2022.02.16
この10年間で、学生駅伝の勢力図は大きく様変わりした。2010年まで学生駅伝では名前すら挙がらなかった東京国際大や創価大が箱根駅伝の上位校として定着し、歴代最多優勝を誇る中大は長らく続いた低迷期を経て、復活の道を歩んでいる。
上記3校は今年の箱根駅伝で5位~7位といずれもシード権を獲得したが、いずれもある共通点がある。指揮をとる東京国際大の大志田秀次監督、中大の藤原正和駅伝監督、創価大の榎木和貴監督はいずれも中大OBだ。
箱根駅伝で最多14度の優勝を誇る超名門を卒業した指揮官たちは、どんな指導を心掛け、チームを強化しているのだろうか。
選手とのコミュニケーションを重視
──普段3人はどれぐらい交流があるのでしょうか?
大志田 亜細亜大の佐藤信之監督、立教大の上野裕一郎駅伝監督を含めた5人のLINEグループはあるんですよ。中大OBの監督が(同時期に)5人もいたことはないと思いますので、どうせならということで一度、合同で記録会をやりました。ただ、育成方針が違いますし、選手の質も違うので、それぞれのスタイルで強化したほうがいいのかなと思うんですけど、情報交換だけはしています。
──今回の箱根駅伝出場校でいうと中大OBが最多です。お互いの指導・チーム作りについての印象はいかがですか?
大志田 藤原監督は大学、社会人でも活躍されました。中大は入学してくる選手の質もすごくいいので、うらやましいなと思っています。ただ、ここ何年間かで指導法が変わったのかなという気はしてるんですけど、どうなのかな。崩れなくなったというか、強さが出てきたように思います。
藤原 僕はまだ指導歴が6年しかありませんので、お二方は指導の蓄積があると思っています。どういうことをやっているのか観察しながら、いろいろと学ばせていただいております。創価大は昨年の箱根駅伝は10000mのタイムを持っていませんでしたけど、強さの裏付けがありました。爪を隠していらっしゃるイメージがあって、さすがだなと思いました。
榎木 箱根駅伝はスピード化していますので、入学してくる選手のレベルが高いほうが理想的です。うちのスカウトはそこまで行きついてない部分があるので、育てるしかありません。
大志田 榎木監督は探求心を持っていて、GPSウォッチをいち早くチームに取り入れて、トレーニングに活用しています。就任1年目から結果を残しているわけですから、相当いろんなことを考えているなという印象を受けますね。
榎木 大志田監督や藤原監督はいろいろ経験されているところを僕も見て学ばせてもらいました。チームスタイルとしては東京国際大と似ているのかなと思っています。ちなみに大志田さんは学生を指導する上でどんなところにポイントを置いているのでしょうか?
大志田 トレーニングに関しては、メニューに対してどういった思いでやるのか。それを大事にしていますね。選手の状況がどうなのか。できるのか、できないのかを確認するために、選手とコミュニケーションをとるようにしています。選手との年齢差もありますし、回答を待つというよりは、私から声をかけることが多いですね。
藤原 私もできるだけ選手が話しかけやすい雰囲気を作ることは徹底してやっています。毎年少しずつ変えているというか、4年生のカラーにチームはなっていくと思っていますので、その年に合わせたような声かけや指導を心掛けています。1年目は鬼のように叱っていましたので、そういう意味ではだいぶ変わりましたね。今季のチームに関しては一度も叱っていないと思います。
榎木 基本的には選手とコミュニケーションを取ることと、目的意識をしっかり持たせることを大切にしています。選手それぞれに目標がありますので、そこに向かって順調に取り組めているのか。定期的に選手面談をして状況を確認しながら、ときには軌道修正をかけています。どうやって1人ひとりの個性を引き出せるのか、というところに楽しみを感じながらやっているので、指導理念というか、柔軟に指導を変えられるところが自分の特徴かなと思います。
過去5大会の箱根駅伝成績
(東京国際大)
18年 17位(往路19位、復路15位)
