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2022.03.04

編集部コラム「ら抜いて檄を飛ばして帯同して輩出する」
編集部コラム「ら抜いて檄を飛ばして帯同して輩出する」

毎週金曜日更新!?

★月陸編集部★

攻め(?)のアンダーハンド
リレーコラム🔥
毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ!
陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。
編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!

第135回「ら抜いて檄を飛ばして帯同して輩出する(向永拓史)

3月です。温かくなってきました。花粉も舞っているようです。
(私は花粉症を持っていません。と、信じています)

お腹もすいてきた時間帯。今日は夜ご飯早い時間に食べれるかなー。

皆様、月刊陸上競技と月陸Onlineは読んでいただいていますか? このコラムをクリックされたということは、読んでいただいている、もしくは月陸に興味がある方だと勝手に思い込んでいます。

コラムでも何度も「月陸読んでー」とお伝えしている通り、「活字離れ」が叫ばれて久しい昨今。それどころか、若い世代はテレビも見ないとか。私は生粋のテレビっ子なので、朝起きたとき、帰ったとき、電気よりさきにテレビを付けることもあるくらい。

なんなら、大学時代に寝坊した朝に、鍵と間違えてテレビのリモコン(※実家ではピッピと読んでいた)を持って外に出て、鍵穴にリモコンを入れようとする始末。

と、どうでもいいエピソードは別として、それくらいメディア、マスコミの在り方は変わってきているわけです。

ただ、こういう仕事をしている私たちは、やっぱり「活字」「文章」が好き、もしくは少なくとも嫌いではなくて。日々、美しい文章を書きたい、人にうまく伝わる文章を書きたい。きちんと届けられる本を作りたい。そう思って仕事をしています。

月刊陸上競技の編集作業でも、自分が記事を書くときでも、結構いろいろと気をつけようと努力しています。やっぱり正しい日本語でお伝えしたいので。

陸上関連のニュースやSNSでよく出てくる言葉で、いっつも気になってしまうことがあります。

「檄を飛ばす」

まぁ、だいたい11月頃から1月までは、めっちゃくちゃ登場します。あの名監督の代名詞にもなっていますが、これはどういう意味か知っていますか?

選手を励ます?厳しい言葉で背中を押す?
気合を入れる?

なんとなくそんなイメージでしょうか。でも、実は違うんですね。

文化庁HP「日本国語大辞典」によると

●檄を飛ばす
『人々を急いで呼び集める。また、自分の主張や考えを、広く人々に知らせて同意を求める』
とあります。

そして
『誤って、がんばるよう激励するように用いられることもある』
と明記されています。

そうなのです。よく使用されているように「監督車から檄を飛ばす」は完全に誤用。ですから、月刊陸上競技ではほとんどの場面で「檄を飛ばす」は出てきません。皆様、間違って使っていませんか?

他にも「帯同する」。これもよく目にします。

『監督として帯同した』『チームに帯同した』

こんな使い方していませんか? これもぶっぶーです。

●帯同
「一緒に連れていくこと」

「帯同する」のは連れていかれた側であり、主語は別人。つまり、「トレーナーを帯同する」「コーチを帯同する」「補欠を帯同する」というのが正しい使い方なのです。

まだまだありますよー。

チーム初のインターハイ王者が誕生した学校を取材したときに「インターハイ王者を輩出した」と書かれていると、「なんじゃこりゃー」と編集部でいつも同僚に注意します。

どうしてかわかりますか?

●輩出
「すぐれた人物が続いて世に出ること。立派な人材が次々と出ること」

つまり、「1人」では輩出とは言わないわけです。なので、簡単に使ってはいけない単語なのですね。よく使ってしまうんですけど……。

よく言われる「ら抜き言葉」もありますね。いろいろ気をつけています。

もちろん、言葉というのはどんどん変化、進化していくものですから、形や表現が変わっていくのは当然。新しい言葉もたくさん誕生します。でも、私は日本語が大好きです。表現方法がこれほどまでに豊かな言語は世界でも類を見ません。この美しい言語を、うまく使えるといいなぁと思っています。私の原稿、記事はいかがですか? 心に響いているでしょうか?

そんなカッコイイことをつらつら述べていったくせに、雑誌でもウェブでも誤字・脱字が散見されます。そんな時は叱ってください。いつもご指摘ありがとうございます。気をつけますので、これからも懲りずに月刊陸上競技と向き合っていただきたいです。

え? 最初の文から間違っている?
「ら抜き言葉」がある?

温かい→暖かい
食べれる→食べられる

これに気づいたそこのあなた、さすが月陸読者です!

