HOME ニュース、国内

2021.09.07

国立競技場のトラック存続の可能性 萩生田文科相「現状のほうが理解得られる」
国立競技場のトラック存続の可能性 萩生田文科相「現状のほうが理解得られる」


8月7日の閣議後の記者会見で、萩生田光一文部科学相が東京五輪・パラリンピックのメインスタジアムとして使用した国立競技場について、「レガシーとして現状のまま使うほうが国民の理解を得られるのではないか」と、陸上競技のトラック存続の可能性について言及した。

東京2020大会終了後の国立競技場については、2017年にトラックを撤去して球技専用とする方針を一度は発表。しかし、その後は白紙となり、陸上と球技の兼用として存続する案が出て昨年10月にも球技専用の方針を見直す可能性について萩生田文科相は表明している。

ただし、維持管理費を確保できるかなどが議論されちる。また、陸上競技の大規模大会を開催するためのサブトラック(補助競技場)が常設されていない(※東京五輪では仮設された)ため、世界選手権はもちろん、日本選手権、インターハイなど主要大会を開催できる基準となる「第1種公認陸上競技場」として認められないという課題も残る。

世界陸連のセバスチャン・コー会長が国立競技場で世界選手権開催を示唆しており、萩生田氏は「世界選手権を誘致する機会があるなら、その時には満員の皆さんに陸上競技を見てほしい」と期待し、競技場について「ただちに莫大な費用をかけて球技専用にすることがいいのか相談したい」と今後検討していくとしている。

8月7日の閣議後の記者会見で、萩生田光一文部科学相が東京五輪・パラリンピックのメインスタジアムとして使用した国立競技場について、「レガシーとして現状のまま使うほうが国民の理解を得られるのではないか」と、陸上競技のトラック存続の可能性について言及した。 東京2020大会終了後の国立競技場については、2017年にトラックを撤去して球技専用とする方針を一度は発表。しかし、その後は白紙となり、陸上と球技の兼用として存続する案が出て昨年10月にも球技専用の方針を見直す可能性について萩生田文科相は表明している。 ただし、維持管理費を確保できるかなどが議論されちる。また、陸上競技の大規模大会を開催するためのサブトラック(補助競技場)が常設されていない(※東京五輪では仮設された)ため、世界選手権はもちろん、日本選手権、インターハイなど主要大会を開催できる基準となる「第1種公認陸上競技場」として認められないという課題も残る。 世界陸連のセバスチャン・コー会長が国立競技場で世界選手権開催を示唆しており、萩生田氏は「世界選手権を誘致する機会があるなら、その時には満員の皆さんに陸上競技を見てほしい」と期待し、競技場について「ただちに莫大な費用をかけて球技専用にすることがいいのか相談したい」と今後検討していくとしている。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.03.07

世界陸上選考ラストレース!2大会連続代表狙う加世田梨花、佐藤早也伽、初挑戦の五島莉乃に注目/名古屋ウィメンズマラソン

◇名古屋ウィメンズマラソン2024(3月9日/愛知・バンテリンドーム ナゴヤ発着) 東京世界選手権代表選考会を兼ねたJMCシリーズG1の名古屋ウィメンズマラソンが3月9日に行われる。東京世界選手権の代表選考会のラストレー […]

NEWS 広島国際大男子陸上部監督に坂口泰氏が就任! 中国電力で五輪マラソン代表3人育成

2025.03.06

広島国際大男子陸上部監督に坂口泰氏が就任! 中国電力で五輪マラソン代表3人育成

広島国際大は3月5日、男子陸上部の監督に坂口泰氏が4月1日付で就任すると発表した。 広島県出身の坂口氏は63歳。広島・世羅高3年時にインターハイ1500m優勝、5000mでも3位に入った。全国高校駅伝では1区区間賞と活躍 […]

NEWS 5月開催セイコーGGPの第1弾キービジュアル決定 キャッチコピーは「集結、国立。」

2025.03.06

5月開催セイコーGGPの第1弾キービジュアル決定 キャッチコピーは「集結、国立。」

5月18日に開催されるセイコーゴールデングランプリ2025(東京・国立競技場)の公式サイトでこのほど、第1弾のキービジュアルとキャッチコピーが公開された。 今大会は国内唯一の世界陸連コンチネンタルツアーゴールドとして開催 […]

NEWS 北口榛花が「ほっともっと」アンバサダーに就任 学生たちとお弁当頬張る

2025.03.06

北口榛花が「ほっともっと」アンバサダーに就任 学生たちとお弁当頬張る

株式会社プレナスは3月5日、持ち帰り弁当の「Hotto Motto(ほっともっと)」のアンバサダーとして、女子やり投の北口榛花(JAL)と、プロ車いすテニス選手の小田凱人をアンバサダーに起用したと発表した。 ほっともっと […]

NEWS 「箱根駅伝総合優勝」目標に上原琉翔が新主将! 青木瑠郁&中野匠が副将 國學院大が2025年度の新体制発表

2025.03.05

「箱根駅伝総合優勝」目標に上原琉翔が新主将! 青木瑠郁&中野匠が副将 國學院大が2025年度の新体制発表

國學院大陸上部は3月5日、2025年度の幹部6人とチームスローガン・チーム目標を発表した。 新主将には昨年の出雲駅伝と全日本大学駅伝で、いずれもトップに躍り出て逆転優勝への立役者となった上原琉翔(3年)が就く。上原は同級 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年3月号 (2月14日発売)

2025年3月号 (2月14日発売)

別府大分毎日マラソン
落合 晃×久保 凛
太田智樹、葛西潤
追跡箱根駅伝&高校駅伝

page top