2021.02.25
連載36区
「年度末までもりだくさんのロードシーズン!」
またしても落語に挑戦しました!
日本選手権クロカンとびわ湖毎日マラソンに注目
みなさん、こんばんは! 最近はさまざまな大会が開催されていて、少しずつ陸上界の本来の活気が戻りつつあることを感じてうれしい限りです。
2月14日に開催された全日本実業団ハーフマラソンでは、市田孝選手(旭化成)が日本歴代4位のタイムで日本人トップとなり、10000mでのオリンピック代表への意欲を示しました。今大会には市田選手含め、箱根駅伝で活躍した選手がたくさん出場されていました。大学を卒業して、実業団に入った今も一線で活躍し続ける選手を見ると感慨深いです。
驚くべきは、同じ長野県出身である桃澤大祐選手(サン工業)。上伊那農業高校卒業後は、山梨学院大学へ進み箱根駅伝出場も経験。そして卒業後は故郷である長野県に戻り競技を続けているのですが、現在お住まいの長野県伊那市から開催地である山口県まで、なんと車で8時間半かけて向かったとのこと。他の大会も移動手段の多くは愛車のプリウスで、長時間運転して現地に向かい、マラソンを走って、そしてまた運転して長野へ帰っているそうです。
昨年2月には、丸亀ハーフマラソン、高根沢町元気あっぷハーフマラソン、ヒューストンマラソンと1ヵ月間に3本のハーフマラソンに出場されていました。まさに底抜けの体力です(さすがにヒューストンへの移動はプリウスではないと思いますが……)。同郷であり“日本最速市民ランナー”とも呼ばれている桃澤選手。いつかじっくり対談等でお話が聞けたらうれしいなぁ、なんて思っています。
今年度も残りわずかとなりましたが、まだまだ多くの大会が控えています。
2月27日には、日本選手権クロスカントリーが開催予定です。シニア女子には東京五輪5000m日本代表内定者である田中希実選手(豊田自動織機TC)、男子には前回覇者の浦野雄平選手(富士通)、2019年大会優勝の坂東悠汰選手(富士通)らがエントリーしているなど、今年も多くの日本を代表するランナーが出場します。
ちなみに……毎年、福岡県のRKB毎日放送さんが中継されているこの大会。今年はU20部門でネット配信が行われるのですが、その実況を担当するRKB毎日放送の井口謙アナウンサー。実は井口アナ、2017年まで筑波大学陸上部中長距離ブロックに所属し、競技に打ち込んでいた陸上育ちのアナウンサーなのです。
(※編註ちなみに、大のアイドル好きとしても有名?です!)
学生時代は3000m障害をメインに取り組まれていました。そして今の仕事を目指したきっかけも「駅伝実況にあこがれて」とのこと。中学から大学まで陸上に励んでいたということで、選手にしかわからないことや、選手の気持ちに寄り添った中継が聞けるのではないでしょうか。井口アナの実況配信にも注目です!
日本選手権クロカンの翌日には、びわ湖毎日マラソンが控えています。1946年から始まり、現在開催されている中では日本最古のマラソン大会とも言われています。そんな長年愛されてきたこの大会ですが、今年の76回大会で終了することが発表されました。公式ホームページを見ますと、マラソン日本歴代4位の記録を持つ、高久龍選手(ヤクルト)、ハーフ日本記録を持つ小椋裕介選手(ヤクルト)が出場を予定され、ペースメーカーを村山謙太選手(旭化成)らが務めるなど、最後を飾るにふさわしい豪華な方々がそろいました。76年の歴史に幕を下ろす瞬間をしっかりと見届けたいと思います。
男女混合駅伝と春の高校伊那駅伝は見逃せない!
