2021.11.01
◇長野県高校駅伝(10月31日/大町市運動公園陸上競技場発着)
大町市運動公園陸上競技場発着のコースで行われた長野県高校駅伝。男子(7区間42.195km)は佐久長聖が2時間6分54秒で24連覇を達成し、女子(5区間21.0975km)は長野東が大会歴代2位となる1時間9分17秒をマークして15連覇を果たし、ともに全国高校駅伝の出場権を獲得した。
佐久長聖は5000mで高校歴代4位、高2歴代最高記録(13分38秒96)を持つ2年生エースの吉岡大翔が10月上旬に痛めた左臀部の違和感が残り、大事をとって欠場。1区には昨年の都大路で7区を走った長屋匡起(2年)が出走した。序盤は2~3位につけ、8km手前でスパート。設定タイムより10秒速い29分50秒の首位で走破すると、2区の木村歩峻主将(3年)以降も盤石の走りで完勝した。
「1区と言われたのは直前ですが、覚悟はしていました。後半勝負に懸けるプラン通りになったので、役割を果たすことができました」という長屋は、安堵の表情を浮かべる。チームの都大路での目標は昨年、洛南(京都)が樹立した高校最高記録(2時間2分07秒)を更新して3位以内に入ること。それまで12年、同記録を保持していただけに、木村主将は「チームとしての強さを身につけて何としても(高校最高記録を)奪還したいです」と熱く語った。
長野東は2年生エースの村岡美玖が1区で序盤から独走し、偉大な先輩である和田有菜(現・名城大)が持つ区間記録を5年ぶりに15秒も更新する19分22秒を叩き出した。「区間新を出せたことはとてもうれしいです。独走を想定し、自分のリズムを刻むことを意識し、前半下りから後半上りへの切り替えがしっかりできたことは良かったです」と村岡。2区の名和夏乃子(1年)以降もその勢いを加速させた長野東は全区で区間賞を獲得した。チームの全国の照準は3年ぶりの入賞。村岡は「決して気を緩めず、できることをしっかりとこなしていきたいです」と冷静に先を見据えていた。
文/永田真樹
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