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2021.09.21

【“陸女”インタビュー】仮面ライダーヒロイン役の高田夏帆さん「中学時代の青春は陸上部!」
【“陸女”インタビュー】仮面ライダーヒロイン役の高田夏帆さん「中学時代の青春は陸上部!」

オリンピックの花形である陸上競技! 球技に比べると、すこーし“地味”な印象があるかもしれない……。しかし、中高生合わせて、なんと約30万人以上が「陸部」なんです。

実は芸能界で活躍するあの人も、この人も、結構、陸上経験者が多いらしい……。そんな「元陸部」の方々へのインタビュー企画がスタート! きつかった練習は!? 楽しかった思い出は!? 陸上を通して学んだことは!?

今回は中学時代を陸上部として過ごした高田夏帆さんにインタビュー。女優として『仮面ライダービルド』のヒロインを演じ、10月19日から放送される連続ドラマ『凛子さんはシテみたい』(MBS/TBS)では主演を務めることが決まっている。さらに2022年度NHK朝ドラ『ちむどんどん』に出演予定。一方、『王様のブランチ』リポーターなどタレントとしても幅広く活躍されている高田さんは、中学時代は「陸上が青春だった」。どんな陸上部生活を送っていたのかうかがいました!


中学時代は走幅跳が専門だった高田さん

日焼けで真っ黒だったスポーツ大好き少女

―――高田さんは中学生の頃に陸上部だったんですよね。入ったきっかけは?

高田 幼稚園の時から足が速くて、小学校の運動会でもずっとリレーの選手に選ばれていました。だから「私って足が速いんだ! じゃあ陸上部かな」と思って、中学から陸上部に入りました。

――運動神経が良かったんですね! 結構、活発な子どもだったのですか。

高田 外で遊ぶのが大好きで、幼い時の写真を見返すと日焼けして真っ黒です。父の趣味がサーフィンで、夏は家族で海に行っていました。それでアクティブになったのかな……。母はバレーボールをしていたらしく、テレビでよく応援していました。弟もバスケットボールの推薦で高校に入学していて、妹も足が速かったので、運動神経はいい家系だったのかもしれません!

――他のスポーツや習い事は?

高田 小学校のクラブ活動ではダブルダッチ(縄跳び)や一輪車をしていました。スイミングにも通っていて、クロール、平泳ぎ、背泳ぎ……バタフライもできます。そのスクールで一番上の階級まで行きました。飛び込み以外はできますよ! とにかく運動が好きでしたね。

――飛び込みする人はほとんどいませんよ(笑)。実際に陸上部に入ってみてどうでしたか。

高田 そんなに「極めるぞ!」と意気込んで入ったわけではなかったです。すごく雰囲気が明るくて楽しかったです。いくつかのグループに分かれつつ、それぞれも仲が良くて。それほど上下関係は厳しくなかったですが、敬語の使い方を学びましたね。

――やはり俊足を生かして中学では短距離選手だったのですか。

高田 走幅跳が専門でした。でも、何でだったかな……。たぶん、陸上部に入って気づいたんです。「あ、私って特別じゃないんだ」って。たまたま小学校の時は一番だっただけで、陸上部に入ると自分より速い人がいて、その中で一番を取れるほどの速さではなくて、無理だなって思っちゃったんですね。入部して誰がどの種目に向いているかひと通りやってみるじゃないですか。その中で走幅跳が結構良かったんです。私はバネ系の選手なんだ! って。それから走幅跳を始めました。

陸上部の思い出は「野球部と……」

――陸上部の思い出といえば?

高田 走幅跳の砂場と野球部のグラウンドがすごく近かったのですが、「野球部の先輩、カッコイイ!」って。ボールが飛んで来たら前髪を整えてカワイイ投げ方をして。本当はとりゃって投げられるのに(笑)。きゃっきゃしている普通の中学生でした。陸上部にもカワイイ子が集まっていたのでお互い意識していたのかな。青春ですね!