3月に入ると、まず14日には日本学生ハーフマラソンが開催予定です。この時期は、チームの主軸である4年生が抜けて、新体制になっているということもあり、新年度への意気込みを走りで表す選手が多く見られることでしょう。ハーフマラソンということでチーム戦でなく、完全な個人戦でありますが、学生たちの気迫がより一層感じられる大会で、自分としてはとても好きな大会なんです。
一昨年は現地観戦したのですが、「自分がこれからチームを引っ張っていく」と強い気持ちが沿道側にも伝わってきたことが印象に残っています。昨年は中止となってしまいましたが、その分、今年は例年に増して楽しみにしています。
その1週間後の21日には、なんと駅伝2つの大会が同日開催される予定です。記念すべき第1回大会となる全国招待大学対校男女混合駅伝と、全国の高校生ランナーが挑む春の高校伊那駅伝です。
大学陸上ファンがとても楽しみにしている男女混合駅伝には、箱根駅伝や全日本大学女子駅伝、富士山女子駅伝に出場している強豪チームがエントリーしています。どんな展開となるのか想像がつきにくく、順位予想するだけでもワクワクしますよね。一方、伊那駅伝は、高校生にとっての重要大会。“春の都大路”に懸ける若き選手たち思いは強く、今年も男子93チーム、女子49チームと多くのチームが長野県伊那路を駆け抜けます。
どちらも見逃せない大会なので、21日は駅伝ファンの方がとても忙しくなる1日になりそうです。
今年度も残り少なくなりましたが、まだまだたくさん陸上を楽しめそうですね。コロナ禍ということもあり、大会が開催されるか直前までわからない状況でありますが、開催めどが立っていることだけでも大変うれしく思います。大会の日は私も随時SNSで発信して皆さんと陸上を共有していきたいと思います。
最後に個人的なお話になりますが、先日出演している酔狂落語が無事に終了しました。演技の際に手ぬぐいを使用するのですが、箱根駅伝の手ぬぐいを使ってみました! 落語と駅伝を少し融合させることができてうれしかったです。
※Twitterのハッシュタグ「♯西村菜那子の陸上日記」で感想や質問、コラムの内容など随時募集中!
前回の記事はこちら
![]() NGT48 西村菜那子(にしむら・ななこ) 1997年8月11日生/O型/長野県出身 特技:クラシックバレエ、歴代の箱根駅伝の優勝校を暗記 趣味:陸上観戦、サッカー観戦 2015年にNGT48第1期生オーディションに合格。両親の影響で幼い頃から駅伝を好きになる。アイドルとしての活動を続ける中で、自身のSNSを通して陸上競技に関する情報を発信。駅伝関連のメディア出演も多数。 西村菜那子モバイルサイト ●Information NGT48 5thシングル『シャーベットピンク』発売中!©︎Flora ![]() 最新情報はNGT48公式HPまで 『NGT48ゲーム部』(Mildom)レギュラー出演中!/舞台『風が強く吹いている』6月10日~17日公演予定※新型コロナウイルスの影響で延期となりました。詳細は公式HPまで |

連載36区 「年度末までもりだくさんのロードシーズン!」

日本選手権クロカンとびわ湖毎日マラソンに注目
みなさん、こんばんは! 最近はさまざまな大会が開催されていて、少しずつ陸上界の本来の活気が戻りつつあることを感じてうれしい限りです。 2月14日に開催された全日本実業団ハーフマラソンでは、市田孝選手(旭化成)が日本歴代4位のタイムで日本人トップとなり、10000mでのオリンピック代表への意欲を示しました。今大会には市田選手含め、箱根駅伝で活躍した選手がたくさん出場されていました。大学を卒業して、実業団に入った今も一線で活躍し続ける選手を見ると感慨深いです。 驚くべきは、同じ長野県出身である桃澤大祐選手(サン工業)。上伊那農業高校卒業後は、山梨学院大学へ進み箱根駅伝出場も経験。そして卒業後は故郷である長野県に戻り競技を続けているのですが、現在お住まいの長野県伊那市から開催地である山口県まで、なんと車で8時間半かけて向かったとのこと。他の大会も移動手段の多くは愛車のプリウスで、長時間運転して現地に向かい、マラソンを走って、そしてまた運転して長野へ帰っているそうです。 昨年2月には、丸亀ハーフマラソン、高根沢町元気あっぷハーフマラソン、ヒューストンマラソンと1ヵ月間に3本のハーフマラソンに出場されていました。