2021.03.24
連載37区
「4年生のみなさん、ありがとうございました!」
スポーツ関連のコラムを担当するメンバーが増えました!
みなさん、こんばんは!
このコラムが今年度ラストの記事となりました! 東京マラソンで大迫傑選手(Nike)が日本新記録更新したのがもう1年前とのこと……。あっという間に1年が過ぎていきましたね。
ちなみにNGT48では私の他に2人、今年度からスポーツのコラム連載を担当しているメンバーがいます。2期生・寺田陽菜が手がける、バスケットボールの新潟アルビレックスBBさんに関するコラムを書いている『てらひなBB』同じく2期生で、野球好き・真下華穂が担当している、新潟県野球協議会さんのwebサイト内にある『まっしーの野球観戦日記~ロッカールームにおじゃましも~』です。
種目はバラバラですが、各スポーツの魅力を伝えたいという思いは一緒。最近2人から、「ななこさんのコラム読んでます!!」と言われまして……(笑)。後輩たちも読んでくれていると思うと、かっこいいところ見せないとですね!
そして、あわよくばNGT48内の駅伝観戦仲間を増やそうという私のひっそり動いている目標が達成されることを願います(笑)。ぜひ2人のコラムもチェックしてみてくださいね(もちろん私のコラムもよろしくお願いします!笑)
●コラムはこちら!
寺田陽菜〝てらひなBB〟
真下華穂〝まっしーの野球観戦日記~ロッカールームにおじゃましも~〟
男女駅伝の初代優勝は順大!
さて、ここから陸上のお話を。3月21日(日)に長野県・伊那市にて、春の高校伊那駅伝が開催されました。最終結果、女子は女大阪薫英女学院高校(大阪)が4大会ぶりの優勝、男子は洛南高校(京都)が初優勝を果たしました。この日は、あいにくの雨。そして信州はまだまだ寒さが続いているため、走りに適した天候ではなかったかもしれませんが、高校1、2年生という若きランナーたちで繰り広げられる伊那路の戦いが無事に開催されて、大変うれしかったです。
そして同日に大阪府で行われたのが、全国招待大学対校男女混合駅伝競走大会。結果は順天堂大学が優勝し、記念すべき第1回大会でタイトルを獲得しました。テレビ放送は関西テレビのみということで、新潟県在住の私は見ることができず、Twitterで情報を追っていましたが、関西の陸上好きの方々が呟いてくださっている内容を見ると「こんな展開が変わる駅伝見たことない」「実況したいけど追いつかない!」など、かなり慌てている様子が伺えるツイートが多数。男女混合駅伝がかなりスピードレースで、混戦だったことが十二分に感じ取れました。
新型コロナウイルスの影響により現地観戦の自粛が促されている状況下ですが、その結果、SNSでの応援が例年よりも大きく目立つようになりました。今回の男女混合駅伝も、関西地方にお住まいの方々が、放送地域外に住んでいる陸上ファンの方へ大会状況を発信しようと、たくさんSNSを活用してくださっていました。現地観戦へ行けないのは悲しいですが、決してマイナスなことだけでなく、こうした温かいプラスの発見もあります。現地観戦だけが陸上の楽しみ方ではないので、これを機にさまざまな楽しみ方を見つけていきたいです。
筑波大・相馬選手の4年間
コラム冒頭でもお話しした通り、早くも今年度が終わりを迎えようとしています。選手のSNSでは、4年生が大学を卒業した報告、退寮をした報告が多くアップされていました。今回は、最後に私が最も注目していた、とある4年生について書きたいと思います。
遡ること4年前。私が19歳になる時です。「ついに来年、自分より年下の世代が箱根駅伝を走る!」胸を躍る気持ちでいた私は、当時高校3年生の春から大学へ進学する選手の進路を細かく調べていました。
