日本陸連はと毎日新聞社の連盟で、主催してきたびわ湖毎日マラソンについて「2020年以降の大会を『大阪マラソン』と統合する」と発表。国内で最も長い歴史を持つ大会が一つの区切りを迎えることになった。
すでに各メディアで廃止が報じられていたびわ湖毎日マラソン。1946年に大阪で「全日本毎日マラソン」として産声を上げ、1962年に滋賀県に移った。その後、1983年に「びわ湖毎日マラソン」に名称を変更し、これまで行われてきた。大津市の皇子山陸上競技場を発着し、前半は琵琶湖に沿って南下し、琵琶湖を一度渡って折り返すコース。国内外のエリートランナーが集結する国際レースで、持ち回りの日本選手権としても開催され、五輪・世界選手権の選考レースでもあった。名ランナーたちにより数々の名勝負が誕生し。世界陸連(WA)のランクも2019年大会まで最上位のゴールド(※2020年からプラチナに次ぐ2番目)だった。
だが、日本陸連は「この十数年でマラソンを取り巻く環境は国内外で大きく変化した」とし、「国内では各地で市民マラソン大会が開かれ、大規模な市民マラソンを併設した東京、名古屋ウィメンズ両大会がWAのプラチナに格付けされ、マラソンの高速化、大規模化が大きな潮流となっている」とコメント。びわ湖毎日マラソンも変化に対応するよう対策を練ってきたが、「長年にわたる大会の歴史を継続・発展させ、マラソン界の活性化を図るには大阪マラソンとの統合が最善との判断に至った」と、統合の理由を説明している。
びわ湖毎日マラソンとして滋賀県で開催されるのは来年2月28日に開催予定の第76回大会を最後。2022年大会は「第10回大阪マラソン・第77回びわ湖毎日マラソン統合大会(仮称)」として2月27日(予定)大阪で開催する。詳細については来春をめどに発表する見通し。
風光明媚なコースをトップ選手たちが駆け抜けた、歴史と伝統が刻まれたマラソンがまた一つ、姿を消すことになった。
日本陸連 横川浩会長コメント
「約60年にわたり琵琶湖湖畔を舞台としてきたマラソンを、親しみをもって育てて下さいました滋賀県、大津市をはじめ多くの皆様に改めて心より感謝申し上げます。半世紀を超える歴史の中で繰り広げられた、数多くの名勝負は、私たちの脳裏に焼き付き、この地を離れても末永く語り継がれていくことでしょう。大都市マラソンである大阪マラソンとの統合においても、びわ湖で培った毎日マラソンの価値と伝統に基づく威厳はしっかりと継承されてゆくものと前向きに捉え、更なるマラソン界の発展に尽くして参ります。エリートランナー、一般ランナー問わず、ランナー一人一人のさまざまな走る動機や思いを大切に、マラソンに携わるすべての人々が誇りを持つ競技会を作り上げていきたいと思います」
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
2024.11.24
【テキスト速報】全日本実業団女子駅伝(クイーンズ駅伝2024)
2024.11.24
資生堂が4区を変更 パリ五輪代表・高島由香から石田萌笑へ/クイーンズ駅伝
2024.11.24
積水化学が連覇か?日本郵政グループら女王奪還か?クイーンズ駅伝きょう12時15分号砲
-
2024.11.23
2024.11.20
【箱根駅伝2025名鑑】早稲田大学
2024.11.17
不破聖衣来が香港で10kmレースに出場 9位でフィニッシュ
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.23
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
2024.11.01
吉田圭太が住友電工を退部 「充実した陸上人生を歩んでいきたい」競技は継続
2024.11.07
アシックスから軽量で反発性に優れたランニングシューズ「NOVABLAST 5」が登場!
-
2024.10.27
-
2024.11.10
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.11.24
【テキスト速報】全日本実業団女子駅伝(クイーンズ駅伝2024)
◇第44回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月24日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) ※タイム、距離地点は速報値 全チームの区間エントリーはこちら 1区( […]
2024.11.24
資生堂が4区を変更 パリ五輪代表・高島由香から石田萌笑へ/クイーンズ駅伝
◇第44回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月24日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) 全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝)の区間エントリーの最終確定 […]
2024.11.24
積水化学が連覇か?日本郵政グループら女王奪還か?クイーンズ駅伝きょう12時15分号砲
◇第44回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月24日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) 全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝in宮城)は今日、宮城県松島 […]
2024.11.23
中大が総合トップ 吉居駿恭が27分44秒48の大学新記録!! 2、3組も組トップ占める/MARCH対抗戦
◇MARCH対抗戦2024(11月23日/東京・町田GIONスタジアム) 明大、青学大、立教大、中大、法大の5大学が10000mレースで争うMARCH対抗戦2024が行われ、最終の4組で青学大の鶴川正也(4年)が27分4 […]
2024.11.23
遠藤日向が7年ぶりの10000m「長く感じました」五輪逃した悔しさにじみ「来年飛躍できるように」/八王子LD
◇2024八王子ロングディスタンス(11月23日/東京・上柚木公園陸上競技場) 男子10000mに特化した八王子ロングディスタンスが行われ、最終8組はシン・ガルビア(インド)がインド新となる27分14秒88でトップを飾っ […]
Latest Issue 最新号
2024年12月号 (11月14日発売)
全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会