19年 15位(往路17位、復路16位)
20年 5位(往路3位、復路6位)
21年 10位(往路6位、復路12位)
22年 5位(往路7位、復路4位)(中大)
18年 15位(往路10位、復路18位)
19年 11位(往路12位、復路8位)
20年 12位(往路13位、復路12位)
21年 12位(往路19位、復路3位)
22年 6位(往路6位、復路8位)(創価大)
18年 予選会敗退
19年 予選会敗退
20年 9位(往路7位、復路9位)
21年 2位(往路1位、復路5位)
22年 7位(往路8位、復路6位)
――参考にしている監督・コーチや指導方法などはあるのでしょうか。
大志田 大学時代の1学年先輩で、本田技研でもチームメイトだった浦田春生さん(現・中大スカウト)の影響は強いですね。浦田さんは積極的に発信することが少なかったですけど、私が中大のコーチをしている4年間は浦田さんが本田技研の監督でしたので、いろいろと吸収をさせてもらったと思っています。現役時代も浦田さんは5000m・10000mで、私は1500mがメインでしたが、一緒に練習をすることもありました。頑張りどころや、抜き方など、一緒に走りながら学ばせていただきましたね。
藤原 私は西脇工時代の恩師である渡辺公二先生とHondaの小川智監督ですね。渡辺先生に関しては学んだというよりも強烈に教えていただいたことがたくさんありました。人間としてのベースを作っていただけたのかなと思います。小川さんは中大とホンダで何年も見ていただきました。その間に小川さん自身の指導も変わってきたのを体感しましたので、毎年アップデートしていく今の指導法に影響しているかなと思います。
榎木 私は学生時代に指導を受けた大志田さんを一番参考にしています。コミュニケーションをよく取ってくださったんですけど、学生だからそうしなきゃいけないというのを改めて感じています。箱根駅伝だけでなく、卒業した伊藤達彦選手(Honda)が東京五輪10000mにも出場しているので、大志田さんの指導はすごいと思いますね。私が在籍していた旭化成は宗(茂、猛)さんたちが長年作り上げてきたマラソンメソッドがあって、そこにしっかりと沿っていかないと結果が出ないと言われていました。現在の青学大に近いのかなと思います。大勢の選手をふるいにかけて強い選手が10人残るのがいまの青学大で、当時の旭化成もニューイヤー駅伝には強い7人が残って、さらにマラソンでも結果を出していましたから。旭化成のやり方は、いまの創価大に当てはめきれない部分があるんですけど、いろいろと参考にさせてもらっています。
──最後に指導者としての今後の目標を教えてください。
大志田 駅伝を中心にやっているチームですし、来季も三大駅伝に出ることができます。選手たちは「優勝を目指したい」と言っているので、上位でレースを進めて、私個人としても優勝を目指していきたいなと思います。
藤原 大学の目標でもありますので、2年後の第100回箱根駅伝で総合優勝を目指したいというのが近々の目標です。あとは、私自身がオリンピックに出られていないので、教え子たちがそういう場に立てるような指導をしていきたいです。
榎木 チームとしては、出雲と箱根は出場資格があるので、前回も落とした全日本の出場権をまずは獲得したい。そして全日本に関しては3位以内、箱根は総合優勝を目指してやっていきたいなと思っています。個人的にも創価大に来て4年目で、新4年生は私と同じタイミングで入ってきた選手たちになります。彼らの思いと私の思いを一致させて、私自身の集大成として、しっかりと成果を出したいです。
藤原 今回の箱根駅伝後、「次は3校で優勝争いをしよう」という話にもなったんです。いつか実現できたらですね。
大志田秀次 Oshida Shuji
1962年5月27日生まれ、59歳。岩手・盛岡工高ではインターハイ1500m9位。中大では3年時に箱根駅伝1区11位、4年時に8区区間賞を獲得。本田技研入社後は86年アジア大会(韓国・ソウル)1500mで金メダルに輝き、引退後は91年から2001年までコーチを、02年にはホンダ栃木の監督を務めた。94年~99年は中大のコーチを兼任し、96年には箱根駅伝で32年ぶりの総合優勝。2011年に東京国際大の監督に就任すると、わずか5年で箱根駅伝出場を決め、20年には伊藤達彦(現・Honda)らを擁して総合5位となり、初めてシード校に導いた。
