HOME ニュース、国内

2019.06.09

山縣亮太が練習を公開 「挑戦者として代表権を取れるように」
山縣亮太が練習を公開 「挑戦者として代表権を取れるように」

練習拠点の慶大で公開練習を行った山縣亮太(セイコー)

【ニュース】山縣亮太が練習を公開

「挑戦者として代表権を取れるように」

スタート練習で技術を確認

 男子100mで昨年の日本選手権を制し、日本歴代3位タイである10秒00の自己記録を持つ山縣亮太(セイコー)が6月9日、練習拠点にしている慶大日吉キャンパスで公開練習を行い、囲み取材に応じた。6月下旬の日本選手権に向けては「状況としては挑戦者になると思うので、世界選手権の代表権を取れるようにがんばりたい」と意気込みを語った。

 午前10時に姿を現した山縣は軽いジョギングと動き作りの後、ミニハードルを16台+10台並べた芝生をダッシュ。それからスパイクに履き替え、スターティングブロックからのスタート練習を4本ほど行って練習を終了した。内容は「明日のスピード練習に向けての刺激と技術的な確認」だという。

練習拠点の慶大で公開練習を行った山縣亮太(セイコー)

日本選手権は先行できる展開に

 今季は5月19日のセイコーゴールデングランプリ大阪(以下、GGP大阪/5位)でマークした10秒11(+1.7)が最高で、4月のアジア選手権は決勝を棄権するなど本来の走りが鳴りを潜めている。山縣自身は「スタートが出られていない。身体が浮いてしまう」と感じており、GGP大阪後には意識するポイントを変えた。「セイコー(GGP大阪)の時は上体の抑えが甘かったので、かぶせ方を変えました。30mから40mで身体が起き上がってくるように意識しています」と言う。

 ただし、身体作りに重点を置いて迎えた今季は感覚的にも昨シーズンとは異なるようで、「(良い走りを)失ったという感覚も正直言ってある。10秒11の時も『(記録が)出すぎてるな』と思った。みなさんが考えている状態とはだいぶ違う」と話す。それでも、中盤以降の走りは及第点のようで、スタートを改善することで先行できる展開に持ち込めるように模索している。

練習では1本ごとに動画で自分の走りを慎重にチェックする


 6月7日にサニブラウン・アブデル・ハキーム(フロリダ大)が100m9秒97(+0.8)の日本新記録を樹立した全米学生選手権のレース映像はまだ見ていないといい、「日本記録を出されて悔しい気持ちもあるけど、まずは自分の状態を上げていきたい」と連覇のかかる日本選手権に照準を合わせた。

練習後は大勢の報道陣に囲まれた

広告の下にコンテンツが続きます

<PR>
月刊陸上競技7月号は6月14日発売予定です

【ニュース】山縣亮太が練習を公開

「挑戦者として代表権を取れるように」

スタート練習で技術を確認

 男子100mで昨年の日本選手権を制し、日本歴代3位タイである10秒00の自己記録を持つ山縣亮太(セイコー)が6月9日、練習拠点にしている慶大日吉キャンパスで公開練習を行い、囲み取材に応じた。6月下旬の日本選手権に向けては「状況としては挑戦者になると思うので、世界選手権の代表権を取れるようにがんばりたい」と意気込みを語った。  午前10時に姿を現した山縣は軽いジョギングと動き作りの後、ミニハードルを16台+10台並べた芝生をダッシュ。それからスパイクに履き替え、スターティングブロックからのスタート練習を4本ほど行って練習を終了した。内容は「明日のスピード練習に向けての刺激と技術的な確認」だという。 [caption id="attachment_3538" align="aligncenter" width="500"] 練習拠点の慶大で公開練習を行った山縣亮太(セイコー)[/caption]

