HOME 特集

2022.02.05

【展望】2年ぶり開催の別府大分毎日マラソン“大器”大六野が覚醒なるか 鎧坂や箱根V青学大勢も出場
【展望】2年ぶり開催の別府大分毎日マラソン“大器”大六野が覚醒なるか 鎧坂や箱根V青学大勢も出場

2月6日に第70回別府大分毎日マラソン(大分県・大分市高崎山うみたまご前→大分市営陸上競技場)が行われる。昨年はコロナ禍により延期となり、70回記念大会を今年スライド開催。日本陸連のジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズのG1で、今夏のオレゴン世界選手権代表選考会およびパリ五輪選考会マラソングランドチャンピオンシップ(MGC/23年秋開催)の出場権獲得対象レースである。

注目は招待選手の大六野秀畝(旭化成)だ。明大時代からその能力を高く評価されてきたランナーで、旭化成でも19年の全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)で優勝のフィニッシュテープを切るなど活躍している。

マラソンデビュー戦は19年の、この別府大分で、その時は2時間21分47秒(37位)と、洗礼を浴びた。20年の東京で2時間11分19秒と記録を短縮すると、昨年のびわ湖毎日では2時間7分12秒をマーク。12月の福岡国際にも出場して2時間13分45秒と苦戦している。連戦となるが調子は悪くないと語っており、ここで世界への切符をたぐり寄せられるか。

同じ旭化成からは、鎧坂哲哉、吉村大輝、小野知大もエントリー。10000mで27分29秒74(日本歴代6位)を持ち、15年北京世界選手権にも出場した鎧坂も31歳に。マラソンを走りきったのは18年の豪州での1レース(2時間24分40秒)のみ。どんな走りを見せるか注目が集まる。

招待選手は他に2時間7分41秒の自己記録を持つ市山翼(小森コーポレーション)、細森大輔(YKK)、藤曲寛人(トヨタ自動車九州)らが名を連ねた。また同レースには正月の箱根駅伝を制した青学大から今年度主将の飯田貴之(4年)や、次の主将となる宮坂大器(3年)ら4人が出場を予定している。

広告の下にコンテンツが続きます

ペースメーカーはマラソン元日本記録保持者の設楽悠太(Honda)や、国内所属外国人選手など5人が務める。

大会はコロナ禍の影響で大会規模を縮小。当初は約4000人の出場を予定していたが、出場できるのは、マラソン2時間30分以内、30kmロード1時間40分以内、ハーフマラソン1時間10分以内などが条件のカテゴリー1(招待選手を含む)の232人とペースメーカー5人、国際パラリンピック委員会(IPC)登録のブラインドランナー男女14人、大分県在住者(男女292人)の計543人に限った。