――それは野球部もわざとボールを飛ばしていますね! ……いや、その話も素敵ですが、走幅跳のことを聞かせてください!

高田 あ、そっちですか!(笑) 結構、一生懸命に練習していたんですよ。走幅跳は助走と踏み切りがハマった瞬間が最高に気持ち良かったです。足の角度とか、タイミングとか、状況が合致した時は踏み切りの音が違いますし、一気に記録も伸びました。

――記録面ではどのくらいでしたか?

高田 4m50くらいだったと思います。どうしても5mの壁が立ちはだかって、全然届かなかったのを覚えています。あ、インターネット上で「都大会入賞」と書かれているらしいですが、それは間違いです! 支部の大会で8位に入ったことはあります。

――きつかった練習は何でしょう。

高田 雨が降った時の室内練習ですね。廊下を走ったり、階段を走ったり。そのタイムも計測して。筋トレも大変でした。野球部を横目に……(笑)。やっぱり跳躍練習が一番楽しかったですね。

――他の種目には挑戦しなかったんですか。

高田 走幅跳だけでした! でも、冬場は駅伝のために長距離に出るのですが、実は長距離専門の子よりもタイムが良かったんです。結構、満足するのが早いタイプで、一つのことを突き進むより新しいことに挑戦するほうができるんです。コツコツできない。だから走幅跳も中途半端だったのかな……。

――記憶に残っている大会は?

高田 中学、最後の大会のリレーですね。すごく仲良しの子たちとずっと4×100mリレーを組んでいて、「もうこれが最後!」って。勝ち負けできるようなチームではなかったのですが、終わってから円になって泣きまくりました。青春だなぁ。

――高校では結構、“ガチ”のダンス部に入部されたんですよね。

高田 全国大会を目指すようなチームで、めちゃくちゃ厳しかったです。上下関係も中学時代とは比べものにならなくて、15分前行動は当たり前、先輩へのメールはもちろん敬語のみで絵文字はNGでした。

――陸上部に入らなかったのは?

高田 中学に入った時に一度心が折れていて、このままやっていても先が見えないって思っていたんだと思います。でも、中学の時は遊びより部活でしたし、陸上が青春だったって胸を張って言えます! やりきりましたね。

学んだ「コツコツ続けることの大切さ」

――芸能界に入ったきっかけは何ですか。

高田 ダンス部の友達と原宿を歩いていた時に、『さんまのスーパーからくりTV』の街頭インタビューを受けて、私もこんな感じでおしゃべりだったので、夏休みの女子高生特集でスタジオに呼んでいただいたんです。その時にカメラに抜かれたのを見て、今の事務所の方にスカウトしてもらいました。

――あの……、一つ聞いてみたかったのですが、プロフィル欄に「全日本忍者選手権優勝」とありますよね。これって一体?

高田 番組の企画で挑戦したんです。1年間、“日本一のくノ一”だったんですよ!

――結構、ちゃんとした大会……なんですよね?

高田 毎年、滋賀(※甲賀忍者の里)でやっている由緒ある大会なんです! 特技の欄に「陸上・一輪車」と書いていたことで「運動神経がいいのかも」ということで始まった企画で、2週間くらい練習して挑みました。塀を上ったり、手裏剣を投げたり、水の上を走ったり。優勝賞品はグアム旅行だったんです!

