◇第101回箱根駅伝予選会(10月19日/東京・陸上自衛隊立川駐屯地スタート、昭和記念公園フィニッシュ:21.0975km)
第101回箱根駅伝予選会が行われ、立教大が10時間52分36秒でトップ通過を果たした。
本戦の総合優勝11度を誇る名門・順大は10位でギリギリの通過。11位の東農大とはわずか1秒差だった。
発表を待つ間、長門俊介監督はふっと息を吐く。不安な表情を見せる選手たちに「ピシッと立とう。堂々と」と声をかけた。9位・神奈川大が発表されると、選手たちの目が潤む。そして、10番目で名門の名がアナウンスされると、安堵の涙が広がった。指揮官の目にも光るものがあった。
「悔しい。複雑な感情です」と長門監督。エースの浅井皓貴(4年)は日本人2番手の14位(1時間3分49秒)ときっちり仕事を果たした。海老澤憲伸(4年)も37位と、順大らしく4年生が力を発揮。だが、10番目に入った児島雄一郎(2年)は199位と、以下は苦戦を強いられた。
「(前回の)箱根が終わった後は不協和音もありました」と長門監督。まさかの17位に沈み、今年は全日本大学駅伝も逃した。ケガ人も多く、今回4番手になった吉岡大翔(2年)も「食事が食べられない時期があって体重も2、3キロ落ちました」と言うように、チーム状態には不安があった。ただ、今春から合流した今井正人、田中秀幸の両コーチの声かけもあり、「学生たちがスタッフを信じてやってくれた」と指揮官は目頭を熱くした。
長門監督は「まだまだ発展途上」と言い、「切符を取らないとリベンジもできない。今年のスローガンは“下克上”。20番目なのでしっかり果たせるように準備していきたい。本番までに形にしていきます」。箱根路での逆襲へ。名門の底力を示す時が来た。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking
人気記事ランキング
2025.04.17
【大会結果】第6回U18アジア選手権(2025年4月15日~18日)
2025.04.17
末續慎吾ら参加の「アースグランプリ」が5月に香川で初開催 本気のレースとイベントが共存
-
2025.04.17
-
2025.04.17
-
2025.04.16
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.04.12
-
2025.04.12
-
2025.04.12
-
2025.04.13
-
2025.04.12
2025.04.12
3位の吉居大和は涙「想像していなかったくらい悔しい」/日本選手権10000m
-
2025.03.23
-
2025.04.01
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2025.04.17
【大会結果】第6回U18アジア選手権(2025年4月15日~18日)
【大会結果】第6回U18アジア選手権(2025年4月15日~18日/サウジアラビア・ダンマーム) 男子 100m(+2.3) 金 清水空跳(星稜高2石川) 10秒38 銀 代泓宇(中国) 10秒39 銅 古綽峰( […]
2025.04.17
末續慎吾ら参加の「アースグランプリ」が5月に香川で初開催 本気のレースとイベントが共存
アースグランプリ実行委員会は5月17、18日に「アースグランプリ2025Kagawa」を観音寺総合運動公園陸上競技場で開催すると発表した。 同委員会は男子棒高跳の2016年リオデジャネイロ五輪代表の荻田大樹さんが委員長を […]
2025.04.17
日本体育施設が「作業者の健康を守るため」新たな環境対応型ウレタン材開発 陸上トラックなどに活用
スポーツ施設の施工・管理・運営を専門とする日本体育施設株式会社が今年1月28日に、同社が開発した環境対応型ポリウレタン系表層材料「レオタンS」が国土交通省のNETIS(新技術情報提供システム)に登録されたことを発表した。 […]
2025.04.17
プーマ史上最速・最軽量の新作ランニングシューズ「FAST-R NITRO™ ELITE 3」が4月25日より数量限定発売!
プーマ ジャパンは4月17日、ブランド史上最速のランニングシューズ「FAST-R NITRO™ ELITE 3(ファスト アール ニトロ エリート 3)」を4月25日より数量限定で発売することを発表した。 FAST-R […]
2025.04.17
【世界陸上プレイバック】―93年シュツットガルト―男子マイルリレーで米国が驚異的な世界新!マラソン浅利純子が日本女子初の金
今年9月、陸上の世界選手権(世界陸上)が34年ぶりに東京・国立競技場で開催される。今回で20回目の節目を迎える世界陸上。日本で開催されるのは1991年の東京、2007年の大阪を含めて3回目で、これは同一国で最多だ。 これ […]
Latest Issue
最新号

2025年4月号 (3月14日発売)
東京世界選手権シーズン開幕特集
Re:Tokyo25―東京世界陸上への道―
北口榛花(JAL)
三浦龍司(SUBARU)
赤松諒一×真野友博
豊田 兼(トヨタ自動車)×高野大樹コーチ
Revenge
泉谷駿介(住友電工)