2021.04.29
連載38区
「新年度早々に活躍する選手たちをご紹介!」
「長野市城山動物園」の親善大使に任命された3人です!
新年度になり、みなさんはいかがお過ごしでしょうか? 学校や職場など、4月はさまざまな形で新生活がスタートする季節。私は先日、この夏に開園60周年を迎える「長野市城山動物園」の親善大使に、同じく長野出身のNGT48メンバー・安藤千伽奈ちゃんと曽我部優芽ちゃんと任命され、就任しました。今年度も新しいお仕事ができることにとてもワクワクしています!
早大・井川選手が27分台!
陸上界ではトラックシーズンスタートとともに学生選手の学年表記が1つ上がり、春の訪れを感じさせてくれます。そんななか、早稲田大学の井川龍人選手(3年)が10000mで27分59秒74を叩き出し、チーム内3人目の27分台が誕生! という、新年度早々、うれしいニュースがありました。中谷雄飛選手(4年)、太田直希選手(4年)を含め、同一チームに27分台3人は史上初とのことです。個人的に高校時代から応援している井川選手の活躍がとてもうれしいです。ちなみに私の母親、井川選手が九州学院の頃からイチオシみたいです(笑)。
井川選手は高校時代から輝かしい結果を残してきました。2年の時は全国高校駅伝で、エースが集う1区において、区間2位でタスキリレー。トップとは僅か1秒差の激戦となりました。そんな熱いデットヒートを繰り広げた相手が、現在チームメイトの中谷選手なのです。この高校駅伝をリアルタイムで見ていたので、井川選手が早稲田大学に進学することを後に知った時は、2人が同じチームになることにすごくワクワクしたんですよね。今でも2人の走りを見ると、当時の高揚感がフラッシュバックします。
5000mの自己ベストは当時・青森山田高校の田澤廉選手(駒澤大学3年)に次ぐ、2番目に速いタイムを持っていたこともあり、注目ルーキーとして期待が高まっていました。しかし大学では思うような結果が出ず、苦しいシーズンを過ごすことが多かった井川選手。駅伝でエントリーされること自体、とてもすごいことなのですが、高校時代にエースを経験している井川選手からすると、悔しいことのほうが多かったかもしれません。そういった中で大学生活も折り返しになった今年、井川選手が27分台を更新したことがとてもうれしかったです。この流れで今シーズン、井川選手が本来の力を発揮し、例年以上の活躍をすることを期待したいと思います。
また、早稲田大学には、強力なルーキーが入学しました。長野県・佐久長聖高校出身の伊藤大志選手です。5000m自己ベストが13分36秒57。これは高校歴代2位の記録です。成績も優秀で人柄もすごく素敵な選手とのこと。学校やチームによってSNSの個人アカウントを使用禁止している場合があるので、4月になると高校や大学の卒業を機にSNSを始める選手もいらっしゃいます。駅伝ファンとしては応援している選手の方のSNS解禁を密かに楽しみにしているのですが、伊藤選手もTwitterを始めました。すると、私のアカウントをフォローしてくださっていたのです! まさか高校生の選手で私のことを知ってくださっている方がいらっしゃるとは思ってもいなかったのでとてもうれしかったです…(泣) 。同じ長野県出身ということもあるので、これからも応援しています。10000m27分台が3人、そしてスーパールーキーが入学した早稲田大学の活躍に注目しましょう!
注目の高校生が慶應義塾高校に進学!
そして今日はもう1人。今度はこの春、高校生になった注目選手のお話を。慶應義塾高校に進学した牧島涼也選手についてです。牧島選手は長野県伊那市の東部中学校出身。JOCジュニアオリンピックカップ全国中学生大会2020で、男子3000m部門で優勝するなど、とても期待されている長野県の高校生選手です。長野県の駅伝強豪校といえば佐久長聖高校。牧島選手も佐久長聖高校へ進学するのかなと思っていたのですが、慶應義塾高校に進んだことを知った時はとても驚きました。
今月10日に行われた横浜市民体育大会では、高校男子5000mに出場し大会新記録である14分57秒85をマークし、見事優勝。神奈川県での新生活をスタートさせた牧島選手ですが、早くも新天地で目覚ましい結果を残しました。牧島選手の目標は「あこがれの箱根駅伝に出場」とのこと。慶應義塾大学へ進んで、箱根駅伝出場を目指すのか、それとも他の大学へ進学するのか。高校時代の活躍にはもちろんですが、3年後の進学先もとても楽しみです。
まだ高校生になったばっかりの選手に対し、どこの大学に進学するのかを予想するのは流石に早過ぎますか……(笑)。個人的には牧島選手が自身の地元の伊那市で開催される春の高校伊那駅伝に出場し、地元凱旋をする姿が見られたらな、と期待しています。
最後に、一つお知らせです! 箱根駅伝をテーマにした小説『風が強く吹いている』の舞台に出演させていただくことになりました。出場できる大学はわずか20チームに限られ、毎年出場するだけで名誉とされる箱根駅伝。そこに陸上界では全く無名の大学が出場を目指していく物語です。私は陸上部マネージャーの勝田葉菜子役を演じさせていただきます! 昨年から延期が続いていたのですが、6月16日~20日に、六行会ホールで上演します。ぜひ駅伝ファンの方にも来てくださったらうれしいです!
本日も読んでくださり、ありがとうございました!
長野へお越しの際は動物園へお立ち寄りください!
※Twitterのハッシュタグ「♯西村菜那子の陸上日記」で感想や質問、コラムの内容など随時募集中!
前回の記事はこちら
※しばらくの間は月1回、最終週木曜日更新となります。
![]() NGT48 西村菜那子(にしむら・ななこ) 1997年8月11日生/O型/長野県出身 特技:クラシックバレエ、歴代の箱根駅伝の優勝校を暗記 趣味:陸上観戦、サッカー観戦 2015年にNGT48第1期生オーディションに合格。両親の影響で幼い頃から駅伝を好きになる。アイドルとしての活動を続ける中で、自身のSNSを通して陸上競技に関する情報を発信。駅伝関連のメディア出演も多数。 西村菜那子モバイルサイト ●Information NGT48 5thシングル『シャーベットピンク』発売中!©︎Flora ![]() 最新情報はNGT48公式HPまで 『NGT48ゲーム部』(Mildom)レギュラー出演中!/今度は長野で落語に挑戦!「酔狂落語~二〇二一春の陣~」長野公演2021年5月3日~5月4日。詳細は公式HPまで/舞台『風が強く吹いている』6月16日~20日./六行会ホール公式HPまで |