藤原正和 Fujiwara Masakazu
1981年3月6日生まれ、40歳。兵庫・西脇工高では主将を務め、3年時に全国高校駅伝優勝を達成(2区区間4位)。中大では1年時から3年時まで山上りの5区を務めて区間1位、2位、3位と好走。2年時には37年ぶり往路優勝のフィニッシュテープを切った。3年時にはユニバーシアードのハーフマラソンで金メダルを獲得し、4年時にはエース区間の2区で区間賞を獲得。卒業前に出場したびわ湖毎日マラソンで今も破られていない2時間8分12秒の学生記録を樹立し、同年のパリ世界選手権代表をつかんだ(後にケガで辞退)。その後は13年のモスクワ、15年の北京とマラソンで世界選手権に出場。16年3月の現役引退と同時に中大駅伝監督へ就任し、今年度は全日本大学駅伝と箱根駅伝でともに10年ぶりのシード権を獲得した。
榎木和貴 Enoki Kazutaka
1974年6月7日生まれ、47歳。宮崎・小林高2年時には全国高校駅伝4区で区間賞を獲得。中大に進学すると、箱根駅伝では史上7人目の4年連続区間賞獲得を達成し、3年時の96年には大志田秀次コーチの下で総合優勝を経験した。旭化成入社後は2000年の別府大分毎日マラソンで優勝(2時間10分44秒)。02年に現役引退後は沖電気女子ランニングコーチ、トヨタ紡織プレイングコーチ、同監督を歴任し、19年2月に創価大の監督に就任した。初年度から箱根駅伝で9位と好成績を挙げると、翌年は初の往路優勝、過去最高の2位と躍進。今年も7位で3年連続シード権獲得を果たした。
構成/酒井政人
2月14日に発売の「月刊陸上競技3月号」では追跡箱根駅伝として3者の座談会を別テーマで掲載。箱根駅伝の振り返り、直前の舞台裏、中大時代のエピソードやスカウティング事情、そして今後の学生長距離界についても語り合ってもらった。また、追跡箱根駅伝企画では優勝した青学大や上位校の順大、駒大、東洋大の指揮官インタビューや活躍した選手の特集も掲載している。
月刊陸上競技3月号購入はこちら
選手とのコミュニケーションを重視
──普段3人はどれぐらい交流があるのでしょうか? 大志田 亜細亜大の佐藤信之監督、立教大の上野裕一郎駅伝監督を含めた5人のLINEグループはあるんですよ。中大OBの監督が(同時期に)5人もいたことはないと思いますので、どうせならということで一度、合同で記録会をやりました。ただ、育成方針が違いますし、選手の質も違うので、それぞれのスタイルで強化したほうがいいのかなと思うんですけど、情報交換だけはしています。 ──今回の箱根駅伝出場校でいうと中大OBが最多です。お互いの指導・チーム作りについての印象はいかがですか? 大志田 藤原監督は大学、社会人でも活躍されました。中大は入学してくる選手の質もすごくいいので、うらやましいなと思っています。ただ、ここ何年間かで指導法が変わったのかなという気はしてるんですけど、どうなのかな。崩れなくなったというか、強さが出てきたように思います。 藤原 僕はまだ指導歴が6年しかありませんので、お二方は指導の蓄積があると思っています。どういうことをやっているのか観察しながら、いろいろと学ばせていただいております。創価大は昨年の箱根駅伝は10000mのタイムを持っていませんでしたけど、強さの裏付けがありました。爪を隠していらっしゃるイメージがあって、さすがだなと思いました。 榎木 箱根駅伝はスピード化していますので、入学してくる選手のレベルが高いほうが理想的です。うちのスカウトはそこまで行きついてない部分があるので、育てるしかありません。 大志田 榎木監督は探求心を持っていて、GPSウォッチをいち早くチームに取り入れて、トレーニングに活用しています。就任1年目から結果を残しているわけですから、相当いろんなことを考えているなという印象を受けますね。 