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2019.08.16

編集部コラム「とらんすふぁ~」
編集部コラム「とらんすふぁ~」

沖縄インターハイ男子100m&200m2冠の鵜澤選手(右から2人目)。地元の高校生からも人気を集めていました

毎週金曜日更新!?

★月陸編集部★

攻め(?)のアンダーハンド

リレーコラム🔥

毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ!
陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。
編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。
暇つぶし程度にご覧ください!

第4回「とらんすふぁ~(井上 敦)

好評(?)な月陸編集部のリレーコラムの4回目はイノウエが担当します。
これまで当欄に登場した、日本陸上界の各分野で名の通った3人とは違い、ギョーカイ歴は浅いので、まずは自己紹介を。

この8月で41歳となり、自分のsmellが気になる新潟出身の男です。
ですが、編集部の在籍はまだ4年2ヵ月。
それまでの経歴については、今後の当欄でいずれ・・・・・・。


陸上歴は中学&高校の6年間。
中学では入部後最初の大会こそ100mで出ましたが、その後400mに転向。
高校ではさらに距離を延ばして1500mがメインでした。

個人種目の実績は、中学(400m)が支部大会止まり。
高校(1500m)は2年時の県新人大会6位が最高成績ですね。

目標のインターハイには全然届きませんでしたが、小学生の運動会の徒競走(1~4年まで最下位)、マラソン大会(1年時は約80名中65位)の成績や、水泳では常に学年一の〝カナヅチ〟(今も泳げない)だったことを踏まえれば、それなりに「変われた」と思います。


そんな〝運動音痴〟の私ですら、陸上と出会い、その折々に最適と感じる種目に移行していき、県レベルの大会で入賞する選手になりました。まさに、日本陸連が示すトランスファー(https://www.jaaf.or.jp/development/ttmguide/)を、身をもって体験しました。


まあ、私自身のしょーもない過去話をダラダラとして恐縮ですが、先日取材に行った沖縄インターハイでも「トランスファー」によって栄冠をつかんだ選手がいました。

まずは初日の男子400mで優勝した木下祐一選手(洛南2京都)。
中学時代は200mで全中予選敗退でしたが、高校で始めた400mで2年生ながら高校日本一に。

そして、男子100mと200mで2冠を獲得した鵜澤飛羽選手(築館2宮城)に至っては、中学時代は野球部。
陸上に転向して、その秘めた才能が世に出たのではないでしょうか。

沖縄インターハイ男子100m&200m2冠の鵜澤選手(右から2人目)。地元の高校生からも人気を集めていました

女子200mで6位に入った松永朋子選手(小野2兵庫)は、周囲から400mハードルを勧められたとか。
小野中時代の1、2年時に女子4×100mリレーで全中2連覇を経験していますが、100mハードルでも全中(3年時)4位という実績があり、身長も170cmと長身。
実際走ったらどうなりますでしょうか。

このほか、沖縄インターハイで話を聞いた選手のうち何人かは「別な種目にも挑戦してみたい」と話していました。


過去を紐解けば、世界選手権男子400mハードルで銅メダルを2度獲得した為末大さんは中学時代、全中の100mと200mで2冠に輝いていますし、その後200mでは中学記録をマーク。
高校で距離を延ばして、世界で戦う礎を築いています。

現在の日本陸上界で、もっとも世界の頂点に近い競歩については、有力選手の多くが中長距離からの転向です。


インターハイ路線は1種目各校3名まで。
チーム内で絶対的な実力を持つ選手はさして意識しない数字ですが、当落線上の選手は大変です。
もちろん、「100mが好きだから、インターハイ路線に出場できなくてもこだわってやる」という姿勢も尊重します。

でも、別の種目で本当の才能がひょっこり出てくるかもしれません。
40歳過ぎた中年から見ると、10代の可能性は〝底なし〟と思います。


2019年シーズンも後半戦に入ります。新人戦がありますが、ほかにも各地で記録会が行われるでしょう。
専門種目とは違う種目に出て、新しい自分を発見してみませんか。

井上 敦(いのうえ・あつし)
1978年8月生まれ。月刊陸上競技編集部には2015年6月中旬から在籍。新潟市江南区出身。横越中→新潟明訓高→某大学(陸上界では有名だが、陸上部に入っていないので匿名)。沖縄インターハイでは、強い日差しで鼻が真っ赤になり、知人たちの笑いのネタに。最終日は台風9号の接近で、月陸取材班の一部が搭乗予定だった飛行機が欠航となり、競技以外でも気を揉むハメになる。帰りの羽田行き飛行機では隣の座席が、母校(高校)の後輩一行という偶然にビックリして6泊7日のインターハイ出張は終了。

 

編集部コラム第3回「リクジョウクエスト」(山本)
編集部コラム第2回「あんな選手を目指しなさい」(向永拓史)
編集部コラム第1回「締め切りとIHと五輪」(小川雅生)

毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。 編集スタッフが週替りで綴って行きたいと思います。 暇つぶし程度にご覧ください!

