2021.10.09
♯1
「出雲駅伝はテレビ観戦したくなる」
いよいよ2021-22年の大学駅伝シーズンがやってきた! 出雲駅伝から来年正月の箱根駅伝まで、大の駅伝ファンとして知られる乃木坂46・佐藤楓さんの連載企画がスタート! 駅伝選手だったいとこの影響で駅伝に興味を持ち、今ではすっかりハマってしまったとのこと。トップアイドルとして大活躍を続けながら、“駅伝好きアイドル”として『観測史上、最大風速』の注目を集めるでんちゃんが、過去のデータもしっかり入れて初めての駅伝連載に挑戦! 各大会の見どころやプレイバック、注目ランナーなどを紹介してくれます。
出雲駅伝はスピード勝負
みなさんこんにちは! 乃木坂46の佐藤楓です。月陸さんで連載企画をさせていただくことになりました。大学駅伝について、自分なりに見どころや、あまり駅伝を見たことがない方に向けて駅伝の魅力など、いろいろと紹介していきますので、これからよろしくお願いします!
ついに駅伝シーズンが開幕します。去年はコロナ禍で出雲駅伝が中止になってしまったのですが、今年は明日(10日)に予定通り出雲駅伝が開催。出雲から三大駅伝が開幕するので楽しみです!
私が駅伝を見るようになったのは、いとこ(※昨年度、青山学院大学の主将を務めた神林勇太さん)が駅伝の大会に出るようになってから。小さい時からお正月は家族で箱根駅伝を見ていたのですが、最初はそれほど興味がありませんでした。少しずつ興味を持ちはじめて、2015年に青学大の神野大地選手(現・セルソース)が5区を駆け上がる姿に感動して、それから熱心に見るようになりました。
今年はいとこが大学を卒業して競技を引退したので、また違った新鮮な気持ちで見られます。これまでは自分も緊張感があったので……。より純粋な気持ちで駅伝ファンとして楽しみたいと思います!
笑顔で出雲駅伝について見どころをたくさん語る佐藤楓さん
明日の出雲駅伝、そして全日本大学駅伝(11月7日)、箱根駅伝(2022年1月2日、3日)の3つで「三大駅伝」と呼ばれています。去年は出雲駅伝が中止だったので寂しかったですし、少し物足りない感じがしました。出雲駅伝が近づくと、「もうこんな時期か~」「いよいよ始まるんだな」と実感します。
三大駅伝の中で一番距離が短いのが出雲駅伝で、45.1kmです(※全日本大学駅伝=106.8km、箱根駅伝217.1km)。出雲大社の鳥居を背にスタートして、出雲ドームがゴール。全6区間で、一番長くても6区の10.2km、短いところは2区の5.8kmです。
距離が短いので、何と言ってもスピードが大事! 序盤で出遅れてしまったら巻き返すのが大変です。でも、実は中盤まで“団子状態”になることも多くて、そこまで差が開かないのも特徴の一つ。レースのポイントは最終6区までにどう流れを作ってタスキをつなぐか。距離が長い最終区での逆転劇も多いです。
でんちゃんの注目チームは!?
出場するのは20チーム。なかでも頭一つ、二つ抜けているのが駒澤大学です。去年は全日本大学駅伝、箱根駅伝と2冠。記録的にも上位6人の5000mと10000mの平均タイムが13分38秒78、28分04秒75とダントツで、歴代でも最強クラスのチームなのでは? と思うほどの戦力です。
中心選手は主将の田澤廉選手(3年)と鈴木芽吹選手(2年)。2人は5月の日本選手権10000mでも2、3位に入っています。田澤選手は昨年度も大活躍。走るのはやっぱり最後のエース区間6区だと予想します。去年、アンカーを務めた全日本大学駅伝の走りも印象的でした。
鈴木選手も去年から強かったですが、今年に入ってからさらに成長して、自己ベストも更新(5000m13分27秒83、10000m27分41秒68)しています。もう一人、唐澤拓海選手(2年)も注目です。今年の箱根駅伝に出られなかったぶん、良いタイムを出しています。田澤選手、鈴木選手、唐澤選手の“三本柱”が強力です!
