2019.08.10
沖縄インターハイ 藤原 衝撃の8m12!!
高校生史上初の大台到達
〝世界水準〟の大ジャンプ
男子の中で最も古い高校記録が、ついに塗り替えられた。その瞬間が訪れたのは、大会2日目の男子走幅跳。男子1500m決勝の先頭がまさにフィニッシュしているのと、ほぼ同じタイミングだった。
4回目に7m82(+1.8)の大会新をマークしていた藤原孝輝(洛南2京都)の最終跳躍。スピードに乗った助走から踏み切り板にピタリと乗ると、188cmの身体がふわりと大きく宙に浮いた。目視で8mを超えていたため、審判がメジャーで慎重に計測。観衆が固唾をのんで記録を待ちわびる間の期待感は、8m12(+1.7)の表示で一気に歓声と化して爆発した。藤原も身体全体を使って喜びを表現し、何度も両拳を突き上げる。すぐにテントに駆け寄り、「ライバルなのに声援を送ってくれていた」という、ともに戦った仲間たちに感謝を伝えた。
これまで、幾多の名ジャンパーたちが挑戦し、そのたびに跳ね返されてきた〝高校生8m超え〟の称号。ついに高校生として史上初めて8mの大台に到達した藤原は、8m25の日本記録保持者でもある森長正樹(太成高・大阪、現・日大コーチ)が1989年に樹立した7m96の高校記録およびU18日本記録を30年ぶりに16cm更新。それだけにとどまらず、1991年に下仁(千葉陸協)がマークしたU20日本記録(8m10)も塗り替えた。さらに、日本歴代7位タイ、今季のU20世界最高という、まさに大記録。現役選手ではアジア選手権金メダルの橋岡優輝(日大)に次ぐものだ。
「うれしさと驚きで、他のことは考えられません」と藤原。「滞空時間はこれまでにない感覚でしたが、8m跳んだかどうかはわかりませんでした」とビッグジャンプを振り返る。8m超えは1つの目標だったというが、総合優勝を狙うチームにあって「記録よりもインターハイは勝つ」と臨んでいた。あまりにも突然の出来事に、自分のこととして受け入れるのに時間がかかったようだった。
※この続きは2019年8月10日発売の『月刊陸上競技』9月号をご覧ください
記事に一部に誤りがあったため、修正いたしました(8月14日)
沖縄インターハイ 藤原 衝撃の8m12!!
高校生史上初の大台到達
[caption id="attachment_4024" align="aligncenter" width="400"]
〝世界水準〟の大ジャンプ
男子の中で最も古い高校記録が、ついに塗り替えられた。その瞬間が訪れたのは、大会2日目の男子走幅跳。男子1500m決勝の先頭がまさにフィニッシュしているのと、ほぼ同じタイミングだった。 4回目に7m82(+1.8)の大会新をマークしていた藤原孝輝(洛南2京都)の最終跳躍。スピードに乗った助走から踏み切り板にピタリと乗ると、188cmの身体がふわりと大きく宙に浮いた。目視で8mを超えていたため、審判がメジャーで慎重に計測。観衆が固唾をのんで記録を待ちわびる間の期待感は、8m12(+1.7)の表示で一気に歓声と化して爆発した。藤原も身体全体を使って喜びを表現し、何度も両拳を突き上げる。すぐにテントに駆け寄り、「ライバルなのに声援を送ってくれていた」という、ともに戦った仲間たちに感謝を伝えた。 これまで、幾多の名ジャンパーたちが挑戦し、そのたびに跳ね返されてきた〝高校生8m超え〟の称号。ついに高校生として史上初めて8mの大台に到達した藤原は、8m25の日本記録保持者でもある森長正樹(太成高・大阪、現・日大コーチ)が1989年に樹立した7m96の高校記録およびU18日本記録を30年ぶりに16cm更新。それだけにとどまらず、1991年に下仁(千葉陸協)がマークしたU20日本記録(8m10)も塗り替えた。さらに、日本歴代7位タイ、今季のU20世界最高という、まさに大記録。現役選手ではアジア選手権金メダルの橋岡優輝(日大)に次ぐものだ。 「うれしさと驚きで、他のことは考えられません」と藤原。「滞空時間はこれまでにない感覚でしたが、8m跳んだかどうかはわかりませんでした」とビッグジャンプを振り返る。8m超えは1つの目標だったというが、総合優勝を狙うチームにあって「記録よりもインターハイは勝つ」と臨んでいた。あまりにも突然の出来事に、自分のこととして受け入れるのに時間がかかったようだった。 ※この続きは2019年8月10日発売の『月刊陸上競技』9月号をご覧ください 記事に一部に誤りがあったため、修正いたしました(8月14日)
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.04.12
東京世界陸上への激走!日本選手権10000m、今夜開催 金栗記念にも注目
2025.04.11
編集部コラム「やっと飛行機に乗れた」
2025.04.11
ぎふ清流ハーフに細谷恭平、川内優輝、松田瑞生、小林香菜らが特別招待選手としてエントリー
-
2025.04.11
-
2025.04.11
2025.04.06
旭化成の鎧坂哲哉がプレイングコーチに就任 15年世界選手権代表
-
2025.04.05
-
2025.03.23
-
2025.04.01
-
2025.04.01
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.04.12
東京世界陸上への激走!日本選手権10000m、今夜開催 金栗記念にも注目
◇第109回日本選手権10000m(4月12日/熊本・えがお健康スタジアム) 東京世界選手権の代表選考会を兼ねた日本選手権10000mが今夜行われる。 東京世界選手権の内定条件は参加標準記録突破+日本選手権3位以内。日本 […]
2025.04.11
編集部コラム「やっと飛行機に乗れた」
攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム?? 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。 編集スタッフが週替りで […]
2025.04.11
廣中璃梨佳「トラックに帰ってこられた喜び感じて」2年ぶりVと3大会連続世界陸上へ思い強く/日本選手権10000m
東京世界選手権の代表選考会を兼ねた第109回日本選手権10000mを前日に控えた4月11日、有力選手が前日会見に登壇した。 2年ぶり優勝と、3大会連続の代表入りを目指す廣中璃梨佳(日本郵政グループ)は、「自信を持って明日 […]
2025.04.11
前回覇者・葛西潤「順位とタイムの両方にこだわりたい」チャレンジャーとして優勝目指す/日本選手権10000m
東京世界選手権の代表選考会を兼ねた第109回日本選手権10000mを前日に控えた4月11日、有力選手が前日会見に登壇した。 前回覇者の葛西潤(旭化成)は「周りも強いので、チャレンジャーとしての気持ちは変わらない。連覇とい […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報