2025.01.04
◇第101回箱根駅伝(東京・大手町~神奈川・箱根町往復/10区間217.1km)
箱根駅伝が2日間にわたって行われ、青学大が2年連続の総合優勝を果たした。上位校を中心に指揮官のコメントをお届けする。
1位 青学大 原晋監督
「箱根駅伝は山上り、山下り(に選手)を持っていれば優勝争い、シード争いに有利になる。タイム差が広がりやすいですし、そこを攻略しなければ勝てない。今年は勝てる布陣だった。今年勝たなければ、原メソッドを変えないと戦えないと思っていましたが、こういう結果になったのは、メソッドを確立できているから。来年は2度目の3冠、3連覇を狙います。チャンスがあるのは私たちだけ。布陣は今年より落ちるけど、狙えなくはない。頑張っていきたい」
2位 駒大 藤田敦史監督
「復路で伊藤蒼唯、佐藤圭汰でしっかり押し上げてくれたからこそ、残りの2年生3人が伸び伸びチャレンジできた。圭汰の走りには勇気をもらいましたし、彼の区間新がなければ、復路新記録はなかった。限られたメンバーで3大駅伝を戦ってきましたが、選手たちの努力でケガや体調不良なくここまで来た。ただ、3冠を目指すとなると、選手層を厚くしないと青学大さんには太刀打ちできない」
3位 國學院大 前田康弘監督
「やっぱり力の差。本気で優勝を狙いにいってこれだけのタイム差ですから。トラブルは各校あるので言い訳にならない。チームの力が青学大、駒大に劣っていた。出雲、全日本は本気で取りに行って取ったのでフロックではない。ただ、箱根駅伝は10人使う駅伝で、私も勉強不足で力不足。来年のチーム以降にどうつなげていくかが大事です。102回大会に向け、1日も無駄にせず、再構築してまた頑張りたい」
4位 早大 花田勝彦監督
「3位が見えていただけに、終わってみたら悔しかった。選手もそういう気持ちでいるが、悔しいと思えるところまで上がったのは成長を感じます。他校を見ると、往路を走るような選手を復路に回せているので、それができれば戦えると感じました」
5位 中大 藤原正和監督
「主導権を握る駅伝がこんなに楽だと思いませんでした。3位は死守したかったので悔しい。8区の佐藤大介は低体温症みたいになった。全日本大学駅伝までであればずるずるといっていたところを挽回して5位まで戻してくれたのは来年につながる」
6位 城西大 櫛部静二監督
「往路を終えて、目標を6位に修正しました。選手たちが見事に追いかけてくれました。斎藤翔也が直前の体調不良などもあり、大きなダメージ、不安もあった。1人1分から30秒くらい(設定タイムより)悪いのですが、10区の中島巨翔は思っている以上に頑張ってくれた。すごい成長した部分もあり、いろいろ学べた大会になりました」
7位 創価大 榎木和貴監督
「順位を守り切ることができずに2つ落としてしまったのは、満足もできませんし、 課題しか残らなかったかなと思います。総合優勝を目指しての7位。全く勝負に絡めていないというところで、力不足を感じました。4区までは勝負できたので、あと6区間、しっかりと区間上位で戦えるようなチーム作りをしたい」
8位 東京国際大 中村勇太監督代行
「シードが取れたっていうのは、本当に横溝(三郎)さんの力もあって、最後にお土産を用意できたんじゃないのかなと思います。『横溝さん取りましたよって。やったよ』って言いたいです。前回は3秒差で予選会を落としてしまい、2年前に大志田秀次監督が退任され、チームがいろいろと変わっていく中で、結果が出せなくなり、大丈夫かなっていうような不安をいろいろ抱えながらやってきた。しっかりとあきらることなく、最後までタスキをつなぎきれたのは選手の頑張り」
9位 東洋大 酒井俊幸監督
「(10区の)薄根大河は恐怖心もあったと思いますが、走れなかった選手や4年生のことを思って、最後はラストスパートが苦手な彼の背中を押してくれたのかな。シード権争いのラインが非常に高い。(20年連続シードに)まずは安堵感があります。どれだけシードを確保するのが大変か学生たちもわかったと思う。進化しなくてはいけない」
10位 帝京大 中野孝行監督
「往路終わった時点であきらめかけましたが、数字だけ見れば逆転も可能かなと感じた。6、7、8区あたりでシードの扉をこじ開けようとした。こじ開けて先に行こうとしたが、他校もやっぱり箱根駅伝で勝っているチームは強い。1年生の小林咲冴は良い経験になった。往路がうまく流れれば5、6位にいけたかなと思うが、流れに乗れなかった」
11位 順大 長門俊介監督
「粘りに粘って頑張ってくれましたが、本当に悔しい。予選会で1秒差でつなぎ、今後は数秒差でシードを逃した。この悔しさ、1秒1秒の重みを感じて成長につなげてほしい」
12位 日体大 玉城良二監督
「こういう経験というのは必要なんだと思います。最後に力を出してくる何かというものが足りなかった。シードを取りたいというのはあったが。東洋大さんと抜きつ抜かれつで本当に駅伝を学ばせてもらいました。この結果を選手がどう捉えるかなので、ただ悔しいでは終わってほしくない」
13位 立教大 髙林祐介監督
「総合タイムはほぼ目標通り。それで、この順位なので力負けです。往路は上積みができた一方で復路は取りこぼしして、自滅した部分がありました。シードを取る上で我々は優位にいるという認識ではなかったので、誰1人ミスすることがないようにつなぐのが前提条件。それがうまくつながらなかったところに尽きます」
15位 法大 坪田智夫監督
「厳しいですが、なるべくしてなった結果。(大島史也について)発熱です。彼がいなかったから負けたというわけではなく、やっぱりチーム力。大島が1区、武田(和馬、4年)は3区の予定でした。そんな簡単に通れるとは思わないので、今年はもう予選会一本で準備します」
16位 神奈川大 中野剛監督
「1区で出遅れたので、駅伝らしい駅伝はできなかったんですけど、全員が3年生以下ですし、経験者が10人残ります。少し順位を上げて復路を終えられたので、来年に何とかつながる。シードラインに一度も立てなかったのは事実。今年1年のチームはよく頑張りましたけど、現実としてシードは遠かった」
19位 大東大 真名子圭監督
「駅伝が全くできず、見せ場も1つもなかった。本当に評価できるところはないと思っています。2区、3区で5位というものを確実に閉ざしてしまい、4区、5区でシード権というものを閉ざしてしまった。昨日、今日のことが原因ではない。1年かけてのモチベーションの持っていき方、取り組み方というものがそもそも違ってたのかなと思います」
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