駒大の注目選手に挙げたのはやはり田澤廉選手と鈴木芽吹選手
今年の青山学院大学は飛び抜けている存在はまだ出てきていない印象です。流れをガラッと変えられる「ゲームチェンジャー」として期待されているのが近藤幸太郎選手(3年)。9月の日本インカレをライブ配信で見たのですが、5000mで強さを見せて優勝しました。5000m(13分34秒88)と10000m(28分10秒50)で青山学院大学記録を作っています。2年生の佐藤一世選手は安定感も勢いもあります。1区で流れを作る走りを期待しています!
早稲田大学も各選手の持ちタイムでは上位にいます。10000mで27分台の中谷雄飛選手(4年)、太田直希選手(4年)、井川龍人選手(3年)が中心。トラックシーズンではまだ勢いがなくて不調なのかな? と思いましたが、ここから上げてくるはずです。序盤から遅れないように前のほうで粘っていく戦いとなりそうです。
私が“ダークホース”だと思っているのが東京国際大学! 何と言ってもケニア人留学生のイェゴン・ヴィンセント選手(3年)が強烈です。箱根駅伝では2年連続で区間新・区間賞。6区に来ると思うので、1分差でも逆転があるかも……。優勝を狙うチームはできれば2分ほど差をつけておきたいところです!
下級生の活躍にも期待
月陸さん情報によると順天堂大学の調子が良いとのこと。順天堂大学と言えば、東京オリンピックの男子3000m障害に出場した三浦龍司選手(2年)。オリンピックは予選、決勝ともすごく楽しみにしていて、リアルタイムでテレビの前で応援しました! 実は、これまで3000m障害をしっかりと見たことがなかったのですが、三浦選手がなめらかに水濠を越える瞬間、時が止まっているように感じました。世界と対等に戦っている姿に感動しましたし、3000m障害はレースとしても見応えがあっておもしろかったです!
日本代表の三浦龍司選手が走るのは何区!?
三浦選手は去年の箱根駅伝予選会でもハーフマラソンで大迫傑さんのU20日本最高を更新しています。ハーフも走れるんだ! とビックリしました。去年の全日本大学駅伝では1区区間賞でしたが出雲駅伝ではどこを走るんだろう……。1区に使うのはもったいない気もしますし、6区で見てみたい気も。難しいです! でも、やっぱり1区を走って、力のある伊豫田達弥選手(3年)を最後に配置するのもいいですね。
順天堂大学の石井一希選手(2年)も有力選手です。石井選手と青山学院大学の佐藤一世選手は、千葉の八千代松陰高校時代、同級生! 去年の全日本大学駅伝では5区で競り合うシーンもありました。また見られたらうれしいです。
その他の上位候補のチームでは、東海大学の石原翔太郎選手(2年)や、東洋大学の宮下隼人選手(4年)、松山和希選手(2年)という主力選手がメンバーから外れているのが残念です。
出雲駅伝では高卒1年目のルーキーの活躍も目立つ大会。距離も高校駅伝と同じくらいなので、比較的、対応しやすいです。その中で注目なのは駒澤大学の篠原倖太朗選手。出雲駅伝では駒澤大学の1年生で篠原選手1人だけエントリーされました。日本インカレ5000mを見ていた時に、優勝した近藤選手に終盤まで食らいついて競り合っていて「すごいルーキーが来た!」と驚きました。調べると高校時代まで1500mを中心に取り組んでいた選手。やっぱりスピードがありますし、スピード駅伝で起用されることもあるかもしれません。
青山学院大学の若林宏樹選手も注目のルーキーです。三浦龍司選手と同じ京都・洛南高校出身。順天堂大学の服部壮馬選手(1年)も同じ洛南高校で、今、長距離界では“洛南ブーム”が来ています。先日は佐藤圭汰選手(洛南高校3年)が5000mで13分31秒19の高校記録を作っています! その5000mで前の高校記録を持っていたのが東洋大のスーパールーキー・石田洸介選手。出雲駅伝にもエントリーされているので、デビューが楽しみです。
出雲駅伝、全日本大学駅伝は関東以外の全国の大学が出場します。去年、活躍した皇學館大学の川瀬翔矢(現・Honda)はとても印象に残る走りを見せていました。日本インカレの10000mでも関西学院大学の上田颯汰選手が日本人トップ。そういった関東以外のランナーの活躍が見られるのも見どころの一つですね。
レース展開を予想中!
