HOME 東京五輪、海外、五輪
東京五輪見逃し厳禁種目(1)激アツの400mH!男子はワルホルムVSベンジャミンの頂上決戦
東京五輪見逃し厳禁種目(1)激アツの400mH!男子はワルホルムVSベンジャミンの頂上決戦


男子400mH注目のK.ワルホルム(ノルウェー)

世界のトップアスリートたちが「TOKYO」に集結! もちろん、すべての種目が楽しみだが、なかでも特に必見と言えるハイレベル決戦が予想される種目や、見逃し厳禁の選手たちをピックアップする。

男子400mH
ワルホルムVSベンジャミンの頂上決戦

今、“激アツ”なのが男子400mハードル。17、19年世界選手権で連覇を達成しているK.ワルホルム(ノルウェー)と、19年世界選手権2位のR.ベンジャミン(米国)の激突に記録・勝負の両面で注目が集まっている。

ワルホルムは昨年8月に46秒87(世界歴代2位)を叩き出すと、今年7月には46秒70をマーク。男子トラック種目では世界最古だったK.ヤング(米国)の世界記録46秒78を29年ぶりに更新した。その8日後にも47秒08と快走。優勝候補筆頭だ。

一方のベンジャミンは、ワルホルムが世界記録を出す直前の全米五輪選考会では当時世界歴代2位となる46秒83で優勝した。今季はシーズン序盤から47秒台前半をコンスタントにマーク。400m44秒31のスピードが武器で、安定感もある。

この2人に絡むとすればブラジルの新鋭ドス・サントス。21歳のホープで、ドーハ世界選手権は7位、今季は47秒38など3度の47秒台をマークしている。

レースは前半から衝撃的なスピードで攻めるワルホルムと走力を武器に詰めていくベンジャミンという展開になるか。

広告の下にコンテンツが続きます

国立競技場は周回レースで好記録が出る傾向にあり、世界記録決着も現実味を帯びる。五輪最高記録は、ヤングの前世界記録46秒78(92年バルセロナ)。これを破ったほうが世界一に近づくだろう。

日本勢は黒川和樹(法大)、安部孝駿(ヤマダホールディングス)、山内大夢(早大)と3選手フルエントリー。特に伸び盛りの黒川は「準決勝で日本記録(47秒89)を更新して決勝へ」と意気込んでいる。


女子400mH注目のS.マクラフリン(米国)

女子400mハードルも注目。ドーハ世界選手権で52秒16の世界新記録をマークして優勝したリオ五輪VのD.ムハンマド(米国)がリードしてきたが、ドーハ2位の21歳のS.マクラフリン(米国)がここにきて一気に成長。全米五輪選考会では史上初の51秒台となる51秒90をマークしてムハンマドの世界記録を更新した。こちらも世界記録更新をにらんだ高速決着となりそうだ。

●男子400mH
予 選7月30日10:55~
準決勝8月1日21:05~
決 勝8月3日12:20~
●女子400mH
予 選7月31日9:00~
準決勝8月2日20:35~
決 勝8月4日11:30~

男子400mH注目のK.ワルホルム(ノルウェー) 世界のトップアスリートたちが「TOKYO」に集結! もちろん、すべての種目が楽しみだが、なかでも特に必見と言えるハイレベル決戦が予想される種目や、見逃し厳禁の選手たちをピックアップする。

