2021.09.03
毎週金曜日更新!?
★月陸編集部★
攻め(?)のアンダーハンド
リレーコラム🔥
毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ!
陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。
編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!
第110回「2020東京五輪優勝記録ランキング」(大久保雅文)
季節の流れは早いもので、気づけばもう9月。東京は気温も低下し、1ヵ月前には東京五輪が行われていたのも、ずっと前のような気もしています。私も東京五輪の観戦チケットが当たったのですが、残念ながら競技は無観客で行われ、現地で観戦することは叶いませんでした。
そんな異例のオリンピックとなりましたが、グラウンド内では金メダルを懸けた熱戦が繰り広げられ、世界新が3、五輪新が9と記録面では盛況となりました。
そこで、今回は東京五輪で行われた48種目のうち、男女混合4×400mリレーを除く、男女47種目の優勝記録を世界陸連が発表しているスコアリングテーブル(別名:ハンガリアンテーブル)で比較し、ランキング化してみました。
1位 男子400mH K.ワルホルム(ノルウェー)
1341ポイントでトップだったのが男子400mハードルのK.ワルホルム(ノルウェー)が出した45秒94。自信が持つ世界記録を0秒76も更新した驚異的なレコードでした。昨年まではK.ヤング(米国)が1992年に樹立した46秒78が世界記録だったことを考えると、まさに異次元の走りでした。また、2位のR.ベンジャミン(米国)の46秒17も1328ポイントと高得点となっています。
2位 男子砲丸投 R.クルーザー(米国)
2位は1318ポイントの男子砲丸投・R.クルーザー(米国)。23m30は五輪新記録でした。男子400mハードル同様、ここ数年種目全体のレベルが上がっており、その中で世界記録保持者のクルーザーが圧倒的なパフォーマンスを見せました。
3位 女子三段跳 Y.ロハス(ベネズエラ)
女子最高得点の1290点を獲得したのが、三段跳で15m67の世界記録をマークしたY.ロハス(ベネズエラ)。以前から世界記録に最も近い存在と言われていましたが、192cmの長身から繰り出す大きな跳躍で、26年ぶりの記録更新となりました。
4位、5位 女子200m、100m E.トンプソン・ヘラー(ジャマイカ)
4×100mリレーを含め女子スプリントで3冠を達成したE.トンプソン・ヘラー(ジャマイカ)。100mでは10秒61、200mは21秒53といずれも世界歴代2位の好タイムをマークしました。後半での圧倒的な伸びはS.-A.フレイザー・プライス(ジャマイカ)らライバルの追随を許しませんでした。
5位 女子400mH S.マクラフリン(米国)
東京五輪で出た世界新記録の1つ。S.マクラフリン(米国)が51秒90でD.ムハンマド(米国)との世界新対決を制しました。まだ21歳のマクラフリンですから、今後さらに記録を伸ばす可能性を秘めている。
この他の種目の得点は以下の通り、種目特性や気候条件などの影響でロード種目や長距離のポイントが低くなっているが、世界トップクラスのスコアと言われる1200点以上となっています。
東京五輪優勝記録スコアランキング
得点 | 種目名/td> | 名前 | 記録 |
1341 | 男子400mH | K.ワルホルム(ノルウェー) | 45.94=世界新 |
1318 | 男子砲丸投 | R.クルーザー(米国) | 23.30=五輪新 |
1290 | 女子三段跳 | Y.ロハス(ベネズエラ) | 15.67(+0.7)=世界新 |
1288 | 女子200m | E.トンプソン・ヘラー(ジャマイカ) | 21.53(+0.8) |
1286 | 女子100m | E.トンプソン・ヘラー(ジャマイカ) | 10.61(-0.6)=五輪新 |
1286 | 女子400mH | S.マクラフリン(米国) | 51.46=世界新 |
1285 | 男子十種競技 | D.ワーナー(カナダ) | 9018=五輪新 |
1281 | 男子200m | A.デグラス(カナダ) | 19.62(-0.5) |
1276 | 男子100m | L.M.ジェイコブス(イタリア) | 9.80(+0.1) |
1272 | 男子棒高跳 | A.デュプランティス(スウェーデン) | 6.02 |
1272 | 女子400m | S.ミラー・ウイボ(バハマ) | 48.36 |
1269 | 男子1500m | J.インゲブリグトセン(ノルウェー) | 3.28.32=五輪新 |
1269 | 男子三段跳 | P.P.ピチャルド(ポルトガル) | 17.98(± 0) |