ずばり、優勝候補は……
優勝候補はやっぱり3冠を狙う王者・駒澤大学。やっぱり外せません! その次に青山学院大学や早稲田大学が上位争いをしそうです。そして個人的に注目の東京国際大学は、月陸さん情報によると「出雲優勝」を狙っているようです。初出場、初優勝もあるかもしれません! 今日、誰がどの区間を走るかエントリー選手が発表されます。今回は当日変更も可能なので、区間配置を予想するのが楽しみです。最終区で田澤選手をヴィンセント選手が追いかける展開になるとハラハラしそうですね!
日本インカレで好走した3選手にも注目!
日曜日の島根県は気温が高いと天気予報に出ていました(※最高気温予想31度)。2017年大会も高温で、熱中症になる選手がたくさんいましたよね。選手のみなさん、気をつけてください! 気温が高いとなると、暑さに強い選手が活躍しそうですね。同じく暑かったという日本インカレで活躍した近藤選手、篠原選手、そして東京国際大学の丹所健選手(3年)は強そうです!
出雲駅伝は2時間と少しくらいでゴールするので、あまり駅伝を見たことがない方にとっては、最初から最後まで見やすい大会だと思います! テレビを通してでも選手の息づかいや足音が聞こえるので、そこにも注目してみてください!!
●出雲駅伝の「思い出ファースト」
出雲駅伝で印象に残っているのは2017年大会。私のいとこ・神林勇太さん(当時・青山学院大学)が1年生の時で、駅伝デビュー戦でした。5区を走ったのですが、東海大学の三上嵩斗選手(現・SGホールディングスグループ)に突き放されて撃沈しました。レース後、泣いているところがテレビでも流れたのですが、その時の先輩、下田裕太選手(現・GMOインターネットグループ)、田村和希選手(現・住友電工)に慰められていました。きっとあの時の悔しさがあったからこそ、4年かけて成長してキャプテンとしてチームをまとめたのだと思います。いとこながら、「かっこいいな」って思っています。そういえば、神林さんは今年の出雲駅伝で文化放送さんのゲスト解説を担当するようです。実は、この連載企画のために何か情報を仕入れようと連絡したのですが、返事が返ってきませんでした!(笑)
●乃木坂学園大学の出雲駅伝選抜メンバー、佐藤楓監督が挙げる期待の選手は!?