男子400mH ワルホルムVSベンジャミンの頂上決戦

今、“激アツ”なのが男子400mハードル。17、19年世界選手権で連覇を達成しているK.ワルホルム(ノルウェー)と、19年世界選手権2位のR.ベンジャミン(米国)の激突に記録・勝負の両面で注目が集まっている。 ワルホルムは昨年8月に46秒87(世界歴代2位)を叩き出すと、今年7月には46秒70をマーク。男子トラック種目では世界最古だったK.ヤング(米国)の世界記録46秒78を29年ぶりに更新した。その8日後にも47秒08と快走。優勝候補筆頭だ。 一方のベンジャミンは、ワルホルムが世界記録を出す直前の全米五輪選考会では当時世界歴代2位となる46秒83で優勝した。今季はシーズン序盤から47秒台前半をコンスタントにマーク。400m44秒31のスピードが武器で、安定感もある。 この2人に絡むとすればブラジルの新鋭ドス・サントス。21歳のホープで、ドーハ世界選手権は7位、今季は47秒38など3度の47秒台をマークしている。 レースは前半から衝撃的なスピードで攻めるワルホルムと走力を武器に詰めていくベンジャミンという展開になるか。 国立競技場は周回レースで好記録が出る傾向にあり、世界記録決着も現実味を帯びる。五輪最高記録は、ヤングの前世界記録46秒78(92年バルセロナ)。これを破ったほうが世界一に近づくだろう。 日本勢は黒川和樹(法大)、安部孝駿(ヤマダホールディングス)、山内大夢(早大)と3選手フルエントリー。特に伸び盛りの黒川は「準決勝で日本記録(47秒89)を更新して決勝へ」と意気込んでいる。 女子400mH注目のS.マクラフリン(米国) 女子400mハードルも注目。ドーハ世界選手権で52秒16の世界新記録をマークして優勝したリオ五輪VのD.ムハンマド(米国)がリードしてきたが、ドーハ2位の21歳のS.マクラフリン(米国)がここにきて一気に成長。全米五輪選考会では史上初の51秒台となる51秒90をマークしてムハンマドの世界記録を更新した。こちらも世界記録更新をにらんだ高速決着となりそうだ。 ●男子400mH 予 選7月30日10:55~ 準決勝8月1日21:05~ 決 勝8月3日12:20~ ●女子400mH 予 選7月31日9:00~ 準決勝8月2日20:35~ 決 勝8月4日11:30~

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.11.25

バットクレッティが今季クロカン初V クウィゼラが4勝目/WAクロカンツアー

11月24日、世界陸連(WA)クロスカントリーツアー・ゴールド第9戦のアルコベンダス国際クロスがスペインで開催され、男子(8.04km)はR.クウィゼラ(ブルンジ)が22分59秒で、女子(8.04km)はパリ五輪1000 […]

NEWS プーマが「EKIDEN GLOW PACK」を11月末に発売 イベント登壇の立教大・髙林祐介監督「現役時代に欲しかったシューズ」

2024.11.25

プーマが「EKIDEN GLOW PACK」を11月末に発売 イベント登壇の立教大・髙林祐介監督「現役時代に欲しかったシューズ」

プーマ ジャパンは11月25日、年末年始の駅伝大会に向けて発売する「EKIDEN GLOW PACK(エキデン グロー パック)」の商品説明会・トークセッション&試走会イベントを開いた。 「EKIDEN GLOW PAC […]

NEWS 12月1日のバレンシアマラソンに男子歴代3位、4位のベケレ、レンマが参戦! ロードランニング選手権金のサウェがデビュー戦 女子はアレムら

2024.11.25

12月1日のバレンシアマラソンに男子歴代3位、4位のベケレ、レンマが参戦! ロードランニング選手権金のサウェがデビュー戦 女子はアレムら

12月1日にスペインで開催される第44回バレンシアマラソンのエントリーが発表された。 男子は前回大会を世界歴代4位の2時間1分48秒で制したS.レンマ(エチオピア)が連覇を狙う。トラックで五輪・世界選手権累計8個の金メダ […]

NEWS 箱根駅伝予選会トップ通過の立教大 林虎大朗「最後は2区を走りたい」新指揮官は「予言者」

2024.11.25

箱根駅伝予選会トップ通過の立教大 林虎大朗「最後は2区を走りたい」新指揮官は「予言者」

プーマは11月25日、駅伝やマラソンが本格化するシーズンに向けた「EKIDEN GLOW PACK」を発売するにあたり、トークセッションに来年1月2日、3日の箱根駅伝に出場する立教大の髙林祐介監督と林虎大朗、稲塚大祐、山 […]

NEWS JP日本郵政グループが“本命”積水化学の連覇を阻む チームが考える「勝てた理由」/クイーンズ駅伝

2024.11.25

JP日本郵政グループが“本命”積水化学の連覇を阻む チームが考える「勝てた理由」/クイーンズ駅伝

◇第44回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月24日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) ともに、長く日本の女子長距離界を牽引してきた33歳の鈴木亜由子(JP […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年12月号 (11月14日発売)

2024年12月号 (11月14日発売)

全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会

page top