HOME 高校

2024.11.15

NEWS
交通事故、大雨による打ち切り、誘導ミス……今年の高校駅伝都道府県大会で起こったこと
交通事故、大雨による打ち切り、誘導ミス……今年の高校駅伝都道府県大会で起こったこと

走路が冠水した大阪府大会男子

年末の全国高校駅伝(12月22日/京都)の出場権を懸けた予選が行われている。10月中旬からスタートした都道府県大会が終わり、舞台は地区大会へ。年末の都大路を目指して、高校生ランナーが思いを込めたタスキリレーを繰り広げている

今年の都道府県大会を振り返ると、天候や運営によるトラブルやアクシデントがあった。

まずは天候。長崎県大会は悪天候で回復の見込みもないことから延期して、4日後に実施。会場も当初予定されていた島原半島西部の公道から、県総合運動公園の周回コースに移した。

大阪府大会(ヤンマースタジアム長居及び長居公園)では、突如の強雨で男子レース中に走路が冠水。場所によっては膝の高さ付近まで水が上がるほどで、途中で打ち切った。3区までは全チーム完走しており、3日後に会場を服部緑地競技場に変更して、残り4区間のトラックレースで行い、2日間の合計タイムで順位を決めた。

大分県大会(国東市役所発着)ではタスキリレーのあと道路に倒れ込んだ男子選手に、対向車線を徐行していた高齢女性運転の軽自動車が接触。男子選手は左足に打撲の軽傷を負ったという。レースに合わせて中継所付近は通行止にしていたものの、車が侵入。大分県高体連では今後このような事故が起きないように、対策を講じるとしている。

そのほか、京都府大会(丹波自然運動公園周辺コース)では女子1区で誘導ミスがあり、走者全員が約250mほど長く走っている。スタートして競技場のトラックを3周回ったあと、競技場外に出るのだが、選手全員がコースとなる出入り口ではなく、トラックをそのまま走って別な出入り口から競技場の外へ。距離が変わったため、参考記録となった。

新潟県大会(デンカビッグスワンスタジアム発着の周回コース)の男子でも、周回コースの分岐点で誘導ミスがあり、3チームが本来の距離よりも長く走った。主催者はレース後に誘導ミスを認めて、該当チームにそれぞれ謝罪。抗議は寄せられなかったことから、成績も確定している。新潟県高体連では複合的な要因が重なってミスが起こったとして、しっかり検証するとしている。

年末の全国高校駅伝(12月22日/京都)の出場権を懸けた予選が行われている。10月中旬からスタートした都道府県大会が終わり、舞台は地区大会へ。年末の都大路を目指して、高校生ランナーが思いを込めたタスキリレーを繰り広げている 今年の都道府県大会を振り返ると、天候や運営によるトラブルやアクシデントがあった。 まずは天候。長崎県大会は悪天候で回復の見込みもないことから延期して、4日後に実施。会場も当初予定されていた島原半島西部の公道から、県総合運動公園の周回コースに移した。 大阪府大会(ヤンマースタジアム長居及び長居公園)では、突如の強雨で男子レース中に走路が冠水。場所によっては膝の高さ付近まで水が上がるほどで、途中で打ち切った。3区までは全チーム完走しており、3日後に会場を服部緑地競技場に変更して、残り4区間のトラックレースで行い、2日間の合計タイムで順位を決めた。 大分県大会(国東市役所発着)ではタスキリレーのあと道路に倒れ込んだ男子選手に、対向車線を徐行していた高齢女性運転の軽自動車が接触。男子選手は左足に打撲の軽傷を負ったという。レースに合わせて中継所付近は通行止にしていたものの、車が侵入。大分県高体連では今後このような事故が起きないように、対策を講じるとしている。 そのほか、京都府大会(丹波自然運動公園周辺コース)では女子1区で誘導ミスがあり、走者全員が約250mほど長く走っている。スタートして競技場のトラックを3周回ったあと、競技場外に出るのだが、選手全員がコースとなる出入り口ではなく、トラックをそのまま走って別な出入り口から競技場の外へ。距離が変わったため、参考記録となった。 新潟県大会(デンカビッグスワンスタジアム発着の周回コース)の男子でも、周回コースの分岐点で誘導ミスがあり、3チームが本来の距離よりも長く走った。主催者はレース後に誘導ミスを認めて、該当チームにそれぞれ謝罪。抗議は寄せられなかったことから、成績も確定している。新潟県高体連では複合的な要因が重なってミスが起こったとして、しっかり検証するとしている。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.11.15

編集部コラム「月陸の表紙を飾った選手たち」

毎週金曜日更新!? ★月陸編集部★ 攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム🔥 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいこと […]

NEWS 1964年東京五輪3000m障害代表・横溝三郎氏死去 東京国際大監督としても手腕発揮

2024.11.15

1964年東京五輪3000m障害代表・横溝三郎氏死去 東京国際大監督としても手腕発揮

1964年東京五輪3000m障害の日本代表で、現在は東京国際大の監督を務めていた横溝三郎氏が11月14日に肝臓ガンのため亡くなった。84歳だった。 1939年生まれの横溝氏は、神奈川県横浜市出身。中学から陸上を始め、横浜 […]

NEWS 都大路へのラストチャンス!今週末は関東、北信越、中国、四国、全九州が開催 熾烈な地区代表に注目/地区高校駅伝

2024.11.15

都大路へのラストチャンス!今週末は関東、北信越、中国、四国、全九州が開催 熾烈な地区代表に注目/地区高校駅伝

全国高校駅伝の出場権を懸けた地区高校駅伝が今週末(11月16日、17日)に全国5ヵ所で行われる。 今年の全国大会(12月22日/京都)から、通例の都道府県代表に加え、5年に1回だった地区代表が男女ともに常設される。地区代 […]

NEWS 交通事故、大雨による打ち切り、誘導ミス……今年の高校駅伝都道府県大会で起こったこと

2024.11.15

交通事故、大雨による打ち切り、誘導ミス……今年の高校駅伝都道府県大会で起こったこと

年末の全国高校駅伝(12月22日/京都)の出場権を懸けた予選が行われている。10月中旬からスタートした都道府県大会が終わり、舞台は地区大会へ。年末の都大路を目指して、高校生ランナーが思いを込めたタスキリレーを繰り広げてい […]

NEWS 丹後大学駅伝の区間オーダー発表!京産大は2区・小嶋郁依斗、7区・中村光稀 1区で関大・坂東壮琉、立命大・大森駿斗が対決

2024.11.15

丹後大学駅伝の区間オーダー発表!京産大は2区・小嶋郁依斗、7区・中村光稀 1区で関大・坂東壮琉、立命大・大森駿斗が対決

関西学連は11月15日、第86回関西学生駅伝(丹後駅伝/11月16日)の区間エントリーを発表した。 レースは8区間74.7kmのコースで実施。前回、8年ぶり33回目の優勝を飾った京産大は日本インカレ10000m日本人トッ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年12月号 (11月14日発売)

2024年12月号 (11月14日発売)

全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会

page top