2021.12.22
オリンピックの花形である陸上競技! 球技に比べると、すこーし“地味”な印象があるかもしれない……。しかし、中高生合わせて、なんと約30万人以上が「陸部」なんです。
実は芸能界で活躍するあの人も、この人も、結構、陸上経験者が多いらしい……。そんな「元陸部」の方々へのインタビュー企画がスタート! きつかった練習は!? 楽しかった思い出は!? 陸上を通して学んだことは!?
今回はアイドル『=LOVE(イコールラブ)』のメンバー・野口衣織さんが登場。指原莉乃さんがプロデュースするグループで2017年にデビューし、“イコラブ”の愛称で人気を集めている。12月15日には10thシングル「The 5th」が発売したばかり。野口さんは今年1st写真集を発売するなど、中心メンバーの一人として活躍中。中学時代に陸上部で汗を流し「好きなことを追求していた」という。どんな「陸部」時代を送ったのか語ってもらいました!
中学時代に走幅跳に取り組んでいた野口衣織さん
やんちゃで手がつけられなかった幼少期
――野口さんは中学時代に陸上部だったとうかがいました。始めたきっかけは?
野口 小学校の5、6年の時に、運動会とは別に地域の小学生が集まる陸上競技の記録会があるんです。ほぼ、全員参加で、記録会が近づくとみんなで集まって練習していました。それがきっかけです。
――どの種目に出場されたのですか。
野口 私は走高跳とリレーに出場しました! 練習ではハードルもやってみたのですが、どうしても(上に)跳び過ぎちゃって記録があまり良くなかったんです。なので、走高跳などジャンプ系が向いているのかなって。とても楽しくて、それで中学に入ったら陸上部に入りました。
――小さい時から運動神経は良かったですか? ご家族がスポーツをされているとか。
野口 父と兄は野球をしていました。母は剣道だったと思います。運動会では中学までずっとリレーの選手でした。同級生の中では速いほうだったと思いますが、なぜか自分のチームはリレーでなかなか勝てなくて……。小学生の時はいつも悔しくて泣いていたのを覚えています。中1の時に同じクラスに速い子がいて初めて勝った時はうれしかったなぁ。
――結構、活発な子だった?
野口 手がつけられないくらいやんちゃでした(笑)。兄が野球をしているところについて行って公園で一人遊んでどこか行っていなくなったり、登り棒から落ちてケガをしたり。いつも母に「おとなしくしなさい!」って叱られていました。
身体を動かすのが好きで好奇心も旺盛だったので、サッカー、バスケットボール、バレーボール……ひと通り“体験”だけは行きました(笑)。でも、球技は苦手で向いていなかったです。長く続いたのはヒップホップ・ダンスで、小学校4年生くらいから通い始めて、中学で陸上部に入ってからも週末はダンスに行っていました。
――中学から陸上部。そのまま走高跳をされたのでしょうか。
野口 その予定だったんですけど……最終的に、走幅跳の選手になりました! なんでだったかな? 私の中学校はグラウンドも広くて、走幅跳用の砂場もしっかりあって練習環境がしっかりしていたことと、ジャンプ力も少しあるほうで先生に勧められたのだと思います。
陸上部時代の思い出を振り返ってくれた
日が暮れるまで没頭
――陸上部はどんな雰囲気でしたか。
野口 ゆーったりしていました(笑)。陸上部には、普段、野球やサッカーのクラブチームに入っている子が「学校の部活動」として練習に参加していることも多かったんです。それぞれ、筋力を重点的に鍛えたり、持久力のために走り込みをしたり。自由な雰囲気がありました。冬は駅伝があって、他の部活動の持久力があるメンバーが集まっていましたね。
――そんななかで、野口さんはどんな風に練習していたのでしょう。
野口 先生から「早く帰れ!」って言われるくらい、下校時間ギリギリまで残ってずっとやっていました。夏場とかは、日が落ちて涼しい方が練習できるので。走幅跳の練習は本当に好きでした。あの踏み切りの“ターンッ”という音が好きで、雨の日に校舎で練習する時もドアの敷居を踏み切り板に見立てて跳んでいました。職員室の近くでやったら、「陸上部、うるさい!」って(笑)。しっかり踏み切れたかどうか、“音”でわかるんです。私は足首が内側に向いてしまう癖があったので、まっすぐに踏み切れるように練習していました。
他にも、助走の走り方やリズム、タイミングを注意していました。跳ぶ時に、踏み切り脚と同じくらい、もう片方の脚(リード脚)もすごく大事なんです。あとは、空中でしっかり身体を反ること。着地でどうしても脚が離れてしまう課題があって、脚をそろえて着地姿勢を取りたいのに。そういったことを考えて練習していました。
――逆に苦手な練習はなんでしたか。
野口 筋トレが苦手でしたね。2人1組で1人が寝っ転がて脚を上げる腹筋が本当に大っっ嫌いでした(笑)。でも、そういった基礎が大事じゃないですか? 速い先輩はすごく上手でしたね。冬は長距離もありますが、それも苦手。長距離は全然ダメなので、いつもビリでした!