第4回「とらんすふぁ~(井上 敦)

好評(?)な月陸編集部のリレーコラムの4回目はイノウエが担当します。 これまで当欄に登場した、日本陸上界の各分野で名の通った3人とは違い、ギョーカイ歴は浅いので、まずは自己紹介を。 この8月で41歳となり、自分のsmellが気になる新潟出身の男です。 ですが、編集部の在籍はまだ4年2ヵ月。 それまでの経歴については、今後の当欄でいずれ・・・・・・。
陸上歴は中学&高校の6年間。 中学では入部後最初の大会こそ100mで出ましたが、その後400mに転向。 高校ではさらに距離を延ばして1500mがメインでした。 個人種目の実績は、中学(400m)が支部大会止まり。 高校(1500m)は2年時の県新人大会6位が最高成績ですね。 目標のインターハイには全然届きませんでしたが、小学生の運動会の徒競走(1~4年まで最下位)、マラソン大会(1年時は約80名中65位)の成績や、水泳では常に学年一の〝カナヅチ〟(今も泳げない)だったことを踏まえれば、それなりに「変われた」と思います。
そんな〝運動音痴〟の私ですら、陸上と出会い、その折々に最適と感じる種目に移行していき、県レベルの大会で入賞する選手になりました。まさに、日本陸連が示すトランスファー(https://www.jaaf.or.jp/development/ttmguide/)を、身をもって体験しました。
まあ、私自身のしょーもない過去話をダラダラとして恐縮ですが、先日取材に行った沖縄インターハイでも「トランスファー」によって栄冠をつかんだ選手がいました。 まずは初日の男子400mで優勝した木下祐一選手(洛南2京都)。 中学時代は200mで全中予選敗退でしたが、高校で始めた400mで2年生ながら高校日本一に。 そして、男子100mと200mで2冠を獲得した鵜澤飛羽選手(築館2宮城)に至っては、中学時代は野球部。 陸上に転向して、その秘めた才能が世に出たのではないでしょうか。 [caption id="attachment_4065" align="aligncenter" width="600"] 沖縄インターハイ男子100m&200m2冠の鵜澤選手(右から2人目)。地元の高校生からも人気を集めていました[/caption] 女子200mで6位に入った松永朋子選手(小野2兵庫)は、周囲から400mハードルを勧められたとか。 小野中時代の1、2年時に女子4×100mリレーで全中2連覇を経験していますが、100mハードルでも全中(3年時)4位という実績があり、身長も170cmと長身。 実際走ったらどうなりますでしょうか。 このほか、沖縄インターハイで話を聞いた選手のうち何人かは「別な種目にも挑戦してみたい」と話していました。
過去を紐解けば、世界選手権男子400mハードルで銅メダルを2度獲得した為末大さんは中学時代、全中の100mと200mで2冠に輝いていますし、その後200mでは中学記録をマーク。 高校で距離を延ばして、世界で戦う礎を築いています。 現在の日本陸上界で、もっとも世界の頂点に近い競歩については、有力選手の多くが中長距離からの転向です。
インターハイ路線は1種目各校3名まで。 チーム内で絶対的な実力を持つ選手はさして意識しない数字ですが、当落線上の選手は大変です。 もちろん、「100mが好きだから、インターハイ路線に出場できなくてもこだわってやる」という姿勢も尊重します。 でも、別の種目で本当の才能がひょっこり出てくるかもしれません。 40歳過ぎた中年から見ると、10代の可能性は〝底なし〟と思います。
2019年シーズンも後半戦に入ります。新人戦がありますが、ほかにも各地で記録会が行われるでしょう。 専門種目とは違う種目に出て、新しい自分を発見してみませんか。
井上 敦(いのうえ・あつし) 1978年8月生まれ。月刊陸上競技編集部には2015年6月中旬から在籍。新潟市江南区出身。横越中→新潟明訓高→某大学(陸上界では有名だが、陸上部に入っていないので匿名)。沖縄インターハイでは、強い日差しで鼻が真っ赤になり、知人たちの笑いのネタに。最終日は台風9号の接近で、月陸取材班の一部が搭乗予定だった飛行機が欠航となり、競技以外でも気を揉むハメになる。帰りの羽田行き飛行機では隣の座席が、母校(高校)の後輩一行という偶然にビックリして6泊7日のインターハイ出張は終了。
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