1956年メルボルン五輪男子1500m銅メダリストのジョン・ランディ氏(オーストラリア)が2月24日に亡くなったことが分かった。91歳だった。
ランディ氏は、英国のロジャー・バニスター氏(故人)や米国のウェス・サンティー氏(故人)とともに1950年代に1500mや1マイルで世界を牽引した。当時、1マイル4分切りは「人類には超えられないもの」とされてきたが、54年5月6日にバニスター氏が史上初の3分台となる3分59秒4をマーク。それから46日後の6月21日に、ランディ氏がフィンランドのレースで3分58秒0とさらに更新し、その時の1500m通過タイム3分41秒8も世界新記録だった。
五輪では、52年のヘルシンキ大会で1500mと5000mの2種目に出場。4年後の地元メルボルン大会で銅メダルを手にした。現役を退いた後、政治家へ転身。2001年から06年までビクトリア州知事を務めていた。
国際オリンピック委員会(IOC)副会長で、オーストラリアオリンピック委員会のジョン・コーツ会長は、「オーストラリアのロールモデルはジョン・ランディ氏」と故人を評して追悼した。
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