まさに底抜けの体力です(さすがにヒューストンへの移動はプリウスではないと思いますが……)。同郷であり“日本最速市民ランナー”とも呼ばれている桃澤選手。いつかじっくり対談等でお話が聞けたらうれしいなぁ、なんて思っています。 今年度も残りわずかとなりましたが、まだまだ多くの大会が控えています。 2月27日には、日本選手権クロスカントリーが開催予定です。シニア女子には東京五輪5000m日本代表内定者である田中希実選手(豊田自動織機TC)、男子には前回覇者の浦野雄平選手(富士通)、2019年大会優勝の坂東悠汰選手(富士通)らがエントリーしているなど、今年も多くの日本を代表するランナーが出場します。 ちなみに……毎年、福岡県のRKB毎日放送さんが中継されているこの大会。今年はU20部門でネット配信が行われるのですが、その実況を担当するRKB毎日放送の井口謙アナウンサー。実は井口アナ、2017年まで筑波大学陸上部中長距離ブロックに所属し、競技に打ち込んでいた陸上育ちのアナウンサーなのです。 (※編註ちなみに、大のアイドル好きとしても有名?です!) 学生時代は3000m障害をメインに取り組まれていました。そして今の仕事を目指したきっかけも「駅伝実況にあこがれて」とのこと。中学から大学まで陸上に励んでいたということで、選手にしかわからないことや、選手の気持ちに寄り添った中継が聞けるのではないでしょうか。井口アナの実況配信にも注目です! 日本選手権クロカンの翌日には、びわ湖毎日マラソンが控えています。1946年から始まり、現在開催されている中では日本最古のマラソン大会とも言われています。そんな長年愛されてきたこの大会ですが、今年の76回大会で終了することが発表されました。公式ホームページを見ますと、マラソン日本歴代4位の記録を持つ、高久龍選手(ヤクルト)、ハーフ日本記録を持つ小椋裕介選手(ヤクルト)が出場を予定され、ペースメーカーを村山謙太選手(旭化成)らが務めるなど、最後を飾るにふさわしい豪華な方々がそろいました。76年の歴史に幕を下ろす瞬間をしっかりと見届けたいと思います。
男女混合駅伝と春の高校伊那駅伝は見逃せない!
3月に入ると、まず14日には日本学生ハーフマラソンが開催予定です。この時期は、チームの主軸である4年生が抜けて、新体制になっているということもあり、新年度への意気込みを走りで表す選手が多く見られることでしょう。ハーフマラソンということでチーム戦でなく、完全な個人戦でありますが、学生たちの気迫がより一層感じられる大会で、自分としてはとても好きな大会なんです。 一昨年は現地観戦したのですが、「自分がこれからチームを引っ張っていく」と強い気持ちが沿道側にも伝わってきたことが印象に残っています。昨年は中止となってしまいましたが、その分、今年は例年に増して楽しみにしています。 その1週間後の21日には、なんと駅伝2つの大会が同日開催される予定です。記念すべき第1回大会となる全国招待大学対校男女混合駅伝と、全国の高校生ランナーが挑む春の高校伊那駅伝です。 大学陸上ファンがとても楽しみにしている男女混合駅伝には、箱根駅伝や全日本大学女子駅伝、富士山女子駅伝に出場している強豪チームがエントリーしています。どんな展開となるのか想像がつきにくく、順位予想するだけでもワクワクしますよね。一方、伊那駅伝は、高校生にとっての重要大会。“春の都大路”に懸ける若き選手たち思いは強く、今年も男子93チーム、女子49チームと多くのチームが長野県伊那路を駆け抜けます。 どちらも見逃せない大会なので、21日は駅伝ファンの方がとても忙しくなる1日になりそうです。 今年度も残り少なくなりましたが、まだまだたくさん陸上を楽しめそうですね。コロナ禍ということもあり、大会が開催されるか直前までわからない状況でありますが、開催めどが立っていることだけでも大変うれしく思います。大会の日は私も随時SNSで発信して皆さんと陸上を共有していきたいと思います。 最後に個人的なお話になりますが、先日出演している酔狂落語が無事に終了しました。演技の際に手ぬぐいを使用するのですが、箱根駅伝の手ぬぐいを使ってみました! 落語と駅伝を少し融合させることができてうれしかったです。
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