――走幅跳では、どのくらい跳んでいたか覚えていますか?
野口 どれくらい跳んでたんだべ?(笑) ベストは4m77だったと思います。その時は「めちゃくちゃ跳んだ!」ってすごく自信がありました。陸上選手はどのくらい跳ぶものですか?
――男子の日本記録は8m40、女子中学生のトップは6mくらい跳ぶ選手もいます!
野口 すごい! もうウサギですね!! 跳び方もいろいろあって、遠くに跳ぶ人は脚をこう、泳がせるというか、バタバタして。とてもカッコイイなって思います。(雑誌を見ながら)うわ、ハードルもこんなギリギリを越えていくんですね。すごいなー。尊敬します!
中1の時に茨城県大会に出場したんです。そこでは負けちゃったんですが、その時の記録が中2以降、ずっと更新できませんでした。練習では越えられるのに、試合ではなかなか記録が出なくて……。1度記録を出したら、それが資格記録としていろいろな大会に出られたのですが、プレッシャーがありました。みんな記録を伸ばしていくなかでむなしくて。過去の自分を超えられない、過去にすがっているような思いがありました。
――それでもしっかり練習されていたのは素晴らしいですね! リレーもメンバーに選ばれていましたか?
野口 距離が延びると走れないので1走でした! 個人種目よりプレッシャーがありましたね。スタートダッシュが少しだけ得意で、そこに一番力を注いでいました。スターティングブロックに脚が“ピタリ”とハマる瞬間がたまーにあるんです。そういう時は「行ける!」ってゾクゾクしました。スタート前の「オン・ユア・マーク」が聞こえるとスイッチが入って、「私、いま陸上をやっている!」って感覚になるんです。
陸上をしている間は本当に夢中でした。自分の課題と向き合って、こうやって意識したらもっと跳べるかも、と攻略していく感じがすごく楽しかったです。「ダメだからもう1回」。この繰り返しが飽きなくて、いつの間にか日が暮れていて、「もっとやりたいなぁ」の毎日でした。
月陸を「すごい!」と興奮気味に見る野口さん
頑張った日々は「誇り」
――高校では陸上部ではなく弓道部に入られたとか?
野口 その頃、『あんさんぶるスターズ!』というゲームにハマっていて、蓮巳敬人という好きなキャラクターが弓道部だったので、それで弓道部に入りました(笑)。
――「2次元」好きとしても有名だと聞いています!