――いろいろなジャンルでご活躍されていますが、それぞれで大変なことはありますか。

高田 『王様のブランチ』のリポーターだけでも、激辛料理を食べることもあれば、オリンピック選手に取材することもあります。先日は東京五輪の柔道金メダリスト、ウルフ・アロン選手にインタビューしました。礼儀正しくて面白い方でしたが、子どもたちへのメッセージになると真剣にお話されていて、素敵でしたね。

――演技のお仕事も増えていますね。

高田 準備期間がすごく長いですし、台詞を覚えるのも大変です。でも、現場はとても居心地がいいんです。10月から始まるドラマ『凛子さんはシテみたい』で主演を務めさせていただき、来年はNHKの朝ドラ『ちむどんどん』にも出演させていただきます。素敵な役をやらせていただくので頑張ります。演技のお仕事は反響が大きくて、たくさんの人に見たよ、と言ってもらえるのでうれしいですね。

――陸上部だった経験が生きていると感じますか。

高田 実は、仕事をしている中で陸上部だったことを少し後悔したことがあるんです。陸上って形に残りづらいじゃないですか? オーディションで特技を聞かれた時に、例えば吹奏楽をしていたら「楽器を弾けます!」と言えますが、陸上部だと「走幅跳ができます!」と言ってもその場で見せることもできないので……。大人になってから走ったり跳んだりすることもなかなかないですし。

でも、陸上部やダンス部の経験があったことで、忍者選手権や、横浜マラソン出場などの仕事につながりました。芸能界にも体育会系の人が多いので挨拶もすごく大事ですし、部活動をしていた経験が生きているなって思います。スポーツで人間力が身につきました!

――「Rの法則」、「王様のブランチ」リポーター、「仮面ライダー」のヒロイン、10月からのドラマで主演を務め、来年は朝ドラ。ご活躍されているのをご自身でどう捉えていますか?

高田 地元の友達からは「順調だね」って言ってもらえますが、「自分は亀だな」って思います。のっそのっそと、コツコツとやっている感じです。

――先ほどは、「コツコツできない」とおっしゃっていましたが、高田さんはきっとコツコツ頑張れるタイプなんですね。

高田 あっ…! そうなんですかね! 中学時代は苦手だと思っていましたが、そう言われると。地道なことをやるのは苦痛じゃないですし、それがいずれつながると信じています。今は陸上をやっていて良かったなって思いますね。

――今後、やってみたいお仕事はありますか?

高田 始めたばかりなのですがYouTubeのライブ配信をやっていきたい。これもコツコツですね。まだまだ選べるような立場ではないので、いただいた目の前のお仕事をしっかりこなしていきたいです。いつか陸上選手の役を演じてみたいですね。クラウチングスタートできます! バトンは後ろを見ずにもらえます! 自分がやってきたことが次につながる瞬間が一番うれしいので、陸上の経験がつながるといいな。

――陸上を頑張る選手たちへメッセージをお願いします。

高田 陸上部だと「これって意味があるのかな」って思うことが誰でも一度はあると思うんです。その時は身になっていないと感じても、いつか「陸上をやっていて良かった」と思える時が来ると思うんです。いつになるかわからないけど、小さな芽がポンって出てくる。だから、頑張って続けることが大事だなって思います。頑張ってください!

――素敵なメッセージありがとうございます。最後にバトンを持って写真を撮ります!

高田 懐かしい……。バトンってこんなきれいなんですね! 中学の時に使っていたのはボロボロでした。うわぁ、めっちゃいろんなことを思い出してきた。砂の匂いとか、野球部の先輩とか……(笑)。

たかだ・かほ/1996年5月31日生まれ。東京都出身。160cm、A型。中学時代に陸上部に所属して走幅跳が専門だった。ダンス部だった高2時に受けた街頭インタビューがきっかけで芸能界入り。2013年から『Rの法則』に出演。14年に全国忍者選手権大会優勝、16年には横浜マラソンを5時間台で完走している。15年から現在まで『王様のブランチ』リポーター。『音ポケPOPS』レギュラー出演、『THE突破ファイル』にも出演中。女優としては『仮面ライダービルド』のヒロイン・石動美空役を演じ、10月19日から放送予定の連続ドラマ『凛子さんはシテみたい』(MBS/TBS系)では凛子役で主演。22年春のNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』への出演も決定している。InstagramTwitter