メンバーを選手に例える企画、結構ファンの方からも好評なんです!(「乃木坂46佐藤楓“監督”が選ぶ箱根駅伝「乃木坂選抜」1・2期vs3・4期 総合優勝の行方は!?」) 出雲駅伝で期待するのは……岩本蓮加(3期生)かな。出雲は次のエース、若い選手がインパクトを残す大会。蓮加は次世代を担う存在だと思っているので、2番目に長い距離(8.5km)の3区を任せます! この企画に関係なく、“次世代エース”というのは本人にとっては重荷になるのかもしれないので、気負わずにやってくれればいいです。自分が走るとしたら? 一番短い2区で!(笑)
★次回は箱根駅伝予選会についてです!★
佐藤 楓(さとう・かえで)/1998年3月23日生まれ。愛知県出身。161cm、A型。愛称はでんちゃん、でんじろう。サイリウムカラーは赤・赤。乃木坂46の3期生として2016年にデビュー。中学、高校とバドミントン部に所属。『帰り道は遠回りしたくなる』で初めて選抜入り。駅伝ファンとして知られ、駅伝関係の仕事も多数こなしている。乃木坂46の最新シングル『君に叱られた』が好評発売中。10月26、27、28日には「28thSG アンダーライブ」も控える。最新情報は公式HPやブログ、インスタグラムをチェック! |
構成/向永拓史 撮影/小川和行
出雲駅伝はスピード勝負
みなさんこんにちは! 乃木坂46の佐藤楓です。月陸さんで連載企画をさせていただくことになりました。大学駅伝について、自分なりに見どころや、あまり駅伝を見たことがない方に向けて駅伝の魅力など、いろいろと紹介していきますので、これからよろしくお願いします! ついに駅伝シーズンが開幕します。去年はコロナ禍で出雲駅伝が中止になってしまったのですが、今年は明日(10日)に予定通り出雲駅伝が開催。出雲から三大駅伝が開幕するので楽しみです! 私が駅伝を見るようになったのは、いとこ(※昨年度、青山学院大学の主将を務めた神林勇太さん)が駅伝の大会に出るようになってから。小さい時からお正月は家族で箱根駅伝を見ていたのですが、最初はそれほど興味がありませんでした。少しずつ興味を持ちはじめて、2015年に青学大の神野大地選手(現・セルソース)が5区を駆け上がる姿に感動して、それから熱心に見るようになりました。 今年はいとこが大学を卒業して競技を引退したので、また違った新鮮な気持ちで見られます。これまでは自分も緊張感があったので……。より純粋な気持ちで駅伝ファンとして楽しみたいと思います! 笑顔で出雲駅伝について見どころをたくさん語る佐藤楓さん 明日の出雲駅伝、そして全日本大学駅伝(11月7日)、箱根駅伝(2022年1月2日、3日)の3つで「三大駅伝」と呼ばれています。去年は出雲駅伝が中止だったので寂しかったですし、少し物足りない感じがしました。出雲駅伝が近づくと、「もうこんな時期か~」「いよいよ始まるんだな」と実感します。 三大駅伝の中で一番距離が短いのが出雲駅伝で、45.1kmです(※全日本大学駅伝=106.8km、箱根駅伝217.1km)。出雲大社の鳥居を背にスタートして、出雲ドームがゴール。全6区間で、一番長くても6区の10.2km、短いところは2区の5.8kmです。 距離が短いので、何と言ってもスピードが大事! 序盤で出遅れてしまったら巻き返すのが大変です。でも、実は中盤まで“団子状態”になることも多くて、そこまで差が開かないのも特徴の一つ。レースのポイントは最終6区までにどう流れを作ってタスキをつなぐか。距離が長い最終区での逆転劇も多いです。でんちゃんの注目チームは!?