野口 小さい時から『プリキュア』などアニメが好きで、ダンスに通ったのもその影響です。兄の影響で『メジャー』、『犬夜叉』とかも読んでいました。『ラブライブ!』や『うたの☆プリンスさまっ♪』にもハマって、歌って踊れる声優さんがキラキラしていて、すごくあこがれていました。なので、将来は声優さんになりたいと思っていたんです。
――それが、今は人気アイドルに。
野口 このお仕事に就いたのも運命的というか……。高校生になってから声優さんになるにはどうしたらいいか調べていて、「代々木アニメーション学院」を知りました。そうしたら、私の好きな谷山紀章さんも代アニ出身で! そこで見つけたのが声優アイドルオーディションでした。最初は「受けてみようかな。どうせ受からないし」ってダメ元でした。その時は『歌って踊れる声優さん』というカテゴリーしか考えていなかったので、アイドルになるとは想像できていませんでした。
――声優を目指していた野口さんがアイドルになったことで、ギャップに戸惑いはなかったですか。
野口 アイドルとして求められることと、自分がいいなと思うかたちとで、違うところもあって、最初は葛藤もありました。“アイドルらしさ”を出す難しさがあります。でも、今はこの「=LOVE」がすごく好きなんです。アイドルとしてファンの方と交流したり、ライブを見てもらったり。そういう関係を大切にしたいと思っています。もちろん、声優のお仕事にももっと挑戦していきたいですが、今はイコラブというグループでのお仕事を大切にしていきたいです。
――「プロデューサー」としての指原莉乃さんはどんな方ですか?
野口 話しやすくて、とても身近に感じます。悩んでいる時に相談すると、理解してくれる時もあれば、「それは少し違うんじゃない?」ときちんと指摘してくださいます。自分ではネガティブに感じたことでも「こんな考え方もできるじゃん!」とポジティブ要素を作ってくださるんです。本当に、“お母さん”のような存在です。
――陸上選手、特に駅伝選手にはアイドルファンや声優ファンも多いんですよ! ぜひイコラブの魅力を伝えてください。
野口 よく言われるのは個性豊かで、一人ひとりキャラが立っているところ。スタッフの方々には「イコラブちゃんは2次元とかアニメとか、そういう中のアイドルを見ている気分になる」と言ってもらえます。“ボケる”子も“ツッコミ”を入れる子もいますし、私はその中でも『メタモン』(※ポケモンのキャラクター)みたいに変えられるというか。陸上経験のお陰か、パフォーマンスも大きいみたいで、「カッコイイ」と言ってもらえることが多くてうれしいです!
――陸上経験を生かして、身体を張った、運動系のお仕事とかどうですか!?
野口 興味はありますが、メンバーのしょこ(瀧脇笙古)が運動神経抜群なんです! なーたん(齊藤なぎさ)もそういう番組に出演したことがあるのですが、私は応援するほうが楽しいですね! ジャンプ力しかなくて、スピードも持久力もないので、中途半端に終わってしまいそうです(笑)。
――写真集も出されるなど、個人でも活躍されています。今後、やってみたいお仕事はありますか。
野口 もちろん、声優のお仕事もやってみたいですが、自分が2次元を好きだからこそ、実力をもっとつけないと「やりたいです!」とは言いづらくて。個人ではバラエティ番組に出られるように頑張りたいです。まだまだ緊張してしまいますし、お話するのが得意じゃないのですが……。グループとしては、今年、武道館や横浜アリーナなど、大きな会場でライブをさせていただきました。簡単なことではないと思いますが、同じか、もっと大きな会場でライブができたらいいなって思います。
――12月15日には10thシングル「The 5th」が発売されました。どんな楽曲ですか。
野口 2ndシングル「僕らの制服クリスマス」のアフターストーリーとなっています。デビューから5年目で、私たちも成長していますし、曲も成長していて、そうした姿を感じ取ってもらえる温かな曲になっています。そしてカップリングの「BPM170の君へ」は “ランニング”を通して生まれる恋が描かれた爽やかな楽曲になっているので、ぜひ聴いてみてください! いろいろなジャンルの楽曲があるので、トレーニングのお供にイコラブちゃんを聴いてもらえるとうれしいです!
――最後に、陸上、スポーツを頑張る選手たちへメッセージをお願いします!