長野県出身の私が気になるのは、やはり佐久長聖高校の選手。チームのキャプテンを務めていたのが、相馬崇史選手でした。全国高校駅伝では6区を走り区間2位の成績を持つ相馬選手は、どこの強豪チームに進学するのかドキドキしながら調べてみると、目に飛び込んできたのは意外な大学名でした。彼が選んだのは「筑波大学」。箱根駅伝の初代優勝校であるものの、当時、筑波大学は箱根駅伝に近年久しく出場していない状況でした。
さらに調べてみると、推薦ではなく一般受験で入学を決めたのこと。一般受験をしてまで、筑波大学を希望した理由は何なのか……私は相馬選手の過ごす4年間にとても興味を持ちました。
後に、相馬選手が筑波大学を選んだ理由は、「国立大学本気の挑戦! 筑波大学箱根駅伝復活プロジェクト」のクラウドファンディングのwebページ内に更新された相馬選手が書いた記事「僕も筑波大学も飛躍する ~そのために選んだ進路~」を読み、知ることができました。
記事に書いてあったことがこちらです。
『筑波大学(前身の東京高等師範学校)は第一回の箱根駅伝優勝校であり、箱根駅伝の創設に深く係わった大学ということを昨年知りました。そんな箱根駅伝伝統校である国立大学が、箱根駅伝の舞台に再び立つために、私学に挑戦している姿に感銘を受けたのです(原文ママ)』
箱根駅伝に毎年出場しているチームではなく、箱根駅伝への復活を目指しているチームに入り、返り咲く過程を共に築いていきたい。その他にも、弘山勉コーチの存在や、最先端の勉強ができるなど、筑波大学を選んだ理由が綴られていました。その聡明な文章から、若き青年ながらも自分をしっかりと持っている芯の強さに感化されたのを覚えています。
2年生の時には関東学生連合チームの一員として箱根駅伝5区に出走。そして3年時にはチームとして26年ぶりの念願の箱根駅伝の出場を果たしました。4年生だった昨年は苦しいシーズンとなってしまいましたが、それでも箱根駅伝への返り咲きを目標に走り続け、有言実行を果たした相馬選手の4年間を追えたことは、私の中でとても楽しい思い出です。卒業後は大塚製薬に進み、競技を続ける相馬選手。引き続き、注目していきたいと思います。
4年生が歩み築いていった道を、今度は後輩たちによって引き継がれていくと思うと……私は一生駅伝好きをやめることはできないと思います(笑)。これからはそれぞれの道を歩んでいく4年生のみなさんに、素敵な未来が待っていることを願って、これからも応援させてください。
改めまして、今年度もコラムを読んでくださりありがとうございました! こらからもよろしくお願いします!
今年も月陸さんから『EKIDEN GRAPHIC』が発売!
※Twitterのハッシュタグ「♯西村菜那子の陸上日記」で感想や質問、コラムの内容など随時募集中!
前回の記事はこちら
※しばらくの間は月1回、最終週木曜日更新となります。
![]() NGT48 西村菜那子(にしむら・ななこ) 1997年8月11日生/O型/長野県出身 特技:クラシックバレエ、歴代の箱根駅伝の優勝校を暗記 趣味:陸上観戦、サッカー観戦 2015年にNGT48第1期生オーディションに合格。両親の影響で幼い頃から駅伝を好きになる。アイドルとしての活動を続ける中で、自身のSNSを通して陸上競技に関する情報を発信。駅伝関連のメディア出演も多数。 西村菜那子モバイルサイト ●Information NGT48 5thシングル『シャーベットピンク』発売中!©︎Flora ![]() 最新情報はNGT48公式HPまで 『NGT48ゲーム部』(Mildom)レギュラー出演中!/今度は長野で落語に挑戦!「酔狂落語~二〇二一春の陣~」長野公演2021年5月3日~5月4日。詳細は公式HPまで/舞台『風が強く吹いている』6月10日~17日公演予定※新型コロナウイルスの影響で延期となりました。詳細は公式HPまで |

連載37区 「4年生のみなさん、ありがとうございました!」

男女駅伝の初代優勝は順大!
