HOME 東京五輪、日本代表、五輪
女子マラソン・前田穂南は33位 1年延期で苦難続き「走りきることができてよかった」
女子マラソン・前田穂南は33位 1年延期で苦難続き「走りきることができてよかった」


写真/時事
◇東京五輪(7月30日~8月8日/国立競技場)陸上競技9日目

陸上競技9日目モーニングセッション、札幌市で女子マラソンが行われ、前田歩南(天満屋)は2時間35分28秒で33位だった。

序盤は「自分のリズムを作ってまわりに左右されないように」と先頭集団で積極的にレースを展開する。だが、中盤以降は後退し、浮上するきっかけをつかめないままフィニッシュを迎えた。

19年の選考会だったマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で優勝して脚光を浴びた前田。薫英女学院高校時代は全国高校駅伝3年連続補欠だったランナーが東京五輪の切符をつかんだ。20年に入っても好調で、ハーフマラソンで日本記録を樹立。いざ、本番へ、という矢先に大会の延期が決まった。

「1年延期して調整、コンディション、モチベーションの維持が難しい時期もありました」と前田。20年後半以降は明らかに調子が崩れ、ケガも長引いた。1月の大阪国際女子マラソンでは男子ペースメーカーをつけて2時間23分30秒とまずまず復調したものの、その後もケガがあり、万全の状態とはいかなかった。

事前会見ではテスト大会となった5月5日の北海道・札幌マラソンフェスティバル(ハーフ1時間10分50秒)よりは「(調子は)戻ってきている」と話し、「スピードを戻す練習をしてきた」と語っていたが、「練習ができていない部分が出てしまった」と、力は発揮できなかった。

それでも、MGCから20年までの勢いと強さは本物。「このような状況下で開催していただいて、走りきれてよかったです。また次に向けて頑張りたい」。高校時代に補欠だった頃からコツコツと積み上げてきた前田なら、次のスタートラインのために再び努力を重ねて強くなる。

写真/時事 ◇東京五輪(7月30日~8月8日/国立競技場)陸上競技9日目 陸上競技9日目モーニングセッション、札幌市で女子マラソンが行われ、前田歩南(天満屋)は2時間35分28秒で33位だった。 序盤は「自分のリズムを作ってまわりに左右されないように」と先頭集団で積極的にレースを展開する。だが、中盤以降は後退し、浮上するきっかけをつかめないままフィニッシュを迎えた。 19年の選考会だったマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)で優勝して脚光を浴びた前田。薫英女学院高校時代は全国高校駅伝3年連続補欠だったランナーが東京五輪の切符をつかんだ。20年に入っても好調で、ハーフマラソンで日本記録を樹立。いざ、本番へ、という矢先に大会の延期が決まった。 「1年延期して調整、コンディション、モチベーションの維持が難しい時期もありました」と前田。20年後半以降は明らかに調子が崩れ、ケガも長引いた。1月の大阪国際女子マラソンでは男子ペースメーカーをつけて2時間23分30秒とまずまず復調したものの、その後もケガがあり、万全の状態とはいかなかった。 事前会見ではテスト大会となった5月5日の北海道・札幌マラソンフェスティバル(ハーフ1時間10分50秒)よりは「(調子は)戻ってきている」と話し、「スピードを戻す練習をしてきた」と語っていたが、「練習ができていない部分が出てしまった」と、力は発揮できなかった。 それでも、MGCから20年までの勢いと強さは本物。「このような状況下で開催していただいて、走りきれてよかったです。また次に向けて頑張りたい」。高校時代に補欠だった頃からコツコツと積み上げてきた前田なら、次のスタートラインのために再び努力を重ねて強くなる。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.11.22

田中希実が来季『グランドスラム・トラック』参戦決定!マイケル・ジョンソン氏が新設

来春、開幕する陸上リーグ「グランドスラム・トラック」の“レーサー”として、女子中長距離の田中希実(New Balance)が契約したと発表された。 同大会は1990年代から2000年代に男子短距離で活躍したマイケル・ジョ […]

NEWS 早大競走部駅伝部門が麹を活用した食品・飲料を手がける「MURO」とスポンサー契約締結

2024.11.21

早大競走部駅伝部門が麹を活用した食品・飲料を手がける「MURO」とスポンサー契約締結

11月21日、株式会社コラゾンは同社が展開する麹専門ブランド「MURO」を通じて、早大競走部駅伝部とスポンサー契約を結んだことを発表した。 コラゾン社は「MURO」の商品である「KOJI DRINK A」および「KOJI […]

NEWS 立迫志穂が調整不良のため欠場/防府読売マラソン

2024.11.21

立迫志穂が調整不良のため欠場/防府読売マラソン

第55回防府読売マラソン大会事務局は、女子招待選手の立迫志穂(天満屋)が欠場すると発表した。調整不良のためとしている。 立迫は今年2月の全日本実業団ハーフマラソンで1時間11分16秒の11位。7月には5000m(15分3 […]

NEWS M&Aベストパートナーズに中大・山平怜生、城西大・栗原直央、國學院大・板垣俊佑が内定!神野「チーム一丸」

2024.11.20

M&Aベストパートナーズに中大・山平怜生、城西大・栗原直央、國學院大・板垣俊佑が内定!神野「チーム一丸」

神野大地が選手兼監督を務めるM&Aベストパートナーズが来春入社選手として、中大・山平怜生、國學院大・板垣俊佑、城西大・栗原直央の3人が内定した。神野が自身のSNSで内定式の様子を伝えている。 山平は宮城・仙台育英 […]

NEWS 第101回(2025年)箱根駅伝 出場チーム選手名鑑

2024.11.20

第101回(2025年)箱根駅伝 出場チーム選手名鑑

・候補選手は各チームが選出 ・情報は11月20日時点、チーム提供および編集部把握の公認記録を掲載 ・選手名の一部漢字で対応外のものは新字で掲載しています ・過去箱根駅伝成績で関東学生連合での出場選手は相当順位を掲載 ・一 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年12月号 (11月14日発売)

2024年12月号 (11月14日発売)

全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会

page top