野口 部活に一生懸命になるのは、“今”しか作れない時間だと思います。私は陸上をやっていた時間がすごく輝いていたって思えるくらい、その瞬間が大好きでした。頑張った記憶があるのは誇りです。好きなことに全力で、時間を惜しまずに追求できていたと思います。あの時の集中力を今ほしいなって思うくらいです(笑)。つらいこともあると思いますが、きっと大人になってから輝いた日々だったと思えるはず! ぜひ「今を楽しんで」ください!!
のぐち・いおり/2000年4月26日生まれ。O型。茨城県出身。中学時代に陸上部に所属し、走幅跳やリレーの選手として大会に出場。代々木アニメーション学院バックアップのもと指原莉乃がプロデュースするアイドルグループ「=LOVE」のメンバーとして2017年にデビュー。7枚目のシングル「CAMEO」のカップリング「君と私の歌」では単独センターを務める。2021年7月には1st写真集「君にしか教えない」を発売。12月15日には10thシングル「The 5th」がリリースされた。文化放送超!A&G+「=LOVE 佐々木舞香・野口衣織の推しをあつめて」でMCを務める。愛称は「いおり」で、ペンライトカラーは紫。野口衣織(=LOVE)公式HP、Twitter、Instagram、YouTube、オフィシャルファンクラブ |
構成/向永拓史
野口衣織さんサイン入りチェキを2名様にプレゼント!
月陸の公式Twitterで情報をチェックしてください。
12月15日リリースの10thシングル「The 5th」
詳細はHPをチェック!
【関連ページ】
朝比奈彩さん(モデル・女優)「練習をすれば少しずつでも力になる!」
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人気声優 鈴木みのりさん「今の私があるのは陸上競技を経験したから」
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――野口さんは中学時代に陸上部だったとうかがいました。始めたきっかけは? 野口 小学校の5、6年の時に、運動会とは別に地域の小学生が集まる陸上競技の記録会があるんです。ほぼ、全員参加で、記録会が近づくとみんなで集まって練習していました。それがきっかけです。 ――どの種目に出場されたのですか。 野口 私は走高跳とリレーに出場しました! 練習ではハードルもやってみたのですが、どうしても(上に)跳び過ぎちゃって記録があまり良くなかったんです。なので、走高跳などジャンプ系が向いているのかなって。とても楽しくて、それで中学に入ったら陸上部に入りました。 ――小さい時から運動神経は良かったですか? ご家族がスポーツをされているとか。 野口 父と兄は野球をしていました。母は剣道だったと思います。運動会では中学までずっとリレーの選手でした。同級生の中では速いほうだったと思いますが、なぜか自分のチームはリレーでなかなか勝てなくて……。小学生の時はいつも悔しくて泣いていたのを覚えています。中1の時に同じクラスに速い子がいて初めて勝った時はうれしかったなぁ。 ――結構、活発な子だった? 野口 手がつけられないくらいやんちゃでした(笑)。兄が野球をしているところについて行って公園で一人遊んでどこか行っていなくなったり、登り棒から落ちてケガをしたり。いつも母に「おとなしくしなさい!」って叱られていました。 身体を動かすのが好きで好奇心も旺盛だったので、サッカー、バスケットボール、バレーボール……ひと通り“体験”だけは行きました(笑)。でも、球技は苦手で向いていなかったです。長く続いたのはヒップホップ・ダンスで、小学校4年生くらいから通い始めて、中学で陸上部に入ってからも週末はダンスに行っていました。 ――中学から陸上部。そのまま走高跳をされたのでしょうか。 野口 その予定だったんですけど……最終的に、走幅跳の選手になりました! なんでだったかな? 私の中学校はグラウンドも広くて、走幅跳用の砂場もしっかりあって練習環境がしっかりしていたことと、ジャンプ力も少しあるほうで先生に勧められたのだと思います。 陸上部時代の思い出を振り返ってくれた日が暮れるまで没頭
