2021.07.29
連載41区
「東京五輪開幕! 学生駅伝で活躍した選手たちに注目」
五輪代表の相澤選手と伊藤選手の母校のグッズです!
みなさん、こんばんは!
東京五輪が開幕しました! 東京での開催は1964年大会以来57年ぶりとなります。開催地が発表されたのは8年前の2013年ですが、みなさんは当時のことを覚えていますか? 高校1年生だった私は、自国でオリンピックが開催されるうれしさのあまり、クラスの友人達と喜び合ったことを今でも鮮明に覚えています。
同時に、「2020年は何をしているのか」「どんな会社に勤めているのか」と将来の話をしていたことも懐かしい思い出です。まさか新潟でアイドルをしているとは思いもしませんでしたし、なにより、当時から毎月購読していた月刊陸上競技のwebサイトで、こうして連載を書いているとは、想像もつきませんでした……(笑)。
男女マラソンに注目!
陸上は明日からいよいよ始まります。みなさんが注目している種目は何でしょうか? もちろんどの種目も楽しみですが、なかでも私が注目しているのはマラソンです! 大トリを飾る男子は中村匠吾選手(富士通)、服部勇馬選手(トヨタ自動車)、大迫傑選手(Nike)、女子は前田穂南選手(天満屋)、鈴木亜由子選手(日本郵政グループ)、一山麻緒選手(ワコール)が出場します。
服部選手の五輪への挑戦の歴史は、東洋大学時代からメディアを通して拝見していました。箱根駅伝の密着番組等で放送されていた夏合宿のシーンでの、当時から2020年のマラソン代表を目指して別メニューの練習をこなしている姿がとても印象に残っています。何より服部選手はNGT48の活動拠点でもある新潟県出身なので、活躍に期待したいです!
今回のマラソン代表は、従来とは違った新たな選考方法であるMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)により選出されました。今一度、MGCをおさらいしますと、2019年9月15日に開催された、オリンピックの代表選手を1回のレースで選考するというもの。上位2位に入れば、東京五輪のマラソン代表に内定する仕組みになっていて、このレースで男女共に3枠ある代表の座の2枠が決まることになります。
MGCに出場するには、2017年から2019年にかけて行われた指定大会であるMGCシリーズ(マラソングランドチャンピオンシップシリーズ)で、タイムと順位をクリアすることが求められます。数々のランナーがMGC出場を目指した熾烈な争いの末、最終的に男子34名、女子15名の選手が出場権を獲得しました。MGCシリーズを含めて考えると、2017年から五輪出場を懸けた戦いが始まっていたことになります。
そのため、どの選手がMGC出場を狙って、どの選手が出場獲得権を得られたのか、そして最終的に五輪内定の座をつかんだのは……と、これまでのオリンピック代表選考よりも、ランナーたちの挑戦過程をじっくり見ることができたのが、いち陸上ファンとしては大変興味深く、いつもと少し違った角度で楽しむことができました。
アイドルの世界でも通ずることがあるのですが、上を目指していく途中の失敗や成功を含めた成長過程をファンの方にお見せすることで、いつのまにかファンの方と私の夢が重なっていることが多くあります。ファンの方に見守られながら一緒に目標を達成していく楽しさを、私自身も何度も経験しています。今回は陸上界のいちファンとして、僭越ですが応援している選手の皆様と一緒に五輪への夢をともに見れたような気がして、とてもうれしかったです。
10000mの相澤選手と伊藤選手が五輪デート!?
もうひとつ、駅伝好きとして見逃せない種目があります。相澤晃選手(旭化成)と伊藤達彦選手(Honda)が出場する男子10000mです! この2人といえば、箱根駅伝の2区で繰り広げたデッドヒートが印象的ですよね。
途中何度か伊藤選手が相澤選手から少し後れを取り、距離が離れた瞬間があっても、必ず追いつき、また2人で並走し走り続けた姿は、SNS上で「ランニングデート」「ランデブー」と表現されたほどでした。今回のオリンピック代表の内定も、相澤選手が先につかみ取り、その後を追うかのように伊藤選手も決定するという展開でした。切っても切り離せないような、2人の関係性は見ていてとてもほっこりします。
そんな伊藤選手の現チームメイトであり、大学時代は法政大学で箱根駅伝5区を務めて貢献した青木涼真選手(Honda)も3000m障害で日本代表に選ばれていますね。箱根を沸かせた多くのランナーが五輪へ挑みます。箱根から世界へ挑戦する選手の活躍に期待したいと思います!
私ごとですが、来月で24歳になります。同い年の選手がオリンピックに出場していますし、年下の伸び盛りの選手が活躍する機会が際立って増えてきました。女子5000mに出場する萩谷楓選手(エディオン)は、同郷の長野県出身ということもあり高校時代から応援しているランナーですが、私より3歳年下だったりします。
長野と言えば、日本代表選手のプロフィールをチェックしていた際に、4×100mリレー代表のデーデー・ブルーノ選手(東海大学)が同じ長野県出身であることを発見して、とても驚きました! 長距離以外にも、信州出身選手がいらっしゃることがとてもうれしいです。普段はあまり見る機会のない短距離やフィールド競技も、オリンピック期間はじっくり観戦して代表選手を応援していきたいと思います! みなさんの注目選手がいらっしゃいましたら教えてください!
最後に、お知らせです! 舞台『家族のはなし』に出演させていただきます。8月14日~15日に長野県・ホクト文化ホールにて、8月25日~29日に東京の六行会ホールにて上演します。お近くの方、ぜひ見に来てくださるとうれしいです。詳細はこちらから!
本日も最後まで読んでくださりありがとうございました!
舞台「家族のはなし」ぜひ観に来てください!
※Twitterのハッシュタグ「♯西村菜那子の陸上日記」で感想や質問、コラムの内容など随時募集中!
前回の記事はこちら
※しばらくの間は月1回、最終週木曜日更新となります。
![]() NGT48 西村菜那子(にしむら・ななこ) 1997年8月11日生/O型/長野県出身 特技:クラシックバレエ、歴代の箱根駅伝の優勝校を暗記 趣味:陸上観戦、サッカー観戦 2015年にNGT48第1期生オーディションに合格。両親の影響で幼い頃から駅伝を好きになる。アイドルとしての活動を続ける中で、自身のSNSを通して陸上競技に関する情報を発信。駅伝関連のメディア出演も多数。 西村菜那子モバイルサイト ●Information NGT48 6thシングル『Awesome』6月23日発売決定!©︎Flora ![]() 最新情報はNGT48公式HPまで 『NGT48ゲーム部』(Mildom)レギュラー出演中!/舞台『家族のはなし』8月14日~15日長野県・ホクト文化ホール、8月25日~29日東京・六行会ホール公式HPまで |

