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2025.02.20

世界クロカン代表を懸け三浦龍司、田中希実ら五輪代表も出場 U20の増子陽太、真柴愛⾥にも注目/日本選手権クロカン
世界クロカン代表を懸け三浦龍司、田中希実ら五輪代表も出場 U20の増子陽太、真柴愛⾥にも注目/日本選手権クロカン

クロカンに出場する増子陽太、三浦龍司、田中希実、真柴愛里

第108回日本選手権クロスカントリー、第40回U20日本選手権クロスカントリー(福岡・海の中道海浜公園)が2月22日に開催される。日本選手権は来年(2026年)1月10日に米国・タラハシーで開かれる世界クロスカントリー選手権の選考会にも指定されており、今年も注目のランナーがエントリーした。

日本選手権男子(10km)にはパリ五輪3000m障害8位入賞の三浦龍司(SUBARU)が出場。クロカンでは順大時代の21年に日本一に輝いており、優勝すれば4年ぶりとなる。元日のニューイヤー駅伝以来のレースでどんな走りを見せるだろうか。

前々回、三浦を抑えて優勝したのが、大学の先輩でもある塩尻和也(富士通)だ。ニューイヤー駅伝では途中で脚を痛めて心配されたものの、2週間後の都道府県男子駅伝では3区区間賞で不安を吹き飛ばした。4月に日本選手権10000mを控えるが、三浦とのマッチレースが見られるかもしれない。

前回2位の井川龍人(旭化成)や同4位の荻久保寛也(ひらまつ病院)あたりも上位候補に名前が挙がる。昨季、3000m障害で実績を重ねた新家裕太郎(愛三工業)は、前回福岡クロカンシニア2kmで優勝を果たしており、距離を延ばして挑む大会で“連覇”を狙う。

前回大会で山口智規(早大)が優勝したように、学生勢も侮れない。駒大の伊藤蒼唯、安原海晴、城西大の斎藤将也、桜井優我のほか、順大からは男子3000m障害の高校記録保持者・永原颯磨や村尾雄己、吉岡大翔が登録している。

女子(8km)は昨年の世界クロカン代表の川口桃佳(ユニクロ)が初優勝を狙う。2月9日の全日本実業団ハーフマラソンの10kmの部で2位と好走している。

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信櫻空(横浜市陸協)は昨年12月に5000mで15分26秒95をマーク。今年1月にパナソニックを退社後も競技を続けており、持ち前のスピードで上位をうかがう。

学生では不破聖⾐来(拓⼤)と山本釉未(⽴命⼤)に注目。不破は昨年末の富士山女子駅伝以降試合に出場しておらず状態次第となるが、上位争いに加わる力を持つ。山本は、1月の都道府県女子駅伝で上り基調の4区で区間賞を獲得した。8kmという距離を克服できれば選考争いのなかでレースを進められるだろう。

今年のU20日本選手権は世界クロカンの選考ではないものの、有力が集まった。

男子(8km)では昨年のU20アジア選手権3000m金メダリストの増子陽太(学法石川高)がV候補筆頭。昨夏にケガで調子を落としたものの、全国高校駅伝3区、都道府県男子駅伝1区で区間上位と力走を見せた。中学時代からのライバルでもある同学年の新妻遼己(西脇工高)も優勝を狙う。地元・福岡の大牟田高勢、16日の西脇多可駅伝で活躍した藤岡孝太郎(須磨学園高)なども有力だ。

女子(6km)では全国高校駅伝1区区間賞の真柴愛⾥(長野東高)、インターハイ入賞の池野絵莉(須磨学園⾼)、佐藤ゆあ(立命館宇治高)らが優勝を目指している。

また、併催の福岡クロカンのシニア(2km)は男女ともに世界クロカンの男女混合8kmリレーの選考会となる。こちらには女子に田中希実(New Balance)が出場する。

レースは2月22日、福岡クロカンのシニア女子が12時30分にスタート。U20日本選手権の部が12時50分から、シニアの部が13時50分からスタート。大会の様子はYouTubeにてライブ配信される。

