すぐに追いつき、横田俊吾(JR東 […]

NEWS 青学大・若林宏樹の学生ラストランは2位!TBS感謝祭マラソン激走「箱根よりきつかった」

2025.03.29

青学大・若林宏樹の学生ラストランは2位!TBS感謝祭マラソン激走「箱根よりきつかった」

青学大の若林宏樹がTBSの「オールスター感謝祭2025春」に出演した。若林は番組恒例の赤坂ミニマラソンに出場して2位だった。 約5km、心臓破りの坂がランナーたちを苦しめる番組の人気企画。今年の箱根駅伝で5区区間新を出し […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報

page top