1265 | 男子4×100mR | イタリア | 37.50 |
1264 | 女子4×100mR | ジャマイカ | 41.02 |
1262 | 女子1500m | F.キピエゴン(ケニア) | 3.53.11=五輪新 |
1261 | 男子400m | S.ガーディナー(バハマ) | 43.85 |
1259 | 男子4×400mR | 米 国 | 2.55.70 |
1259 | 女子走高跳 | M.ラシツケネ(ROC/ロシア) | 2.04 |
1252 | 女子10000m | S.ハッサン(オランダ) | 29.55.32 |
1252 | 女子4×400mR | 米 国 | 3.16.85 |
1249 | 女子800m | A.ムー(米国) | 1.55.21 |
1247 | 男子110mH | H.パーチメント(ジャマイカ) | 13.04(-0.5) |
1244 | 女子砲丸投 | 鞏 立 コウ(中国) | 20.58 |
1242 | 男子走高跳 | M.E.バルシム(カタール) | 2.37 |
1242 | 男子走高跳 | G.タンベリ(イタリア) | 2.37 |
1241 | 女子3000mSC | P.チェムタイ(ウガンダ) | 9.01.45 |
1239 | 女子棒高跳 | K.ナジョット(米国) | 4.90 |
1237 | 女子100mH | J.カマチョ・クイン(プエルトリコ) | 12.37(-0.3) |
1237 | 女子円盤投 | V.オールマン(米国) | 68.98 |
1233 | 男子ハンマー投 | W.ノヴィツキ(ポーランド) | 82.52 |
1231 | 女子七種競技 | N.ティアム(ベルギー) | 6791 |
1230 | 女子ハンマー投 | A.ヴォルダルチク(ポーランド) | 78.48 |
1227 | 男子走幅跳 | M.テントグルー(ギリシャ) | 8.41(+0.1) |
1224 | 男子円盤投 | D.ストール(スウェーデン) | 68.90 |
1220 | 男子3000mSC | S.エル・バッカリ(モロッコ) | 8.08.90 |
1218 | 女子走幅跳 | M.ミハンボ(ドイツ) | 7.00(+0.1) |
1216 | 男子5000m | J.チェプテゲイ(ウガンダ) | 12.58.15 |
1209 | 男子やり投 | N.チョプラ(インド) | 87.58 |
1208 | 女子5000m | S.ハッサン(オランダ) | 14.36.79 |
1196 | 女子やり投 | 劉 詩 穎(中国) | 66.34 |
1186 | 男子マラソン | E.キプチョゲ(ケニア) | 2.08.38 |
1172 | 男子800m | E.コリル(ケニア) | 1.45.06 |
1168 | 男子20kmW | M.スタノ(イタリア) | 1.21.05 |
1162 | 男子50kmW | D.トマラ(ポーランド) | 3.50.08 |
1159 | 女子マラソン | P.ジェプチルチル(ケニア) | 2.27.20 |
1158 | 男子10000m | S.バレガ(エチオピア) | 27.43.22 |
1151 | 女子20kmW | A.パルミサーノ(イタリア) | 1.29.12 |
大久保雅文(おおくぼ・まさふみ) 月刊陸上競技編集部 1984年9月生まれ。175cm、63kg。三重県伊勢市出身。小学1年から競泳、レスリング、野球などをするも、吉田沙保里さんにタックルを受けたこと以外は特にこれといった実績も残せず。中学で「雨が降ったら練習が休みになるはず」という理由から陸上部に入部。長距離を専門とし、5000mと3000m障害で県インターハイ決勝出場 |
編集部コラム第109回「月陸の歴史も切り開いた田中選手」(井上)
編集部コラム第108回「特別な存在」(山本)
編集部コラム第107回「オリンピックの価値」(向永)
編集部コラム第106回「どうしても気になるどうでもいいこと」(船越)
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編集部コラム第3回「リクジョウクエスト」(山本)
編集部コラム第2回「あんな選手を目指しなさい」(向永)
編集部コラム第1回「締め切りとIHと五輪」(小川)
第110回「2020東京五輪優勝記録ランキング」(大久保雅文)
季節の流れは早いもので、気づけばもう9月。東京は気温も低下し、1ヵ月前には東京五輪が行われていたのも、ずっと前のような気もしています。私も東京五輪の観戦チケットが当たったのですが、残念ながら競技は無観客で行われ、現地で観戦することは叶いませんでした。 そんな異例のオリンピックとなりましたが、グラウンド内では金メダルを懸けた熱戦が繰り広げられ、世界新が3、五輪新が9と記録面では盛況となりました。 そこで、今回は東京五輪で行われた48種目のうち、男女混合4×400mリレーを除く、男女47種目の優勝記録を世界陸連が発表しているスコアリングテーブル(別名:ハンガリアンテーブル)で比較し、ランキング化してみました。1位 男子400mH K.ワルホルム(ノルウェー)