構成/向永拓史

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月陸の公式Twitterアカウントから応募できます。

オリンピックの花形である陸上競技! 球技に比べると、すこーし“地味”な印象があるかもしれない……。しかし、中高生合わせて、なんと約30万人以上が「陸部」なんです。 実は芸能界で活躍するあの人も、この人も、結構、陸上経験者が多いらしい……。そんな「元陸部」の方々へのインタビュー企画がスタート! きつかった練習は!? 楽しかった思い出は!? 陸上を通して学んだことは!? 今回は中学時代を陸上部として過ごした高田夏帆さんにインタビュー。女優として『仮面ライダービルド』のヒロインを演じ、10月19日から放送される連続ドラマ『凛子さんはシテみたい』(MBS/TBS)では主演を務めることが決まっている。さらに2022年度NHK朝ドラ『ちむどんどん』に出演予定。一方、『王様のブランチ』リポーターなどタレントとしても幅広く活躍されている高田さんは、中学時代は「陸上が青春だった」。どんな陸上部生活を送っていたのかうかがいました! 中学時代は走幅跳が専門だった高田さん

日焼けで真っ黒だったスポーツ大好き少女

―――高田さんは中学生の頃に陸上部だったんですよね。入ったきっかけは? 高田 幼稚園の時から足が速くて、小学校の運動会でもずっとリレーの選手に選ばれていました。だから「私って足が速いんだ! じゃあ陸上部かな」と思って、中学から陸上部に入りました。 ――運動神経が良かったんですね! 結構、活発な子どもだったのですか。 高田 外で遊ぶのが大好きで、幼い時の写真を見返すと日焼けして真っ黒です。父の趣味がサーフィンで、夏は家族で海に行っていました。それでアクティブになったのかな……。母はバレーボールをしていたらしく、テレビでよく応援していました。弟もバスケットボールの推薦で高校に入学していて、妹も足が速かったので、運動神経はいい家系だったのかもしれません! ――他のスポーツや習い事は? 高田 小学校のクラブ活動ではダブルダッチ(縄跳び)や一輪車をしていました。スイミングにも通っていて、クロール、平泳ぎ、背泳ぎ……バタフライもできます。そのスクールで一番上の階級まで行きました。飛び込み以外はできますよ! とにかく運動が好きでしたね。 ――飛び込みする人はほとんどいませんよ(笑)。実際に陸上部に入ってみてどうでしたか。 高田 そんなに「極めるぞ!」と意気込んで入ったわけではなかったです。すごく雰囲気が明るくて楽しかったです。いくつかのグループに分かれつつ、それぞれも仲が良くて。それほど上下関係は厳しくなかったですが、敬語の使い方を学びましたね。 ――やはり俊足を生かして中学では短距離選手だったのですか。 高田 走幅跳が専門でした。でも、何でだったかな……。たぶん、陸上部に入って気づいたんです。「あ、私って特別じゃないんだ」って。たまたま小学校の時は一番だっただけで、陸上部に入ると自分より速い人がいて、その中で一番を取れるほどの速さではなくて、無理だなって思っちゃったんですね。入部して誰がどの種目に向いているかひと通りやってみるじゃないですか。その中で走幅跳が結構良かったんです。私はバネ系の選手なんだ! って。それから走幅跳を始めました。