榎木 大志田監督や藤原監督はいろいろ経験されているところを僕も見て学ばせてもらいました。チームスタイルとしては東京国際大と似ているのかなと思っています。ちなみに大志田さんは学生を指導する上でどんなところにポイントを置いているのでしょうか? 大志田 トレーニングに関しては、メニューに対してどういった思いでやるのか。それを大事にしていますね。選手の状況がどうなのか。できるのか、できないのかを確認するために、選手とコミュニケーションをとるようにしています。選手との年齢差もありますし、回答を待つというよりは、私から声をかけることが多いですね。 藤原 私もできるだけ選手が話しかけやすい雰囲気を作ることは徹底してやっています。毎年少しずつ変えているというか、4年生のカラーにチームはなっていくと思っていますので、その年に合わせたような声かけや指導を心掛けています。1年目は鬼のように叱っていましたので、そういう意味ではだいぶ変わりましたね。今季のチームに関しては一度も叱っていないと思います。 榎木 基本的には選手とコミュニケーションを取ることと、目的意識をしっかり持たせることを大切にしています。選手それぞれに目標がありますので、そこに向かって順調に取り組めているのか。定期的に選手面談をして状況を確認しながら、ときには軌道修正をかけています。どうやって1人ひとりの個性を引き出せるのか、というところに楽しみを感じながらやっているので、指導理念というか、柔軟に指導を変えられるところが自分の特徴かなと思います。過去5大会の箱根駅伝成績 (東京国際大) 18年 17位(往路19位、復路15位) 19年 15位(往路17位、復路16位) 20年 5位(往路3位、復路6位) 21年 10位(往路6位、復路12位) 22年 5位(往路7位、復路4位) (中大) 18年 15位(往路10位、復路18位) 19年 11位(往路12位、復路8位) 20年 12位(往路13位、復路12位) 21年 12位(往路19位、復路3位) 22年 6位(往路6位、復路8位) (創価大) 18年 予選会敗退 19年 予選会敗退 20年 9位(往路7位、復路9位) 21年 2位(往路1位、復路5位) 22年 7位(往路8位、復路6位)――参考にしている監督・コーチや指導方法などはあるのでしょうか。 大志田 大学時代の1学年先輩で、本田技研でもチームメイトだった浦田春生さん(現・中大スカウト)の影響は強いですね。浦田さんは積極的に発信することが少なかったですけど、私が中大のコーチをしている4年間は浦田さんが本田技研の監督でしたので、いろいろと吸収をさせてもらったと思っています。現役時代も浦田さんは5000m・10000mで、私は1500mがメインでしたが、一緒に練習をすることもありました。頑張りどころや、抜き方など、一緒に走りながら学ばせていただきましたね。 藤原 私は西脇工時代の恩師である渡辺公二先生とHondaの小川智監督ですね。渡辺先生に関しては学んだというよりも強烈に教えていただいたことがたくさんありました。人間としてのベースを作っていただけたのかなと思います。小川さんは中大とホンダで何年も見ていただきました。その間に小川さん自身の指導も変わってきたのを体感しましたので、毎年アップデートしていく今の指導法に影響しているかなと思います。 榎木 私は学生時代に指導を受けた大志田さんを一番参考にしています。コミュニケーションをよく取ってくださったんですけど、学生だからそうしなきゃいけないというのを改めて感じています。箱根駅伝だけでなく、卒業した伊藤達彦選手(Honda)が東京五輪10000mにも出場しているので、大志田さんの指導はすごいと思いますね。私が在籍していた旭化成は宗(茂、猛)さんたちが長年作り上げてきたマラソンメソッドがあって、そこにしっかりと沿っていかないと結果が出ないと言われていました。現在の青学大に近いのかなと思います。大勢の選手をふるいにかけて強い選手が10人残るのがいまの青学大で、当時の旭化成もニューイヤー駅伝には強い7人が残って、さらにマラソンでも結果を出していましたから。