日本選手権は先行できる展開に

 今季は5月19日のセイコーゴールデングランプリ大阪(以下、GGP大阪/5位)でマークした10秒11(+1.7)が最高で、4月のアジア選手権は決勝を棄権するなど本来の走りが鳴りを潜めている。山縣自身は「スタートが出られていない。身体が浮いてしまう」と感じており、GGP大阪後には意識するポイントを変えた。「セイコー(GGP大阪)の時は上体の抑えが甘かったので、かぶせ方を変えました。30mから40mで身体が起き上がってくるように意識しています」と言う。  ただし、身体作りに重点を置いて迎えた今季は感覚的にも昨シーズンとは異なるようで、「(良い走りを)失ったという感覚も正直言ってある。10秒11の時も『(記録が)出すぎてるな』と思った。みなさんが考えている状態とはだいぶ違う」と話す。それでも、中盤以降の走りは及第点のようで、スタートを改善することで先行できる展開に持ち込めるように模索している。 [caption id="attachment_3539" align="aligncenter" width="500"] 練習では1本ごとに動画で自分の走りを慎重にチェックする[/caption]  6月7日にサニブラウン・アブデル・ハキーム(フロリダ大)が100m9秒97(+0.8)の日本新記録を樹立した全米学生選手権のレース映像はまだ見ていないといい、「日本記録を出されて悔しい気持ちもあるけど、まずは自分の状態を上げていきたい」と連覇のかかる日本選手権に照準を合わせた。 [caption id="attachment_3534" align="aligncenter" width="500"] 練習後は大勢の報道陣に囲まれた[/caption] <PR> 月刊陸上競技7月号は6月14日発売予定です

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.02

東京五輪マラソン代表の中村匠吾が早大院に入学「新たな挑戦」

男子マラソンで東京五輪代表の中村匠吾(富士通)が自身のSNSを更新し、今春、早大大学院のスポーツ科学研究科に入学したことを明かした。 中村は三重・上野工高(現・伊賀白鳳高)、駒大を経て15年に富士通へ。高3のインターハイ […]

NEWS 鹿児島銀行に資生堂から移籍の前田海音ら5人が入社 ドーハ世界選手権代表・池満綾乃が引退

2025.04.02

鹿児島銀行に資生堂から移籍の前田海音ら5人が入社 ドーハ世界選手権代表・池満綾乃が引退

鹿児島銀行は4月1日、新年度から加入する5選手と、池満綾乃、上原美幸の引退を発表した。 チームに加わるのは3月末で資生堂を退社していた前田海音と高卒の上環、嶋田晴日、田川愛奈、弓山由依乃の4人。25歳の前田は21年プリン […]

NEWS セキノ興産3選手加入 コニカミノルタからジェームス・ムオキ移籍 新卒で矢板慈生と小島准 退社は佐藤広夢とブヌカ

2025.04.02

セキノ興産3選手加入 コニカミノルタからジェームス・ムオキ移籍 新卒で矢板慈生と小島准 退社は佐藤広夢とブヌカ

セキノ興産は4月2日、チームのSNSを更新し、新加入選手3名と退社2名を発表した。 新加入したのは、3月までコニカミノルタに所属していたジェームス・ムオキのほか、この春に大学を卒業した小島准(流経大出)と矢板慈生(日本薬 […]

NEWS 女子中長距離・信櫻空が穂高商事とスポンサー契約 「新たなスタートを切ることを決断」 1月にパナソニック退部

2025.04.02

女子中長距離・信櫻空が穂高商事とスポンサー契約 「新たなスタートを切ることを決断」 1月にパナソニック退部

繊維製品製造・販売の穂高商事(横浜市)は4月2日、女子中長距離の信櫻空とスポンサー契約を結んだと発表した。 23歳の信櫻は横浜市出身。川崎橘高時代にはインターハイ1500m7位、3000m決勝進出、国体3000m5位など […]

NEWS ワコールに筑波大院・本庄悠紀奈ら3人が加入! 真内コーチ、盛本ランニングコーチは退社

2025.04.02

ワコールに筑波大院・本庄悠紀奈ら3人が加入! 真内コーチ、盛本ランニングコーチは退社

ワコールは4月1日、本庄悠紀奈、小林舞香、坂牧紗衣の3人が新たに加入すると発表した。 本庄は筑波大院を修了。大阪府出身で、大手前高時代には目立った実績はなかったが、筑波大では全日本大学女子駅伝や日本インカレに出場し、大学 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報

page top