出場するのは20チーム。なかでも頭一つ、二つ抜けているのが駒澤大学です。去年は全日本大学駅伝、箱根駅伝と2冠。記録的にも上位6人の5000mと10000mの平均タイムが13分38秒78、28分04秒75とダントツで、歴代でも最強クラスのチームなのでは? と思うほどの戦力です。 中心選手は主将の田澤廉選手(3年)と鈴木芽吹選手(2年)。2人は5月の日本選手権10000mでも2、3位に入っています。田澤選手は昨年度も大活躍。走るのはやっぱり最後のエース区間6区だと予想します。去年、アンカーを務めた全日本大学駅伝の走りも印象的でした。 鈴木選手も去年から強かったですが、今年に入ってからさらに成長して、自己ベストも更新(5000m13分27秒83、10000m27分41秒68)しています。もう一人、唐澤拓海選手(2年)も注目です。今年の箱根駅伝に出られなかったぶん、良いタイムを出しています。田澤選手、鈴木選手、唐澤選手の“三本柱”が強力です! 駒大の注目選手に挙げたのはやはり田澤廉選手と鈴木芽吹選手 今年の青山学院大学は飛び抜けている存在はまだ出てきていない印象です。流れをガラッと変えられる「ゲームチェンジャー」として期待されているのが近藤幸太郎選手(3年)。9月の日本インカレをライブ配信で見たのですが、5000mで強さを見せて優勝しました。5000m(13分34秒88)と10000m(28分10秒50)で青山学院大学記録を作っています。2年生の佐藤一世選手は安定感も勢いもあります。1区で流れを作る走りを期待しています! 早稲田大学も各選手の持ちタイムでは上位にいます。10000mで27分台の中谷雄飛選手(4年)、太田直希選手(4年)、井川龍人選手(3年)が中心。トラックシーズンではまだ勢いがなくて不調なのかな? と思いましたが、ここから上げてくるはずです。序盤から遅れないように前のほうで粘っていく戦いとなりそうです。 私が“ダークホース”だと思っているのが東京国際大学! 何と言ってもケニア人留学生のイェゴン・ヴィンセント選手(3年)が強烈です。箱根駅伝では2年連続で区間新・区間賞。6区に来ると思うので、1分差でも逆転があるかも……。優勝を狙うチームはできれば2分ほど差をつけておきたいところです!下級生の活躍にも期待
月陸さん情報によると順天堂大学の調子が良いとのこと。順天堂大学と言えば、東京オリンピックの男子3000m障害に出場した三浦龍司選手(2年)。オリンピックは予選、決勝ともすごく楽しみにしていて、リアルタイムでテレビの前で応援しました! 実は、これまで3000m障害をしっかりと見たことがなかったのですが、三浦選手がなめらかに水濠を越える瞬間、時が止まっているように感じました。世界と対等に戦っている姿に感動しましたし、3000m障害はレースとしても見応えがあっておもしろかったです! 日本代表の三浦龍司選手が走るのは何区!? 三浦選手は去年の箱根駅伝予選会でもハーフマラソンで大迫傑さんのU20日本最高を更新しています。ハーフも走れるんだ! とビックリしました。去年の全日本大学駅伝では1区区間賞でしたが出雲駅伝ではどこを走るんだろう……。1区に使うのはもったいない気もしますし、6区で見てみたい気も。難しいです! でも、やっぱり1区を走って、力のある伊豫田達弥選手(3年)を最後に配置するのもいいですね。 順天堂大学の石井一希選手(2年)も有力選手です。石井選手と青山学院大学の佐藤一世選手は、千葉の八千代松陰高校時代、同級生! 去年の全日本大学駅伝では5区で競り合うシーンもありました。また見られたらうれしいです。 その他の上位候補のチームでは、東海大学の石原翔太郎選手(2年)や、東洋大学の宮下隼人選手(4年)、松山和希選手(2年)という主力選手がメンバーから外れているのが残念です。 出雲駅伝では高卒1年目のルーキーの活躍も目立つ大会。距離も高校駅伝と同じくらいなので、比較的、対応しやすいです。その中で注目なのは駒澤大学の篠原倖太朗選手。出雲駅伝では駒澤大学の1年生で篠原選手1人だけエントリーされました。日本インカレ5000mを見ていた時に、優勝した近藤選手に終盤まで食らいついて競り合っていて「すごいルーキーが来た!」と驚きました。調べると高校時代まで1500mを中心に取り組んでいた選手。やっぱりスピードがありますし、スピード駅伝で起用されることもあるかもしれません。 青山学院大学の若林宏樹選手も注目のルーキーです。三浦龍司選手と同じ京都・洛南高校出身。順天堂大学の服部壮馬選手(1年)も同じ洛南高校で、今、長距離界では“洛南ブーム”が来ています。先日は佐藤圭汰選手(洛南高校3年)が5000mで13分31秒19の高校記録を作っています! その5000mで前の高校記録を持っていたのが東洋大のスーパールーキー・石田洸介選手。出雲駅伝にもエントリーされているので、デビューが楽しみです。 出雲駅伝、全日本大学駅伝は関東以外の全国の大学が出場します。去年、活躍した皇學館大学の川瀬翔矢(現・Honda)はとても印象に残る走りを見せていました。日本インカレの10000mでも関西学院大学の上田颯汰選手が日本人トップ。そういった関東以外のランナーの活躍が見られるのも見どころの一つですね。 レース展開を予想中!ずばり、優勝候補は……