連載41区 「東京五輪開幕! 学生駅伝で活躍した選手たちに注目」

男女マラソンに注目!
陸上は明日からいよいよ始まります。みなさんが注目している種目は何でしょうか? もちろんどの種目も楽しみですが、なかでも私が注目しているのはマラソンです! 大トリを飾る男子は中村匠吾選手(富士通)、服部勇馬選手(トヨタ自動車)、大迫傑選手(Nike)、女子は前田穂南選手(天満屋)、鈴木亜由子選手(日本郵政グループ)、一山麻緒選手(ワコール)が出場します。 服部選手の五輪への挑戦の歴史は、東洋大学時代からメディアを通して拝見していました。箱根駅伝の密着番組等で放送されていた夏合宿のシーンでの、当時から2020年のマラソン代表を目指して別メニューの練習をこなしている姿がとても印象に残っています。何より服部選手はNGT48の活動拠点でもある新潟県出身なので、活躍に期待したいです!
10000mの相澤選手と伊藤選手が五輪デート!?
もうひとつ、駅伝好きとして見逃せない種目があります。相澤晃選手(旭化成)と伊藤達彦選手(Honda)が出場する男子10000mです! この2人といえば、箱根駅伝の2区で繰り広げたデッドヒートが印象的ですよね。 途中何度か伊藤選手が相澤選手から少し後れを取り、距離が離れた瞬間があっても、必ず追いつき、また2人で並走し走り続けた姿は、SNS上で「ランニングデート」「ランデブー」と表現されたほどでした。今回のオリンピック代表の内定も、相澤選手が先につかみ取り、その後を追うかのように伊藤選手も決定するという展開でした。切っても切り離せないような、2人の関係性は見ていてとてもほっこりします。 そんな伊藤選手の現チームメイトであり、大学時代は法政大学で箱根駅伝5区を務めて貢献した青木涼真選手(Honda)も3000m障害で日本代表に選ばれていますね。箱根を沸かせた多くのランナーが五輪へ挑みます。箱根から世界へ挑戦する選手の活躍に期待したいと思います!

![]() ![]() |
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.03.29
青学大・若林宏樹の学生ラストランは2位!TBS感謝祭マラソン激走「箱根よりきつかった」
-
2025.03.29
2025.03.23
女子は長野東が7年ぶりの地元V アンカー・田畑陽菜が薫英女学院を逆転/春の高校伊那駅伝
-
2025.03.25
2025.03.02
初挑戦の青学大・太田蒼生は途中棄権 果敢に先頭集団に挑戦/東京マラソン
2025.03.02
太田蒼生は低体温症と低血糖で途中棄権 「世界のレベルを知れて良い経験」/東京マラソン
-
2025.03.23
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.03.29
青学大・若林宏樹の学生ラストランは2位!TBS感謝祭マラソン激走「箱根よりきつかった」
青学大の若林宏樹がTBSの「オールスター感謝祭2025春」に出演した。若林は番組恒例の赤坂ミニマラソンに出場して2位だった。 約5km、心臓破りの坂がランナーたちを苦しめる番組の人気企画。今年の箱根駅伝で5区区間新を出し […]
2025.03.29
女子やり投で16歳・嚴子怡が64m83 自身のU20世界記録を42cm塗り替え3度目の更新
3月28日に中国・成都で行われた投てきの招待競技会女子やり投で、16歳の嚴子怡が自身の持つU20世界記録を42cm更新する64m83を放った。 嚴は2008年5月生まれ。2023年に国際学校スポーツ連盟が主催するU15世 […]
2025.03.29
鈴木琉胤5000mで高校歴代2位13分25秒59 “世界”のレースを体感して日本人トップ 4月から早大へ/WAコンチネンタルツアー
2025年の世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールド初戦となるモーリー・プラント競技会が3月29日、豪州・メルボルンで行われた。 男子5000mには4月から早大に進学する鈴木琉胤(八千代松陰高3千葉)が出場。高校歴 […]
2025.03.29
走高跳で男女上位 真野友博1位、髙橋渚1m86で2位 100mH田中佑美Vで3位まで日本勢/WAコンチネンタルツアー
2025年の世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールド初戦となるモーリー・プラント競技会が3月29日、豪州・メルボルンで行われた。 日本からは22名が出場し、2種目で優勝。走高跳では男子が昨年のパリ五輪代表で22年世 […]
2025.03.29
編集部コラム「いつのまにか700号超え」
攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム?? 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。 編集スタッフが週替りで […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報