2025.04.27

◇日本学生個人選手権(4月25日~27日/神奈川・レモンガススタジアム平塚)3日目
ワールドユニバーシティゲームズ代表選考会を兼ねた日本学生個人選手権が行われ、男子3000m障害はルーキーの佐々木哲(早大)が8分36秒30の大会新記録で優勝した。
ルーキーらしからぬ強さを見せた。金栗記念で学生歴代8位、U20日本歴代2位となる8分29秒05をマークしている佐々木は連戦でも問題なかった。
風速4mを超える気象条件で、序盤から長野・佐久長聖高の先輩でもある永原颯磨(順大)が集団を牽引。佐々木は2番手でレースを進め、残り4周で前に出る。「プランはなかったですが、自分の出られるところで出ようという気持ちでした」と話す。
黒木陽向(創価大)がピタリと背後につけたが自らのペースは崩さず、残り2周の水濠からじわじわペースを上げ、残り1周でスパート。悠々とフィニッシュすると、左手を突き上げて喜んだ。
金栗からは2週間とスパンが短かったが、最初の1週間は距離を踏んで土台を作り、残りの1週間はポイントや障害練習に注力。状態も悪くはなく、「しっかり出て、先頭を守って走れたことは、単独走の力がついてきたと思っています」とうなずいた。
既にアジア選手権の代表入りも決まっており、これでワールドユニバーシティゲームズの代表入りもほぼ確実だ。「やっぱり大学のカテゴリーだけで満足するのではなく、上を見てやっていかなければいけないと思っています」。常に視線は上を向いている。
国内では五輪2大会連続入賞の三浦龍司(SUBARU)がという絶対的な存在がいる。「もっと上を目指していかないと世界と戦えない。三浦選手の背中を追えるような選手になりたいです」と未来図を描いた。
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