旭化成のやり方は、いまの創価大に当てはめきれない部分があるんですけど、いろいろと参考にさせてもらっています。 ──最後に指導者としての今後の目標を教えてください。 大志田 駅伝を中心にやっているチームですし、来季も三大駅伝に出ることができます。選手たちは「優勝を目指したい」と言っているので、上位でレースを進めて、私個人としても優勝を目指していきたいなと思います。 藤原 大学の目標でもありますので、2年後の第100回箱根駅伝で総合優勝を目指したいというのが近々の目標です。あとは、私自身がオリンピックに出られていないので、教え子たちがそういう場に立てるような指導をしていきたいです。 榎木 チームとしては、出雲と箱根は出場資格があるので、前回も落とした全日本の出場権をまずは獲得したい。そして全日本に関しては3位以内、箱根は総合優勝を目指してやっていきたいなと思っています。個人的にも創価大に来て4年目で、新4年生は私と同じタイミングで入ってきた選手たちになります。彼らの思いと私の思いを一致させて、私自身の集大成として、しっかりと成果を出したいです。 藤原 今回の箱根駅伝後、「次は3校で優勝争いをしよう」という話にもなったんです。いつか実現できたらですね。 大志田秀次 Oshida Shuji 1962年5月27日生まれ、59歳。岩手・盛岡工高ではインターハイ1500m9位。中大では3年時に箱根駅伝1区11位、4年時に8区区間賞を獲得。本田技研入社後は86年アジア大会(韓国・ソウル)1500mで金メダルに輝き、引退後は91年から2001年までコーチを、02年にはホンダ栃木の監督を務めた。94年~99年は中大のコーチを兼任し、96年には箱根駅伝で32年ぶりの総合優勝。2011年に東京国際大の監督に就任すると、わずか5年で箱根駅伝出場を決め、20年には伊藤達彦(現・Honda)らを擁して総合5位となり、初めてシード校に導いた。 藤原正和 Fujiwara Masakazu 1981年3月6日生まれ、40歳。兵庫・西脇工高では主将を務め、3年時に全国高校駅伝優勝を達成(2区区間4位)。中大では1年時から3年時まで山上りの5区を務めて区間1位、2位、3位と好走。2年時には37年ぶり往路優勝のフィニッシュテープを切った。3年時にはユニバーシアードのハーフマラソンで金メダルを獲得し、4年時にはエース区間の2区で区間賞を獲得。卒業前に出場したびわ湖毎日マラソンで今も破られていない2時間8分12秒の学生記録を樹立し、同年のパリ世界選手権代表をつかんだ(後にケガで辞退)。その後は13年のモスクワ、15年の北京とマラソンで世界選手権に出場。16年3月の現役引退と同時に中大駅伝監督へ就任し、今年度は全日本大学駅伝と箱根駅伝でともに10年ぶりのシード権を獲得した。 榎木和貴 Enoki Kazutaka 1974年6月7日生まれ、47歳。宮崎・小林高2年時には全国高校駅伝4区で区間賞を獲得。中大に進学すると、箱根駅伝では史上7人目の4年連続区間賞獲得を達成し、3年時の96年には大志田秀次コーチの下で総合優勝を経験した。旭化成入社後は2000年の別府大分毎日マラソンで優勝(2時間10分44秒)。02年に現役引退後は沖電気女子ランニングコーチ、トヨタ紡織プレイングコーチ、同監督を歴任し、19年2月に創価大の監督に就任した。初年度から箱根駅伝で9位と好成績を挙げると、翌年は初の往路優勝、過去最高の2位と躍進。今年も7位で3年連続シード権獲得を果たした。 構成/酒井政人 2月14日に発売の「月刊陸上競技3月号」では追跡箱根駅伝として3者の座談会を別テーマで掲載。箱根駅伝の振り返り、直前の舞台裏、中大時代のエピソードやスカウティング事情、そして今後の学生長距離界についても語り合ってもらった。また、追跡箱根駅伝企画では優勝した青学大や上位校の順大、駒大、東洋大の指揮官インタビューや活躍した選手の特集も掲載している。 月刊陸上競技3月号購入はこちら Amazon/楽天ブックス/ウェブショップ
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