陸上部の思い出は「野球部と……」

――陸上部の思い出といえば? 高田 走幅跳の砂場と野球部のグラウンドがすごく近かったのですが、「野球部の先輩、カッコイイ!」って。ボールが飛んで来たら前髪を整えてカワイイ投げ方をして。本当はとりゃって投げられるのに(笑)。きゃっきゃしている普通の中学生でした。陸上部にもカワイイ子が集まっていたのでお互い意識していたのかな。青春ですね! ――それは野球部もわざとボールを飛ばしていますね! ……いや、その話も素敵ですが、走幅跳のことを聞かせてください! 高田 あ、そっちですか!(笑) 結構、一生懸命に練習していたんですよ。走幅跳は助走と踏み切りがハマった瞬間が最高に気持ち良かったです。足の角度とか、タイミングとか、状況が合致した時は踏み切りの音が違いますし、一気に記録も伸びました。 ――記録面ではどのくらいでしたか? 高田 4m50くらいだったと思います。どうしても5mの壁が立ちはだかって、全然届かなかったのを覚えています。あ、インターネット上で「都大会入賞」と書かれているらしいですが、それは間違いです! 支部の大会で8位に入ったことはあります。 ――きつかった練習は何でしょう。 高田 雨が降った時の室内練習ですね。廊下を走ったり、階段を走ったり。そのタイムも計測して。筋トレも大変でした。野球部を横目に……(笑)。やっぱり跳躍練習が一番楽しかったですね。 ――他の種目には挑戦しなかったんですか。 高田 走幅跳だけでした! でも、冬場は駅伝のために長距離に出るのですが、実は長距離専門の子よりもタイムが良かったんです。結構、満足するのが早いタイプで、一つのことを突き進むより新しいことに挑戦するほうができるんです。コツコツできない。だから走幅跳も中途半端だったのかな……。 ――記憶に残っている大会は? 高田 中学、最後の大会のリレーですね。すごく仲良しの子たちとずっと4×100mリレーを組んでいて、「もうこれが最後!」って。勝ち負けできるようなチームではなかったのですが、終わってから円になって泣きまくりました。青春だなぁ。 ――高校では結構、“ガチ”のダンス部に入部されたんですよね。 高田 全国大会を目指すようなチームで、めちゃくちゃ厳しかったです。上下関係も中学時代とは比べものにならなくて、15分前行動は当たり前、先輩へのメールはもちろん敬語のみで絵文字はNGでした。 ――陸上部に入らなかったのは? 高田 中学に入った時に一度心が折れていて、このままやっていても先が見えないって思っていたんだと思います。でも、中学の時は遊びより部活でしたし、陸上が青春だったって胸を張って言えます! やりきりましたね。