さて、ここから陸上のお話を。3月21日(日)に長野県・伊那市にて、春の高校伊那駅伝が開催されました。最終結果、女子は女大阪薫英女学院高校(大阪)が4大会ぶりの優勝、男子は洛南高校(京都)が初優勝を果たしました。この日は、あいにくの雨。そして信州はまだまだ寒さが続いているため、走りに適した天候ではなかったかもしれませんが、高校1、2年生という若きランナーたちで繰り広げられる伊那路の戦いが無事に開催されて、大変うれしかったです。 そして同日に大阪府で行われたのが、全国招待大学対校男女混合駅伝競走大会。結果は順天堂大学が優勝し、記念すべき第1回大会でタイトルを獲得しました。テレビ放送は関西テレビのみということで、新潟県在住の私は見ることができず、Twitterで情報を追っていましたが、関西の陸上好きの方々が呟いてくださっている内容を見ると「こんな展開が変わる駅伝見たことない」「実況したいけど追いつかない!」など、かなり慌てている様子が伺えるツイートが多数。男女混合駅伝がかなりスピードレースで、混戦だったことが十二分に感じ取れました。 新型コロナウイルスの影響により現地観戦の自粛が促されている状況下ですが、その結果、SNSでの応援が例年よりも大きく目立つようになりました。今回の男女混合駅伝も、関西地方にお住まいの方々が、放送地域外に住んでいる陸上ファンの方へ大会状況を発信しようと、たくさんSNSを活用してくださっていました。現地観戦へ行けないのは悲しいですが、決してマイナスなことだけでなく、こうした温かいプラスの発見もあります。現地観戦だけが陸上の楽しみ方ではないので、これを機にさまざまな楽しみ方を見つけていきたいです。
筑波大・相馬選手の4年間
コラム冒頭でもお話しした通り、早くも今年度が終わりを迎えようとしています。選手のSNSでは、4年生が大学を卒業した報告、退寮をした報告が多くアップされていました。今回は、最後に私が最も注目していた、とある4年生について書きたいと思います。 遡ること4年前。私が19歳になる時です。「ついに来年、自分より年下の世代が箱根駅伝を走る!」胸を躍る気持ちでいた私は、当時高校3年生の春から大学へ進学する選手の進路を細かく調べていました。 長野県出身の私が気になるのは、やはり佐久長聖高校の選手。チームのキャプテンを務めていたのが、相馬崇史選手でした。全国高校駅伝では6区を走り区間2位の成績を持つ相馬選手は、どこの強豪チームに進学するのかドキドキしながら調べてみると、目に飛び込んできたのは意外な大学名でした。彼が選んだのは「筑波大学」。箱根駅伝の初代優勝校であるものの、当時、筑波大学は箱根駅伝に近年久しく出場していない状況でした。 さらに調べてみると、推薦ではなく一般受験で入学を決めたのこと。一般受験をしてまで、筑波大学を希望した理由は何なのか……私は相馬選手の過ごす4年間にとても興味を持ちました。 後に、相馬選手が筑波大学を選んだ理由は、「国立大学本気の挑戦! 筑波大学箱根駅伝復活プロジェクト」のクラウドファンディングのwebページ内に更新された相馬選手が書いた記事「僕も筑波大学も飛躍する ~そのために選んだ進路~」を読み、知ることができました。 記事に書いてあったことがこちらです。 『筑波大学(前身の東京高等師範学校)は第一回の箱根駅伝優勝校であり、箱根駅伝の創設に深く係わった大学ということを昨年知りました。そんな箱根駅伝伝統校である国立大学が、箱根駅伝の舞台に再び立つために、私学に挑戦している姿に感銘を受けたのです(原文ママ)』 箱根駅伝に毎年出場しているチームではなく、箱根駅伝への復活を目指しているチームに入り、返り咲く過程を共に築いていきたい。その他にも、弘山勉コーチの存在や、最先端の勉強ができるなど、筑波大学を選んだ理由が綴られていました。その聡明な文章から、若き青年ながらも自分をしっかりと持っている芯の強さに感化されたのを覚えています。

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