◇東京陸協ミドルディスタンス・チャレンジ(4月3、4日/東京・駒沢陸上競技場)
中距離種目を中心として行われるトラックレース「ミドルディスタンス・チャレンジ」の男子800mにマラソンの川内優輝(あいおいニッセイ同和損保)が出場した。
タイムレース5組に登場した川内は2分03秒26で4着。昨年マークした自己ベスト2分02秒97に届かなかった。レース後、川内は「ドタバタしてしまった」とアクシデントがあったことを明かす。実は、本来履こうと思っていたシューズとは違う、トラックでは厚底規定で使用不可のシューズを持ってきてしまったのだという。
「誰か借りようと思ったのですが、難しくて……」。インソールを外してなんとか規定内に収めたが、「裸足で走るか棄権するところ。動揺してしまいました」。翌日に5000mを予定している川内は、「刺激入れ」と「1分台を出したい」という狙いで800mを選択。そういう“ドタバタ劇”に加え、200m付近で「一度下がって、外から上がってしまい」余計な体力を消耗したこともあり、自己ベストにはわずかに届かず。それでも、アクシデントがあっても自己記録に迫ったあたりは、さすがだった。
5000mについては「14分10秒から1ケタくらいでいければ」と川内。本来は「2時間7分台を出せたので、ゴールドコーストマラソンなどに出たかったが、(今の状況では)難しい」と言い、ロードレースは4月25日のぎふ清流ハーフマラソンを予定している。今年の目標には、最後の大会となる福岡国際マラソンに置き、「スピードを磨いて福岡へ」と見据えている。
「明日(5000m)はシューズを間違えないようにします。これからシーズンが始まって、人生を懸けている中高生はぜひシューズを間違えないようにしてほしいです」と、苦笑いを浮かべてメッセージを送っていた。
※追記
インソールを外しても規定外シューズは使用できないため、正式リザルトでは失格となった

|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.04.01
200m鵜澤飛羽がJAL入社「日本記録超えを通過点に」東京世界陸上へ飛躍誓う
-
2025.04.01
-
2025.04.01
-
2025.04.01
-
2025.03.31
-
2025.03.25
-
2025.03.26
2025.03.02
初挑戦の青学大・太田蒼生は途中棄権 果敢に先頭集団に挑戦/東京マラソン
2025.03.02
太田蒼生は低体温症と低血糖で途中棄権 「世界のレベルを知れて良い経験」/東京マラソン
-
2025.03.23
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.04.01
200m鵜澤飛羽がJAL入社「日本記録超えを通過点に」東京世界陸上へ飛躍誓う
JALは4月1日に入社式を執り行い、男子短距離の鵜澤飛羽が出席した。 昨年のパリ五輪200m代表の鵜澤。筑波大を卒業し、新たな門出に立った。JALグループの同期入社は2000人以上で、その規模に「すごいですね」と目を丸く […]
2025.04.01
M&Aベストパートナーズ 木付琳と中川雄太が入社 人数そろい陸上部が本格始動 東大ランナー・近藤秀一氏がコーチに
M&Aベストパートナーズは4月1日付で陸上部(MABP陸上部)男子長距離の木付琳と中川雄太が加入したと発表した。また、2人の入社と併せて本格始動したことを発表している。 4月1日付で入社した木付は國學院大出身の […]
2025.04.01
OB千葉健太氏が駒大新コーチに就任!佐久長聖高で都大路優勝、箱根駅伝6区区間新
駒大陸上競技部は4月1日に公式サイトを更新し、2025年度からOBの千葉健太氏がコーチに就任したことを明らかにした。 千葉氏は1990年生まれの35歳。長野・佐久長聖高では村澤明伸(現・SGホールディングス)、大迫傑(現 […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報