優勝候補はやっぱり3冠を狙う王者・駒澤大学。やっぱり外せません! その次に青山学院大学や早稲田大学が上位争いをしそうです。そして個人的に注目の東京国際大学は、月陸さん情報によると「出雲優勝」を狙っているようです。初出場、初優勝もあるかもしれません! 今日、誰がどの区間を走るかエントリー選手が発表されます。今回は当日変更も可能なので、区間配置を予想するのが楽しみです。最終区で田澤選手をヴィンセント選手が追いかける展開になるとハラハラしそうですね! 日本インカレで好走した3選手にも注目! 日曜日の島根県は気温が高いと天気予報に出ていました(※最高気温予想31度)。2017年大会も高温で、熱中症になる選手がたくさんいましたよね。選手のみなさん、気をつけてください! 気温が高いとなると、暑さに強い選手が活躍しそうですね。同じく暑かったという日本インカレで活躍した近藤選手、篠原選手、そして東京国際大学の丹所健選手(3年)は強そうです! 出雲駅伝は2時間と少しくらいでゴールするので、あまり駅伝を見たことがない方にとっては、最初から最後まで見やすい大会だと思います! テレビを通してでも選手の息づかいや足音が聞こえるので、そこにも注目してみてください!! ●出雲駅伝の「思い出ファースト」 出雲駅伝で印象に残っているのは2017年大会。私のいとこ・神林勇太さん(当時・青山学院大学)が1年生の時で、駅伝デビュー戦でした。5区を走ったのですが、東海大学の三上嵩斗選手(現・SGホールディングスグループ)に突き放されて撃沈しました。レース後、泣いているところがテレビでも流れたのですが、その時の先輩、下田裕太選手(現・GMOインターネットグループ)、田村和希選手(現・住友電工)に慰められていました。きっとあの時の悔しさがあったからこそ、4年かけて成長してキャプテンとしてチームをまとめたのだと思います。いとこながら、「かっこいいな」って思っています。そういえば、神林さんは今年の出雲駅伝で文化放送さんのゲスト解説を担当するようです。実は、この連載企画のために何か情報を仕入れようと連絡したのですが、返事が返ってきませんでした!(笑) ●乃木坂学園大学の出雲駅伝選抜メンバー、佐藤楓監督が挙げる期待の選手は!? メンバーを選手に例える企画、結構ファンの方からも好評なんです!(「乃木坂46佐藤楓“監督”が選ぶ箱根駅伝「乃木坂選抜」1・2期vs3・4期 総合優勝の行方は!?」) 出雲駅伝で期待するのは……岩本蓮加(3期生)かな。出雲は次のエース、若い選手がインパクトを残す大会。蓮加は次世代を担う存在だと思っているので、2番目に長い距離(8.5km)の3区を任せます! この企画に関係なく、“次世代エース”というのは本人にとっては重荷になるのかもしれないので、気負わずにやってくれればいいです。自分が走るとしたら? 一番短い2区で!(笑) ★次回は箱根駅伝予選会についてです!★佐藤 楓(さとう・かえで)/1998年3月23日生まれ。愛知県出身。161cm、A型。愛称はでんちゃん、でんじろう。サイリウムカラーは赤・赤。乃木坂46の3期生として2016年にデビュー。中学、高校とバドミントン部に所属。『帰り道は遠回りしたくなる』で初めて選抜入り。駅伝ファンとして知られ、駅伝関係の仕事も多数こなしている。乃木坂46の最新シングル『君に叱られた』が好評発売中。10月26、27、28日には「28thSG アンダーライブ」も控える。最新情報は公式HPやブログ、インスタグラムをチェック! |
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