2021.11.25
日本陸連は11月25日、新設されたジャパンマラソンチャンピオンシップシリーズ(JMCシリーズ)の第1期開幕戦となる福岡国際マラソン(12月5日)を前に記者会見を開き、シリーズチャンピオンとなる日本選手権者には男女各600万円、2位に同300万円、3位に同100万円が贈られることが発表された。賞金総額2000万円となる。
合わせてシリーズのロゴも発表され、日本を表現する赤、強さを表現する黒、頂点を表現する金で日本列島の「J」でイメージを構成したという。
日本陸連の風間明専務理事は、2019年に開催された東京五輪マラソン代表選考レース「マラソングランドチャンピオンシップ」(MGC)を踏まえ、「MGCのレガシーを継承しながら、マラソン界全体の価値を創造し、マラソン界全体を活性化していく」ことを目指し、JMCシリーズを立ち上げたと話した。
その中心として、日本のマラソン、ロードレース全体を運営、活性化させていく日本陸連ロードランニングコミッション(JRRC)のメンバーも発表され、すでにリーダーに就任していた瀬古氏を中心に、ディレクターを強化委員会前長距離・マラソンディレクターの河野匡氏、プロジェクトメンバーにはプロランナーの川内優輝選手(あいおいニッセイ同和損保)ら6名が就任した。
瀬古リーダは、「MGCでは52万以上の観衆が集まったように、マラソンには多くの人を惹きつける魅力がある」と語り、JRRCでマラソンを含むロードレース全体の活性化を図っていく決意を述べた。
また、選手としてただ1人プロジェクトメンバー入りした川内は、ビデオメッセージで「ポイントのランキングによってマラソンの日本一を決まったり、さまざまな取り組みがなされている。今後、さまざまな公認大会が加盟する予定なので、私も選手としてだけでなく、プロジェクトメンバーとしてもJMCシリーズ、日本のマラソンの発展に関わっていきたい」とコメントした。
シリーズ第1期加盟大会は、男子はG1が4大会、G2が1大会の計5大会、女子はG1が3大会、G2が1大会の計4大会。これに世界陸連ラベルレース(エリートラベル)を含めて、記録、順位をポイント化したパフォーマンスポイントで争われる。第1期チャンピオンは、2020年12月~21年10月の「第0期」と第1期のパフォーマンスポイントが大会2大会の合計で決定する。
JRRCディレクターの河野氏は今後のJMCシリーズの展望について、「今はG1とG2だけですが、G3では市民マラソンレベルのレースに入ってもらう予定です。コロナ禍の影響で大会の存続が危ぶまれたり、疲弊しているところがある。そこにトップの選手がトレーニングの一環、マラソンの経験値を高めるために入ってきたりすることで、活性化のチャンスが生まれてくる。そのあたりは川内君の豊富な経験を現場に反映させていきたい」と話した。
合わせて、「G1よりももう1つ高いところも作りたい」とし、3年後のパリ五輪、さらには2028年のロサンゼルス五輪へとつながるマラソン界全体の強化への道筋を見据えていた。
■JRRCメンバー
・リーダー
瀬古 利彦(日本陸連副会長)
・ディレクター
河野 匡(大塚製薬部長)
・プロジェクトメンバー
山下佐知子(第一生命グループ監督)
川内 優輝(あいおいニッセイ同和損害保険)
早野 忠昭(RunLingチーフオフィサー)
室城 信之(日本陸連財務委員長)
坂本 修一(日本陸連理事)
鈴木 英穂(日本陸連事務局長)
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
2024.11.22
WA加盟連盟賞に米国、インド、ポルトガルなどがノミネート 育成プログラム等を評価
2024.11.22
パリ五輪7位のクルガトが優勝!女子は地元米国・ヴェンダースがV/WAクロカンツアー
-
2024.11.22
-
2024.11.21
-
2024.11.21
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
2024.11.01
吉田圭太が住友電工を退部 「充実した陸上人生を歩んでいきたい」競技は継続
2024.11.07
アシックスから軽量で反発性に優れたランニングシューズ「NOVABLAST 5」が登場!
-
2024.10.27
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.11.22
マキシマム クッショニングを搭載した新作ランニングシューズ「ナイキ ボメロ 18」が登場!
ナイキは22日、全てのランナーに向け、マキシマム クッショニングとロードランニングの快適さに新しい基準をもたらす新作シューズ「ナイキ ボメロ 18」を発売することを発表した。 女性ランナーのニーズと詳細な意見を取り入れつ […]
2024.11.22
WA加盟連盟賞に米国、インド、ポルトガルなどがノミネート 育成プログラム等を評価
世界陸連(WA)は11月20日、ワールド・アスレティクス・アワード2024の「加盟国賞」の最終候補6カ国を発表した。この賞は年間を通して陸上競技の成長と知名度に貢献する功績をおさめた連盟を表彰するもので、各地域連盟から1 […]
2024.11.22
パリ五輪7位のクルガトが優勝!女子は地元米国・ヴェンダースがV/WAクロカンツアー
11月21日、米国テキサス州オースティンで世界陸連(WA)クロスカントリーツアー・ゴールドのクロス・チャンプスが開催され、男子(8.0km)はパリ五輪5000m7位E.クルガト(ケニア)が22分51秒で、女子(8.0km […]
2024.11.22
田中希実が来季『グランドスラム・トラック』参戦決定!マイケル・ジョンソン氏が新設
来春、開幕する陸上リーグ「グランドスラム・トラック」の“レーサー”として、女子中長距離の田中希実(New Balance)が契約したと発表された。 同大会は1990年代から2000年代に男子短距離で活躍したマイケル・ジョ […]
2024.11.21
早大競走部駅伝部門が麹を活用した食品・飲料を手がける「MURO」とスポンサー契約締結
11月21日、株式会社コラゾンは同社が展開する麹専門ブランド「MURO」を通じて、早大競走部駅伝部とスポンサー契約を結んだことを発表した。 コラゾン社は「MURO」の商品である「KOJI DRINK A」および「KOJI […]
Latest Issue 最新号
2024年12月号 (11月14日発売)
全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会