2025年の世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールド初戦となるモーリー・プラント競技会が3月29日、豪州・メルボルンで行われた。
男子5000mには4月から早大に進学する鈴木琉胤(八千代松陰高3千葉)が出場。高校歴代2位、U20日本歴代3位の13分25秒59で6位に食い込んだ。
1週間前のトラックゲームズ in TOKOROZAWAでは今大会の調整を兼ねて3000mに出場。7分55秒08(高校歴代2位、U20日本歴代4位)で走っていた。
今大会もそのぐらいの通過(1000m平均2分37~38秒程度)を想定していたが、実際は1000m2分40秒(1周64秒)前後で展開し、3000mの先頭通過は8分01秒。鈴木は序盤、20人いる集団の後方を走っていたが、徐々に順位を上げ、8位付近を走っていった。
だがここからが国際競技会。ペースがゆっくりになったかと思えば、次の1周は速くなることも。揺さぶりがあった後、1周が61秒まで上がる。3800m付近で鈴木は先頭から30mほど離れた。
そのまま徐々に差が開き、K.ロビンソン(豪州)が13分13秒17で1位。だが、鈴木も粘る。大きく崩れることなく、昨年のインターハイ決勝でマークした自己記録13分39秒85を約14秒更新した。
前週の走りっぷりから高校記録(13分22秒99)更新の可能性があったが、惜しくも届かず。それでも、一緒に走った先輩学生たちを抑えて日本人トップ。WAのコンチネンタルツアーゴールドという国際競技会で大きな実績を得た。
「2028年のロス五輪で5000mか10000mで戦える選手になりたいです。そのためには5000mでは12分台、10000mでは26分台が必要」と大学に向けた目標を掲げていた鈴木。その一方で、「息の長い選手になりたいとも考えていますし、社会人になった時に大成したいです」とも話している。
昨年はインターハイ(5000m日本人トップの2位)と高校駅伝(全国高校駅伝では1区日本人最高)に力を置いていたため、U20世界選手権には選考会にも出ていない。高校生があと2日で終わるこの日に“世界”を体感。次のステージで世界で活躍するため、その1歩を刻んだ。
早大・花田勝彦駅伝監督のSNSでレースの感想を語る鈴木琉胤
鈴木琉胤選手13分25秒59で6位。
— 花田勝彦 (@hanawin71) March 29, 2025
このタイムは高校歴代2位となります!
おめでとう!#早稲田から世界へ #メルボルン遠征 pic.twitter.com/teF7ADc82N
男子5000m高校歴代10傑&U20日本歴代10傑をチェック!
■高校歴代10傑 13.22.99 吉岡大翔(佐久長聖3長野) 2022.11.13 13.25.59 鈴木琉胤(八千代松陰3+千葉) 2025. 3.29 13.28.78 折田壮太(須磨学園3兵庫) 2023. 9.24 13.31.19 佐藤圭汰(洛南3京都) 2021.10. 3 13.31.62 濵口大和(佐久長聖3長野) 2024.11.10 13.34.20 飯田翔大(出水中央3鹿児島) 2023.11.25 13.34.59 山口竣平(佐久長聖3長野) 2023.11.25 13.34.60 増子陽太(学法石川2福島) 2024. 4.13 13.34.74 石田洸介(東農大二3群馬) 2020. 9.27 13.35.16 山口智規(学法石川3福島) 2021.11.14 ■U20日本歴代10傑 13.22.91 佐藤圭汰(駒大1) 2022. 5. 4 13.22.99 吉岡大翔(佐久長聖高3長野) 2022.11.13 13.25.59 鈴木琉胤(八千代松陰高3+千葉) 2025. 3.29 13.25.87 吉居大和(中大1) 2020.12. 4 13.26.78 三浦龍司(順大2) 2021. 7.14 13.28.78 折田壮太(須磨学園高3兵庫) 2023. 9.24 13.30.98 石原翔太郎(東海大2) 2021. 5. 9 13.31.62 濵口大和(佐久長聖高3長野) 2024.11.10 13.31.72 佐藤悠基(東海大1) 2005. 5.21 13.34.09 岡田開成(中大1) 2024. 6. 2
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