写真/時事
◇東京五輪(7月30日~8月8日/国立競技場)陸上競技7日目
陸上競技7日目のモーニングセッション、女子4×100mリレー1組に日本が出場。7着で予選敗退となったものの、日本歴代2位となる43秒44の好記録をマーク。日本記録に0.05秒まで迫り、五輪日本チーム最高記録だった。
世界リレーで2大会ぶりの五輪出場権を獲得した日本は、その時と同じ、青山華依(甲南大)、兒玉芽生(福岡大)、齋藤愛美(大阪成蹊大)、鶴田玲美(南九州ファミリーマート)のオーダーで臨んだ。
青山が素晴らしいスタートを見せると、日本選手権2冠で100m11秒35のベストを持つエースの兒玉も快走。2、3走の同学年バトンは少し詰まり気味となったが、齋藤も懸命に前を追い、鶴田がブレのない走りで7着を死守した。
青山は「納得のいく走りができました」と言い、兒玉も「自信を持ってスタートに立てた」と胸を張る。「兒玉がしっかり渡してくれた。チームワークが強み」とは齋藤。最年長24歳の鶴田は「目標だった日本記録に及ばなかったのは悔しい」。東京五輪という特別な舞台に、ほぼ不可能なところから出場までたどり着いたことは日本女子短距離界にとって大きい。「関係者の方々のお陰」と声をそろえたように、チーム一丸で勝ち得た舞台だった。
日本がこれまで出場したのは1932年ロス五輪、64年東京五輪、2012年ロンドン五輪。近年は福島千里(セイコー)が長く牽引してきた日本女子スプリントだが、その後に続く選手がなかなか現われず、前回リオ五輪も出場ならなかった。その時に五輪出場にチャレンジしていたのが当時高2の齋藤だった。
福島が牽引してきたからこそ、ギリギリでつながった日本スプリントの歴史のバトン。来年のドーハ世界選手権の出場権も獲得済み。先人たちの思いをつなぐためにも、この火を絶やしてはいけない。
●女子4×100mR日本歴代
43.39 北風、高橋、福島、市川11年
43.44 青山、兒玉、齋藤、鶴田21年
43.58 北風、福島、渡辺、高橋09年
43.61 渡辺、土井、福島、高橋15年
43.67 石田、信岡、福島、高橋08年
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
2024.11.22
田中希実が来季『グランドスラム・トラック』参戦決定!マイケル・ジョンソン氏が新設
2024.11.21
早大競走部駅伝部門が麹を活用した食品・飲料を手がける「MURO」とスポンサー契約締結
2024.11.21
立迫志穂が調整不良のため欠場/防府読売マラソン
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
2024.11.01
吉田圭太が住友電工を退部 「充実した陸上人生を歩んでいきたい」競技は継続
2024.11.07
アシックスから軽量で反発性に優れたランニングシューズ「NOVABLAST 5」が登場!
-
2024.10.27
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.11.22
田中希実が来季『グランドスラム・トラック』参戦決定!マイケル・ジョンソン氏が新設
来春、開幕する陸上リーグ「グランドスラム・トラック」の“レーサー”として、女子中長距離の田中希実(New Balance)が契約したと発表された。 同大会は1990年代から2000年代に男子短距離で活躍したマイケル・ジョ […]
2024.11.21
早大競走部駅伝部門が麹を活用した食品・飲料を手がける「MURO」とスポンサー契約締結
11月21日、株式会社コラゾンは同社が展開する麹専門ブランド「MURO」を通じて、早大競走部駅伝部とスポンサー契約を結んだことを発表した。 コラゾン社は「MURO」の商品である「KOJI DRINK A」および「KOJI […]
2024.11.21
立迫志穂が調整不良のため欠場/防府読売マラソン
第55回防府読売マラソン大会事務局は、女子招待選手の立迫志穂(天満屋)が欠場すると発表した。調整不良のためとしている。 立迫は今年2月の全日本実業団ハーフマラソンで1時間11分16秒の11位。7月には5000m(15分3 […]
2024.11.20
M&Aベストパートナーズに中大・山平怜生、城西大・栗原直央、國學院大・板垣俊佑が内定!神野「チーム一丸」
神野大地が選手兼監督を務めるM&Aベストパートナーズが来春入社選手として、中大・山平怜生、國學院大・板垣俊佑、城西大・栗原直央の3人が内定した。神野が自身のSNSで内定式の様子を伝えている。 山平は宮城・仙台育英 […]
2024.11.20
第101回(2025年)箱根駅伝 出場チーム選手名鑑
・候補選手は各チームが選出 ・情報は11月20日時点、チーム提供および編集部把握の公認記録を掲載 ・選手名の一部漢字で対応外のものは新字で掲載しています ・過去箱根駅伝成績で関東学生連合での出場選手は相当順位を掲載 ・一 […]
Latest Issue 最新号
2024年12月号 (11月14日発売)
全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会