学んだ「コツコツ続けることの大切さ」

――芸能界に入ったきっかけは何ですか。 高田 ダンス部の友達と原宿を歩いていた時に、『さんまのスーパーからくりTV』の街頭インタビューを受けて、私もこんな感じでおしゃべりだったので、夏休みの女子高生特集でスタジオに呼んでいただいたんです。その時にカメラに抜かれたのを見て、今の事務所の方にスカウトしてもらいました。 ――あの……、一つ聞いてみたかったのですが、プロフィル欄に「全日本忍者選手権優勝」とありますよね。これって一体? 高田 番組の企画で挑戦したんです。1年間、“日本一のくノ一”だったんですよ! ――結構、ちゃんとした大会……なんですよね? 高田 毎年、滋賀(※甲賀忍者の里)でやっている由緒ある大会なんです! 特技の欄に「陸上・一輪車」と書いていたことで「運動神経がいいのかも」ということで始まった企画で、2週間くらい練習して挑みました。塀を上ったり、手裏剣を投げたり、水の上を走ったり。優勝賞品はグアム旅行だったんです! ――いろいろなジャンルでご活躍されていますが、それぞれで大変なことはありますか。 高田 『王様のブランチ』のリポーターだけでも、激辛料理を食べることもあれば、オリンピック選手に取材することもあります。先日は東京五輪の柔道金メダリスト、ウルフ・アロン選手にインタビューしました。礼儀正しくて面白い方でしたが、子どもたちへのメッセージになると真剣にお話されていて、素敵でしたね。 ――演技のお仕事も増えていますね。 高田 準備期間がすごく長いですし、台詞を覚えるのも大変です。でも、現場はとても居心地がいいんです。10月から始まるドラマ『凛子さんはシテみたい』で主演を務めさせていただき、来年はNHKの朝ドラ『ちむどんどん』にも出演させていただきます。素敵な役をやらせていただくので頑張ります。演技のお仕事は反響が大きくて、たくさんの人に見たよ、と言ってもらえるのでうれしいですね。 ――陸上部だった経験が生きていると感じますか。 高田 実は、仕事をしている中で陸上部だったことを少し後悔したことがあるんです。陸上って形に残りづらいじゃないですか? オーディションで特技を聞かれた時に、例えば吹奏楽をしていたら「楽器を弾けます!」と言えますが、陸上部だと「走幅跳ができます!」と言ってもその場で見せることもできないので……。大人になってから走ったり跳んだりすることもなかなかないですし。 でも、陸上部やダンス部の経験があったことで、忍者選手権や、横浜マラソン出場などの仕事につながりました。芸能界にも体育会系の人が多いので挨拶もすごく大事ですし、部活動をしていた経験が生きているなって思います。スポーツで人間力が身につきました! ――「Rの法則」、「王様のブランチ」リポーター、「仮面ライダー」のヒロイン、10月からのドラマで主演を務め、来年は朝ドラ。ご活躍されているのをご自身でどう捉えていますか? 高田 地元の友達からは「順調だね」って言ってもらえますが、「自分は亀だな」って思います。のっそのっそと、コツコツとやっている感じです。 ――先ほどは、「コツコツできない」とおっしゃっていましたが、高田さんはきっとコツコツ頑張れるタイプなんですね。 高田 あっ…! そうなんですかね! 中学時代は苦手だと思っていましたが、そう言われると。地道なことをやるのは苦痛じゃないですし、それがいずれつながると信じています。今は陸上をやっていて良かったなって思いますね。 ――今後、やってみたいお仕事はありますか? 高田 始めたばかりなのですがYouTubeのライブ配信をやっていきたい。これもコツコツですね。まだまだ選べるような立場ではないので、いただいた目の前のお仕事をしっかりこなしていきたいです。いつか陸上選手の役を演じてみたいですね。クラウチングスタートできます! バトンは後ろを見ずにもらえます! 自分がやってきたことが次につながる瞬間が一番うれしいので、陸上の経験がつながるといいな。 ――陸上を頑張る選手たちへメッセージをお願いします。 高田 陸上部だと「これって意味があるのかな」って思うことが誰でも一度はあると思うんです。その時は身になっていないと感じても、いつか「陸上をやっていて良かった」と思える時が来ると思うんです。いつになるかわからないけど、小さな芽がポンって出てくる。だから、頑張って続けることが大事だなって思います。頑張ってください! ――素敵なメッセージありがとうございます。最後にバトンを持って写真を撮ります! 高田 懐かしい……。バトンってこんなきれいなんですね! 中学の時に使っていたのはボロボロでした。うわぁ、めっちゃいろんなことを思い出してきた。砂の匂いとか、野球部の先輩とか……(笑)。
たかだ・かほ/1996年5月31日生まれ。東京都出身。160cm、A型。中学時代に陸上部に所属して走幅跳が専門だった。ダンス部だった高2時に受けた街頭インタビューがきっかけで芸能界入り。2013年から『Rの法則』に出演。14年に全国忍者選手権大会優勝、16年には横浜マラソンを5時間台で完走している。15年から現在まで『王様のブランチ』リポーター。『音ポケPOPS』レギュラー出演、『THE突破ファイル』にも出演中。女優としては『仮面ライダービルド』のヒロイン・石動美空役を演じ、10月19日から放送予定の連続ドラマ『凛子さんはシテみたい』(MBS/TBS系)では凛子役で主演。22年春のNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』への出演も決定している。InstagramTwitter
構成/向永拓史 高田夏帆さんサイン入りチェキを2名様にプレゼント! 月陸の公式Twitterアカウントから応募できます。 [gallery link="file" ids="44499,44500,44501,44502,44504,44506,44505,44507,44508"]

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