※2月21日までに斎藤将也(城西大)、不破聖衣来(拓大)、田中希実(New Balance)は欠場を表明

第108回日本選手権クロスカントリー、第40回U20日本選手権クロスカントリー(福岡・海の中道海浜公園)が2月22日に開催される。日本選手権は来年(2026年)1月10日に米国・タラハシーで開かれる世界クロスカントリー選手権の選考会にも指定されており、今年も注目のランナーがエントリーした。 日本選手権男子(10km)にはパリ五輪3000m障害8位入賞の三浦龍司(SUBARU)が出場。クロカンでは順大時代の21年に日本一に輝いており、優勝すれば4年ぶりとなる。元日のニューイヤー駅伝以来のレースでどんな走りを見せるだろうか。 前々回、三浦を抑えて優勝したのが、大学の先輩でもある塩尻和也(富士通)だ。ニューイヤー駅伝では途中で脚を痛めて心配されたものの、2週間後の都道府県男子駅伝では3区区間賞で不安を吹き飛ばした。4月に日本選手権10000mを控えるが、三浦とのマッチレースが見られるかもしれない。 前回2位の井川龍人(旭化成)や同4位の荻久保寛也(ひらまつ病院)あたりも上位候補に名前が挙がる。昨季、3000m障害で実績を重ねた新家裕太郎(愛三工業)は、前回福岡クロカンシニア2kmで優勝を果たしており、距離を延ばして挑む大会で“連覇”を狙う。 前回大会で山口智規(早大)が優勝したように、学生勢も侮れない。駒大の伊藤蒼唯、安原海晴、城西大の斎藤将也、桜井優我のほか、順大からは男子3000m障害の高校記録保持者・永原颯磨や村尾雄己、吉岡大翔が登録している。 女子(8km)は昨年の世界クロカン代表の川口桃佳(ユニクロ)が初優勝を狙う。2月9日の全日本実業団ハーフマラソンの10kmの部で2位と好走している。 信櫻空(横浜市陸協)は昨年12月に5000mで15分26秒95をマーク。今年1月にパナソニックを退社後も競技を続けており、持ち前のスピードで上位をうかがう。 学生では不破聖⾐来(拓⼤)と山本釉未(⽴命⼤)に注目。不破は昨年末の富士山女子駅伝以降試合に出場しておらず状態次第となるが、上位争いに加わる力を持つ。山本は、1月の都道府県女子駅伝で上り基調の4区で区間賞を獲得した。8kmという距離を克服できれば選考争いのなかでレースを進められるだろう。 今年のU20日本選手権は世界クロカンの選考ではないものの、有力が集まった。 男子(8km)では昨年のU20アジア選手権3000m金メダリストの増子陽太(学法石川高)がV候補筆頭。昨夏にケガで調子を落としたものの、全国高校駅伝3区、都道府県男子駅伝1区で区間上位と力走を見せた。中学時代からのライバルでもある同学年の新妻遼己(西脇工高)も優勝を狙う。地元・福岡の大牟田高勢、16日の西脇多可駅伝で活躍した藤岡孝太郎(須磨学園高)なども有力だ。 女子(6km)では全国高校駅伝1区区間賞の真柴愛⾥(長野東高)、インターハイ入賞の池野絵莉(須磨学園⾼)、佐藤ゆあ(立命館宇治高)らが優勝を目指している。 また、併催の福岡クロカンのシニア(2km)は男女ともに世界クロカンの男女混合8kmリレーの選考会となる。こちらには女子に田中希実(New Balance)が出場する。 レースは2月22日、福岡クロカンのシニア女子が12時30分にスタート。U20日本選手権の部が12時50分から、シニアの部が13時50分からスタート。大会の様子はYouTubeにてライブ配信される。 ※2月21日までに斎藤将也(城西大)、不破聖衣来(拓大)、田中希実(New Balance)は欠場を表明

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