◇日本選手権(6月24日~27日/大阪・ヤンマースタジアム長居)
東京五輪代表選考会となる第105回日本選手権の全日程が終了した。途中、やや雨が降る時間帯もあったが、例年のこの時期開催時に比べると概ね転向には恵まれた4日間。男子110mハードルの泉谷駿介(順大)と3000m障害の三浦龍司(同)が日本新記録樹立するなど盛況で、大会新記録は7つが誕生した。
東京五輪の参加資格は、参加標準記録突破者と、それが各種目のターゲットナンバー(出場枠)に満たない場合はワールドランキングによって与えられる。日本陸連が定めていた今大会の代表内定条件は「参加標準記録突破+3位以内」だった。
男子100mでは多田修平(住友電工)と山縣亮太(セイコー)が代表に内定。この2人を含め、新たに17人(男子14、女子3)が内定し、うち初出場が15名と顔ぶれが前回リオ五輪から一新した印象となった。
オリンピック代表は、この日までの内定者に加え、7月1日以降に世界陸連から発表されるワールドランキングによって出場資格獲得者を得た選手が日本陸連の定める選考要項に沿って選出され、7月2日に発表される予定。
大会の最優秀選手には、泉谷駿介と女子やり投で東京五輪代表に内定した北口榛花(JAL)が選ばれた。
■今大会での優勝者と記録、新規東京五輪代表内定者
●男子
100m 多田修平(住友電工)10秒15(+0.2)=五輪代表内定
山縣亮太(セイコー/3位)=東京五輪代表内定
200m 小池祐貴(住友電工) 20秒46(+1.0)=東京五輪代表内定
400m 川端魁人(三重教員AC) 45秒75
800m 田母神一喜(阿見AC) 1分46秒68
1500m 河村一輝(トーエネック)3分39秒18
5000m 遠藤日向(住友電工)13分28秒67
110mH 泉谷駿介(順大) 13秒06(+1.2)=日本新、東京五輪代表内定
金井大旺(ミズノ/2位)、高山峻野(ゼンリン/3位)=東京五輪代表内定
400mH 黒川和樹(法大) 48秒69=東京五輪代表内定
安部孝駿(ヤマダホールディングス/2位)=東京五輪代表内定
3000m障害 三浦龍司(順大) 8分15秒99=日本新、東京五輪代表内定
山口浩勢(愛三工業)、青木涼真(Honda)
走高跳 戸邉直人(JAL)2m30
棒高跳 竹川倖生(丸元産業) 5m70
走幅跳 橋岡優輝(富士通) 8m36(+0.6)=東京五輪代表内定
津波響樹(大塚製薬)、城山正太郎(ゼンリン)=東京五輪代表内定
三段跳 山下祐樹(Break Parking) 16m12(+0.5)
砲丸投 武田歴次(栃木県スポーツ協会) 18m64
円盤投 堤 雄司(ALSOK群馬) 59m29
ハンマー投 福田翔大(日大) 71m37
やり投 小南拓人(染めQ) 80m88
●女子
100m 兒玉芽生(福岡大) 11秒62(-1.9)
200m 兒玉芽生(福岡大) 23秒46(-1.9)
400m 小林茉由(J.VIC) 52秒86
800m 卜部蘭(積水化学) 2分03秒71
1500m 田中希実(豊田自動織機TC) 4分08秒39
5000m 廣中璃梨佳(日本郵政グループ) 15分05秒69=東京五輪代表内定
新谷仁美(積水化学、2位)=東京五輪代表内定
100mH 寺田明日香(ジャパンクリエイト) 13秒09(±0)
400mH 山本亜美(立命大) 57秒30
3000m障害 山中柚乃(愛媛銀行) 9分41秒84
走高跳 武山玲奈(環太平洋大) 1m78
棒高跳 諸田実咲(栃木県スポーツ協会) 4m20
走幅跳 秦澄美鈴(シバタ工業) 6m40(-1.3)
三段跳 森本麻里子(内田建設AC) 13m37(+1.4)
砲丸投 郡菜々佳(九州共立大院) 16m01
円盤投 齋藤真希(東女体大)52m89
ハンマー投 渡邊 茜(丸和運輸機関) 66m24
やり投 北口榛花(JAL)61m49=五輪代表内定

|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.03.31
京セラの白井明衣が引退 22年にはプリンセス駅伝に出走
-
2025.03.31
-
2025.03.31
-
2025.03.31
-
2025.03.31
-
2025.03.25
-
2025.03.31
-
2025.03.26
2025.03.02
初挑戦の青学大・太田蒼生は途中棄権 果敢に先頭集団に挑戦/東京マラソン
2025.03.02
太田蒼生は低体温症と低血糖で途中棄権 「世界のレベルを知れて良い経験」/東京マラソン
-
2025.03.23
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.03.31
【世界陸上プレイバック】―91年東京―国立競技場がルイスに熱狂!マラソン谷口が殊勲の金メダル
今年9月、陸上の世界選手権(世界陸上)が34年ぶりに東京・国立競技場で開催される。今回で20回目の節目を迎える世界陸上。日本で開催されるのは1991年の東京、2007年の大阪を含めて3回目で、これは同一国で最多だ。 これ […]
2025.03.31
京セラの白井明衣が引退 22年にはプリンセス駅伝に出走
京セラの白井明衣が、3月23日に行われた鹿児島県実業団陸上競技記録会の女子3000mに出場。このレースをもって競技生活を引退することが公式Instagramで伝えられた。 白井は山口・中村女高を卒業後、2020年より京セ […]
2025.03.31
NDソフト ニューイヤー駅伝出場の大倉秀太とケニアと2拠点活動の鈴木太基が退部
NDソフトは2024年度で大倉秀太、鈴木太基の2選手が退部すると発表した。 鈴木は愛知・豊川工高を経て大東大に進学。4年時には全日本大学駅伝で7区4位、箱根駅伝7区9位と3大駅伝に出走している。卒業後はラフィネで活動し、 […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報