向永拓史(むかえ・ひろし)
月刊陸上競技編集部 新米編集部員
1983年8月30日生まれ。16★cm、★kg、O型。石川県金沢市生まれ、滋賀県育ち。両親の仕事の都合で多数の引っ越しを経験し、幼少期より「どうせ友達になっても離れる」とひねくれて育つ。運動音痴で絵を描くのが好きな少年だったが、小4の時に開幕したJリーグの影響で三浦知良に心酔し、天才漫画家になる未来を絶たれた。いろいろあって2011年全中以降、陸上競技の取材をすることになり、現在に至る。尊敬する人はカズ、尾崎豊、宮本輝、本田宗一郎。

編集部コラム第134回「月陸リニューアル!!」(小川)
編集部コラム第133回「自分だけのルール」(船越)
編集部コラム第132回「スパッと辞めるか、泥臭く続けるか」(松永)
編集部コラム第131回「冬季オリンピックに挑む陸上選手」(大久保)
編集部コラム第130回「個人成績で見る昨年の全国高校駅伝」(井上)
編集部コラム第129回「セカンドキャリアを考える」(山本)
編集部コラム第128回「功労賞とU20招待はどうでしょ?」(向永)
編集部コラム第127回「明けましておめでとうございます」(小川)
編集部コラム第126回「スパートすんのかいせんのかい」(船越)
編集部コラム第125回「記録ラッシュ!」(松永)
編集部コラム第124回「データで見る全国中学校駅伝」(大久保)
編集部コラム第123回「2021年の思い出」(井上)
編集部コラム第122回「長距離選手の身長」(山本)
編集部コラム第121回「足が速くなる魔法」(向永)
編集部コラム第120回「2021年の節目は…」(小川)
編集部コラム第119回「現実逃避」(船越)
編集部コラム第118回「高校で5000m15分台でも……」(松永)
編集部コラム第117回「データで見る箱根駅伝予選会」(大久保)
編集部コラム第116回「高校駅伝の試走にチャリ?」(井上)
編集部コラム第115回「ウエイトコントロール」(山本)
編集部コラム第114回「お別れのあいさつ」(向永)
編集部コラム第113回「TOKYO 2020の喜劇」(小川)
編集部コラム第112回「点と点のつながり」(船越)
編集部コラム第111回「裏方あっての表舞台」(松永)
編集部コラム第110回「2020東京五輪優勝記録ランキング」(大久保)
編集部コラム第109回「月陸の歴史も切り開いた田中選手」(井上)
編集部コラム第108回「特別な存在」(山本)
編集部コラム第107回「オリンピックの価値」(向永)
編集部コラム第106回「どうしても気になるどうでもいいこと」(船越)
編集部コラム第105回「東京五輪ついに開幕!!!」(小川)
編集部コラム第104回「オリンピックの思い出とインターハイ」(松永)
編集部コラム第103回「五輪メダリストのトリビア」(大久保)
編集部コラム第102回「あたたかい目」(井上)
編集部コラム第101回「4年サイクル」(山本)
編集部コラム第100回「誰がために月陸はある」(向永)
編集部コラム第99回「『9』秒台」(小川)
編集部コラム第98回「いいわけ」(船越)
編集部コラム第97回「My Privacy」(松永)
編集部コラム第96回「追い風最高記録」(大久保)
編集部コラム第95回「競技会に必要なもの」(井上)
編集部コラム第94回「メンタルトレーニング」(山本)
編集部コラム第93回「努力は報われた」(向永)
編集部コラム第92回「2年ぶりの織田記念」(小川)
編集部コラム第91回「エゴイスト」(船越)
編集部コラム第90回「あらためて100m10秒台ってすごいタイムですよね??」(松永)
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編集部コラム第88回「U20世界選手権の上位候補をリサーチ!」(井上)
編集部コラム第87回「編集部コラム「郷土の応援」(山本)
編集部コラム第86回「あこがれの松田耕作記者」(向永)
編集部コラム第85回「スポーツのチカラ」(小川)
編集部コラム第84回「初心」(船越)
編集部コラム第83回「高校生にとってのインターハイ」(松永)
編集部コラム第82回「2020年世界リストTop10入り日本人選手」(大久保)
編集部コラム第81回「〝きっかけ〟の提供を」(井上)
編集部コラム第80回「一番アツい夏」(山本)
編集部コラム第79回「前向きな言葉という魔法」(向永)
編集部コラム第78回「自分なりの『答え』を探す」(小川)
編集部コラム第77回「カメラマンの箱根駅伝」(船越)
編集部コラム第76回「専門誌記者の箱根駅伝」(松永)
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編集部コラム第74回「2020年を振り返って」(井上)
編集部コラム第73回「プレッシャーとの向き合い方」(山本)
編集部コラム第72回「陸上競技のイメージを変えたい」(向永)
編集部コラム第71回「2020年ラストスパート!!」(小川)
編集部コラム第70回「理不尽なこと」(船越)
編集部コラム第69回「這い上がる」(松永)
編集部コラム第68回「都道府県対抗 男子十種競技選手権」(大久保)
編集部コラム第67回「都大路も高速レースの予感」(井上)
編集部コラム第66回「陸上競技を続けると……?」(山本)
編集部コラム第65回「強い選手の共通点?パート2」(向永)
編集部コラム第64回「2020年シーズンはまだこれから!!」(小川)
編集部コラム第63回「質と量」(船越)
編集部コラム第62回「たかが2cm、されど2cm」(松永)
編集部コラム第61回「都道府県対抗 女子七種競技選手権」(大久保)
編集部コラム第60回「キソの大切さ」(井上)
編集部コラム第59回「思い込みを捨てる」(山本)
編集部コラム第58回「それ、ドーピングだよ」(向永)
編集部コラム第57回「東京五輪へ“もう1度”あと1年」(小川)
編集部コラム第56回「魔法の言葉」(船越)
編集部コラム第55回「月陸ってどんな雑誌?」(松永)
編集部コラム第54回「インターハイ種目別学校対抗(女子編)」(大久保)
編集部コラム第53回「明確なビジョン」(井上)
編集部コラム第52回「人間性を磨く」(山本)
編集部コラム第51回「指が痛い。」(向永)
編集部コラム第50回「温故知新」(小川)
編集部コラム第49回「対面取材」(船越)
編集部コラム第48回「日本選手権優勝者を世代別にまとめてみた」(松永)
編集部コラム第47回「インターハイ種目別学校対抗(男子編)」(大久保)
編集部コラム第46回「月陸に自分が載った」(井上)
編集部コラム第45回「陸上競技と関わり続ける」(山本)
編集部コラム第44回「逃げるとどうなる?」(向永)
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編集部コラム第12回「高校陸上界史上最強校は?(男子編)」(大久保)
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編集部コラム第9回「混成競技のアレコレ」(向永)
編集部コラム第8回「アナウンス」(小川)
編集部コラム第7回「ジンクス」(船越)
編集部コラム第6回「学生駅伝を支える主務の存在」(松永)
編集部コラム第5回「他競技で活躍する陸上競技経験者」(大久保)
編集部コラム第4回「とらんすふぁ~」(井上)
編集部コラム第3回「リクジョウクエスト」(山本)
編集部コラム第2回「あんな選手を目指しなさい」(向永)
編集部コラム第1回「締め切りとIHと五輪」(小川)