連載38区 「新年度早々に活躍する選手たちをご紹介!」

早大・井川選手が27分台!
陸上界ではトラックシーズンスタートとともに学生選手の学年表記が1つ上がり、春の訪れを感じさせてくれます。そんななか、早稲田大学の井川龍人選手(3年)が10000mで27分59秒74を叩き出し、チーム内3人目の27分台が誕生! という、新年度早々、うれしいニュースがありました。中谷雄飛選手(4年)、太田直希選手(4年)を含め、同一チームに27分台3人は史上初とのことです。個人的に高校時代から応援している井川選手の活躍がとてもうれしいです。ちなみに私の母親、井川選手が九州学院の頃からイチオシみたいです(笑)。 井川選手は高校時代から輝かしい結果を残してきました。2年の時は全国高校駅伝で、エースが集う1区において、区間2位でタスキリレー。トップとは僅か1秒差の激戦となりました。そんな熱いデットヒートを繰り広げた相手が、現在チームメイトの中谷選手なのです。この高校駅伝をリアルタイムで見ていたので、井川選手が早稲田大学に進学することを後に知った時は、2人が同じチームになることにすごくワクワクしたんですよね。今でも2人の走りを見ると、当時の高揚感がフラッシュバックします。
注目の高校生が慶應義塾高校に進学!
そして今日はもう1人。今度はこの春、高校生になった注目選手のお話を。慶應義塾高校に進学した牧島涼也選手についてです。牧島選手は長野県伊那市の東部中学校出身。JOCジュニアオリンピックカップ全国中学生大会2020で、男子3000m部門で優勝するなど、とても期待されている長野県の高校生選手です。長野県の駅伝強豪校といえば佐久長聖高校。牧島選手も佐久長聖高校へ進学するのかなと思っていたのですが、慶應義塾高校に進んだことを知った時はとても驚きました。

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