1341ポイントでトップだったのが男子400mハードルのK.ワルホルム(ノルウェー)が出した45秒94。自信が持つ世界記録を0秒76も更新した驚異的なレコードでした。昨年まではK.ヤング(米国)が1992年に樹立した46秒78が世界記録だったことを考えると、まさに異次元の走りでした。また、2位のR.ベンジャミン(米国)の46秒17も1328ポイントと高得点となっています。2位 男子砲丸投 R.クルーザー(米国)
2位は1318ポイントの男子砲丸投・R.クルーザー(米国)。23m30は五輪新記録でした。男子400mハードル同様、ここ数年種目全体のレベルが上がっており、その中で世界記録保持者のクルーザーが圧倒的なパフォーマンスを見せました。3位 女子三段跳 Y.ロハス(ベネズエラ)
女子最高得点の1290点を獲得したのが、三段跳で15m67の世界記録をマークしたY.ロハス(ベネズエラ)。以前から世界記録に最も近い存在と言われていましたが、192cmの長身から繰り出す大きな跳躍で、26年ぶりの記録更新となりました。4位、5位 女子200m、100m E.トンプソン・ヘラー(ジャマイカ)
4×100mリレーを含め女子スプリントで3冠を達成したE.トンプソン・ヘラー(ジャマイカ)。100mでは10秒61、200mは21秒53といずれも世界歴代2位の好タイムをマークしました。後半での圧倒的な伸びはS.-A.フレイザー・プライス(ジャマイカ)らライバルの追随を許しませんでした。5位 女子400mH S.マクラフリン(米国)
東京五輪で出た世界新記録の1つ。S.マクラフリン(米国)が51秒90でD.ムハンマド(米国)との世界新対決を制しました。まだ21歳のマクラフリンですから、今後さらに記録を伸ばす可能性を秘めている。 この他の種目の得点は以下の通り、種目特性や気候条件などの影響でロード種目や長距離のポイントが低くなっているが、世界トップクラスのスコアと言われる1200点以上となっています。 東京五輪優勝記録スコアランキング得点 | 種目名/td> | 名前 | 記録 |
1341 | 男子400mH | K.ワルホルム(ノルウェー) | 45.94=世界新 |
1318 | 男子砲丸投 | R.クルーザー(米国) | 23.30=五輪新 |
1290 | 女子三段跳 | Y.ロハス(ベネズエラ) | 15.67(+0.7)=世界新 |
1288 | 女子200m | E.トンプソン・ヘラー(ジャマイカ) | 21.53(+0.8) |
1286 | 女子100m | E.トンプソン・ヘラー(ジャマイカ) | 10.61(-0.6)=五輪新 |
1286 | 女子400mH | S.マクラフリン(米国) | 51.46=世界新 |
1285 | 男子十種競技 | D.ワーナー(カナダ) | 9018=五輪新 |
1281 | 男子200m | A.デグラス(カナダ) | 19.62(-0.5) |
1276 | 男子100m | L.M.ジェイコブス(イタリア) | 9.80(+0.1) |
1272 | 男子棒高跳 | A.デュプランティス(スウェーデン) | 6.02 |
1272 | 女子400m | S.ミラー・ウイボ(バハマ) | 48.36 |
1269 | 男子1500m | J.インゲブリグトセン(ノルウェー) | 3.28.32=五輪新 |
1269 | 男子三段跳 | P.P.ピチャルド(ポルトガル) | 17.98(± 0) |
1265 | 男子4×100mR | イタリア | 37.50 |
1264 | 女子4×100mR | ジャマイカ | 41.02 |
1262 | 女子1500m | F.キピエゴン(ケニア) | 3.53.11=五輪新 |
1261 | 男子400m | S.ガーディナー(バハマ) | 43.85 |
1259 | 男子4×400mR | 米 国 | 2.55.70 |
1259 | 女子走高跳 | M.ラシツケネ(ROC/ロシア) | 2.04 |
1252 | 女子10000m | S.ハッサン(オランダ) | 29.55.32 |
1252 | 女子4×400mR | 米 国 | 3.16.85 |
1249 | 女子800m | A.ムー(米国) | 1.55.21 |
1247 | 男子110mH | H.パーチメント(ジャマイカ) | 13.04(-0.5) |
1244 | 女子砲丸投 | 鞏 立 コウ(中国) | 20.58 |