レースは2月6日12時スタート。11時50分からRKB毎日放送(TBS系列全国28局ネット)で生中継される。

【関連ページ】
招待選手一覧
別大毎日マラソンは規模縮小して開催 出場者削減してカテゴリー1の選手とIPCブラインドランナー、大分在住者などに限定
大会公式HP

2月6日に第70回別府大分毎日マラソン(大分県・大分市高崎山うみたまご前→大分市営陸上競技場)が行われる。昨年はコロナ禍により延期となり、70回記念大会を今年スライド開催。日本陸連のジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズのG1で、今夏のオレゴン世界選手権代表選考会およびパリ五輪選考会マラソングランドチャンピオンシップ(MGC/23年秋開催)の出場権獲得対象レースである。 注目は招待選手の大六野秀畝(旭化成)だ。明大時代からその能力を高く評価されてきたランナーで、旭化成でも19年の全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝)で優勝のフィニッシュテープを切るなど活躍している。 マラソンデビュー戦は19年の、この別府大分で、その時は2時間21分47秒(37位)と、洗礼を浴びた。20年の東京で2時間11分19秒と記録を短縮すると、昨年のびわ湖毎日では2時間7分12秒をマーク。12月の福岡国際にも出場して2時間13分45秒と苦戦している。連戦となるが調子は悪くないと語っており、ここで世界への切符をたぐり寄せられるか。 同じ旭化成からは、鎧坂哲哉、吉村大輝、小野知大もエントリー。10000mで27分29秒74(日本歴代6位)を持ち、15年北京世界選手権にも出場した鎧坂も31歳に。マラソンを走りきったのは18年の豪州での1レース(2時間24分40秒)のみ。どんな走りを見せるか注目が集まる。 招待選手は他に2時間7分41秒の自己記録を持つ市山翼(小森コーポレーション)、細森大輔(YKK)、藤曲寛人(トヨタ自動車九州)らが名を連ねた。また同レースには正月の箱根駅伝を制した青学大から今年度主将の飯田貴之(4年)や、次の主将となる宮坂大器(3年)ら4人が出場を予定している。 ペースメーカーはマラソン元日本記録保持者の設楽悠太(Honda)や、国内所属外国人選手など5人が務める。 大会はコロナ禍の影響で大会規模を縮小。当初は約4000人の出場を予定していたが、出場できるのは、マラソン2時間30分以内、30kmロード1時間40分以内、ハーフマラソン1時間10分以内などが条件のカテゴリー1(招待選手を含む)の232人とペースメーカー5人、国際パラリンピック委員会(IPC)登録のブラインドランナー男女14人、大分県在住者(男女292人)の計543人に限った。 レースは2月6日12時スタート。11時50分からRKB毎日放送(TBS系列全国28局ネット)で生中継される。 【関連ページ】 ●招待選手一覧別大毎日マラソンは規模縮小して開催 出場者削減してカテゴリー1の選手とIPCブラインドランナー、大分在住者などに限定大会公式HP

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.17

【大会結果】第6回U18アジア選手権(2025年4月15日~18日)

【大会結果】第6回U18アジア選手権(2025年4月15日~18日/サウジアラビア・ダンマーム) 男子 100m(+2.3) 金 清水空跳(星稜高2石川) 10秒38 銀 代泓宇(中国)     10秒39 銅 古綽峰( […]

NEWS 末續慎吾ら参加の「アースグランプリ」が5月に香川で初開催 本気のレースとイベントが共存

2025.04.17

末續慎吾ら参加の「アースグランプリ」が5月に香川で初開催 本気のレースとイベントが共存

アースグランプリ実行委員会は5月17、18日に「アースグランプリ2025Kagawa」を観音寺総合運動公園陸上競技場で開催すると発表した。 同委員会は男子棒高跳の2016年リオデジャネイロ五輪代表の荻田大樹さんが委員長を […]

NEWS 日本体育施設が「作業者の健康を守るため」新たな環境対応型ウレタン材開発 陸上トラックなどに活用

2025.04.17

日本体育施設が「作業者の健康を守るため」新たな環境対応型ウレタン材開発 陸上トラックなどに活用

スポーツ施設の施工・管理・運営を専門とする日本体育施設株式会社が今年1月28日に、同社が開発した環境対応型ポリウレタン系表層材料「レオタンS」が国土交通省のNETIS(新技術情報提供システム)に登録されたことを発表した。 […]

NEWS プーマ史上最速・最軽量の新作ランニングシューズ「FAST-R NITRO™ ELITE 3」が4月25日より数量限定発売!

2025.04.17

プーマ史上最速・最軽量の新作ランニングシューズ「FAST-R NITRO™ ELITE 3」が4月25日より数量限定発売!

プーマ ジャパンは4月17日、ブランド史上最速のランニングシューズ「FAST-R NITRO™ ELITE 3(ファスト アール ニトロ エリート 3)」を4月25日より数量限定で発売することを発表した。 FAST-R […]

NEWS 【世界陸上プレイバック】―93年シュツットガルト―男子マイルリレーで米国が驚異的な世界新!マラソン浅利純子が日本女子初の金

2025.04.17

【世界陸上プレイバック】―93年シュツットガルト―男子マイルリレーで米国が驚異的な世界新!マラソン浅利純子が日本女子初の金

今年9月、陸上の世界選手権(世界陸上)が34年ぶりに東京・国立競技場で開催される。今回で20回目の節目を迎える世界陸上。日本で開催されるのは1991年の東京、2007年の大阪を含めて3回目で、これは同一国で最多だ。 これ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL) 
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)

page top