――陸上部はどんな雰囲気でしたか。 野口 ゆーったりしていました(笑)。陸上部には、普段、野球やサッカーのクラブチームに入っている子が「学校の部活動」として練習に参加していることも多かったんです。それぞれ、筋力を重点的に鍛えたり、持久力のために走り込みをしたり。自由な雰囲気がありました。冬は駅伝があって、他の部活動の持久力があるメンバーが集まっていましたね。 ――そんななかで、野口さんはどんな風に練習していたのでしょう。 野口 先生から「早く帰れ!」って言われるくらい、下校時間ギリギリまで残ってずっとやっていました。夏場とかは、日が落ちて涼しい方が練習できるので。走幅跳の練習は本当に好きでした。あの踏み切りの“ターンッ”という音が好きで、雨の日に校舎で練習する時もドアの敷居を踏み切り板に見立てて跳んでいました。職員室の近くでやったら、「陸上部、うるさい!」って(笑)。しっかり踏み切れたかどうか、“音”でわかるんです。私は足首が内側に向いてしまう癖があったので、まっすぐに踏み切れるように練習していました。 他にも、助走の走り方やリズム、タイミングを注意していました。跳ぶ時に、踏み切り脚と同じくらい、もう片方の脚(リード脚)もすごく大事なんです。あとは、空中でしっかり身体を反ること。着地でどうしても脚が離れてしまう課題があって、脚をそろえて着地姿勢を取りたいのに。そういったことを考えて練習していました。 ――逆に苦手な練習はなんでしたか。 野口 筋トレが苦手でしたね。2人1組で1人が寝っ転がて脚を上げる腹筋が本当に大っっ嫌いでした(笑)。でも、そういった基礎が大事じゃないですか? 速い先輩はすごく上手でしたね。冬は長距離もありますが、それも苦手。長距離は全然ダメなので、いつもビリでした! ――走幅跳では、どのくらい跳んでいたか覚えていますか? 野口 どれくらい跳んでたんだべ?(笑) ベストは4m77だったと思います。その時は「めちゃくちゃ跳んだ!」ってすごく自信がありました。陸上選手はどのくらい跳ぶものですか? ――男子の日本記録は8m40、女子中学生のトップは6mくらい跳ぶ選手もいます! 野口 すごい! もうウサギですね!! 跳び方もいろいろあって、遠くに跳ぶ人は脚をこう、泳がせるというか、バタバタして。とてもカッコイイなって思います。(雑誌を見ながら)うわ、ハードルもこんなギリギリを越えていくんですね。すごいなー。尊敬します! 中1の時に茨城県大会に出場したんです。そこでは負けちゃったんですが、その時の記録が中2以降、ずっと更新できませんでした。練習では越えられるのに、試合ではなかなか記録が出なくて……。1度記録を出したら、それが資格記録としていろいろな大会に出られたのですが、プレッシャーがありました。みんな記録を伸ばしていくなかでむなしくて。過去の自分を超えられない、過去にすがっているような思いがありました。 ――それでもしっかり練習されていたのは素晴らしいですね! リレーもメンバーに選ばれていましたか? 野口 距離が延びると走れないので1走でした! 個人種目よりプレッシャーがありましたね。スタートダッシュが少しだけ得意で、そこに一番力を注いでいました。スターティングブロックに脚が“ピタリ”とハマる瞬間がたまーにあるんです。そういう時は「行ける!」ってゾクゾクしました。スタート前の「オン・ユア・マーク」が聞こえるとスイッチが入って、「私、いま陸上をやっている!」って感覚になるんです。 陸上をしている間は本当に夢中でした。自分の課題と向き合って、こうやって意識したらもっと跳べるかも、と攻略していく感じがすごく楽しかったです。「ダメだからもう1回」。この繰り返しが飽きなくて、いつの間にか日が暮れていて、「もっとやりたいなぁ」の毎日でした。 月陸を「すごい!」と興奮気味に見る野口さん頑張った日々は「誇り」
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