1242 | 男子走高跳 | M.E.バルシム(カタール) | 2.37 |
1242 | 男子走高跳 | G.タンベリ(イタリア) | 2.37 |
1241 | 女子3000mSC | P.チェムタイ(ウガンダ) | 9.01.45 |
1239 | 女子棒高跳 | K.ナジョット(米国) | 4.90 |
1237 | 女子100mH | J.カマチョ・クイン(プエルトリコ) | 12.37(-0.3) |
1237 | 女子円盤投 | V.オールマン(米国) | 68.98 |
1233 | 男子ハンマー投 | W.ノヴィツキ(ポーランド) | 82.52 |
1231 | 女子七種競技 | N.ティアム(ベルギー) | 6791 |
1230 | 女子ハンマー投 | A.ヴォルダルチク(ポーランド) | 78.48 |
1227 | 男子走幅跳 | M.テントグルー(ギリシャ) | 8.41(+0.1) |
1224 | 男子円盤投 | D.ストール(スウェーデン) | 68.90 |
1220 | 男子3000mSC | S.エル・バッカリ(モロッコ) | 8.08.90 |
1218 | 女子走幅跳 | M.ミハンボ(ドイツ) | 7.00(+0.1) |
1216 | 男子5000m | J.チェプテゲイ(ウガンダ) | 12.58.15 |
1209 | 男子やり投 | N.チョプラ(インド) | 87.58 |
1208 | 女子5000m | S.ハッサン(オランダ) | 14.36.79 |
1196 | 女子やり投 | 劉 詩 穎(中国) | 66.34 |
1186 | 男子マラソン | E.キプチョゲ(ケニア) | 2.08.38 |
1172 | 男子800m | E.コリル(ケニア) | 1.45.06 |
1168 | 男子20kmW | M.スタノ(イタリア) | 1.21.05 |
1162 | 男子50kmW | D.トマラ(ポーランド) | 3.50.08 |
1159 | 女子マラソン | P.ジェプチルチル(ケニア) | 2.27.20 |
1158 | 男子10000m | S.バレガ(エチオピア) | 27.43.22 |
1151 | 女子20kmW | A.パルミサーノ(イタリア) | 1.29.12 |
大久保雅文(おおくぼ・まさふみ)
月刊陸上競技編集部
1984年9月生まれ。175cm、63kg。三重県伊勢市出身。小学1年から競泳、レスリング、野球などをするも、吉田沙保里さんにタックルを受けたこと以外は特にこれといった実績も残せず。中学で「雨が降ったら練習が休みになるはず」という理由から陸上部に入部。長距離を専門とし、5000mと3000m障害で県インターハイ決勝出場 |
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2024.11.24
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◇第44回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月24日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) 全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝in宮城)は今日、宮城県松島 […]
2024.11.23
中大が総合トップ 吉居駿恭が27分44秒48の大学新記録!! 2、3組も組トップ占める/MARCH対抗戦
◇MARCH対抗戦2024(11月23日/東京・町田GIONスタジアム) 明大、青学大、立教大、中大、法大の5大学が10000mレースで争うMARCH対抗戦2024が行われ、最終の4組で青学大の鶴川正也(4年)が27分4 […]
2024.11.23
遠藤日向が7年ぶりの10000m「長く感じました」五輪逃した悔しさにじみ「来年飛躍できるように」/八王子LD
◇2024八王子ロングディスタンス(11月23日/東京・上柚木公園陸上競技場) 男子10000mに特化した八王子ロングディスタンスが行われ、最終8組はシン・ガルビア(インド)がインド新となる27分14秒88でトップを飾っ […]
2024.11.23
青学大・鶴川正也が27分43秒33でトップ! ラストの直線で逆転「絶対に勝ちきろうと思った」/MARCH対抗戦
◇MARCH対抗戦2024(11月23日/東京・町田GIONスタジアム) 明大、青学大、立教大、中大、法大の5大学が10000mレースで争うMARCH対抗戦2024が行われ、最終の4組で青学大の鶴川正也(4年)が27分4 […]
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