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田中希実が来季『グランドスラム・トラック』参戦決定!マイケル・ジョンソン氏が新設

来春、開幕する陸上リーグ「グランドスラム・トラック」の“レーサー”として、女子中長距離の田中希実(New Balance)が契約したと発表された。 同大会は1990年代から2000年代に男子短距離で活躍したマイケル・ジョ […]

NEWS 早大競走部駅伝部門が麹を活用した食品・飲料を手がける「MURO」とスポンサー契約締結

2024.11.21

早大競走部駅伝部門が麹を活用した食品・飲料を手がける「MURO」とスポンサー契約締結

11月21日、株式会社コラゾンは同社が展開する麹専門ブランド「MURO」を通じて、早大競走部駅伝部とスポンサー契約を結んだことを発表した。 コラゾン社は「MURO」の商品である「KOJI DRINK A」および「KOJI […]

NEWS 立迫志穂が調整不良のため欠場/防府読売マラソン

2024.11.21

立迫志穂が調整不良のため欠場/防府読売マラソン

第55回防府読売マラソン大会事務局は、女子招待選手の立迫志穂(天満屋)が欠場すると発表した。調整不良のためとしている。 立迫は今年2月の全日本実業団ハーフマラソンで1時間11分16秒の11位。7月には5000m(15分3 […]

NEWS M&Aベストパートナーズに中大・山平怜生、城西大・栗原直央、國學院大・板垣俊佑が内定!神野「チーム一丸」

2024.11.20

M&Aベストパートナーズに中大・山平怜生、城西大・栗原直央、國學院大・板垣俊佑が内定!神野「チーム一丸」

神野大地が選手兼監督を務めるM&Aベストパートナーズが来春入社選手として、中大・山平怜生、國學院大・板垣俊佑、城西大・栗原直央の3人が内定した。神野が自身のSNSで内定式の様子を伝えている。 山平は宮城・仙台育英 […]

NEWS 第101回(2025年)箱根駅伝 出場チーム選手名鑑

2024.11.20

第101回(2025年)箱根駅伝 出場チーム選手名鑑

・候補選手は各チームが選出 ・情報は11月20日時点、チーム提供および編集部把握の公認記録を掲載 ・選手名の一部漢字で対応外のものは新字で掲載しています ・過去箱根駅伝成績で関東学生連合での出場選手は相当順位を掲載 ・一 […]

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