東京世界選手権開幕まであと1年となった9月13日、東京都は「東京2025世界陸上 1 Year To Go!」を東京・文京区の東京ドームシティ ラクーアガーデンで開催した。
イベント内で、世界陸上を1983年の第1回ヘルシンキ大会からサポートするTDK株式会社が「TDKアスリートアンバサダー」に、男子短距離の鵜澤飛羽(筑波大)が就任したことを発表した。
TDKのTシャツを着て登場した鵜澤は、「本当に僕でいいのか、何回も確認しました」と笑う。だが、すぐに「その気持ちに応えようと、すごくうれしい気持ちになりました」。
会見に出席したTDK戦略本部広報グループゼネラルマネージャーのパラノビチ・ノルバート氏からは、野球に取り組んだ中学から陸上に転身したバックグラウンドや「未来へのフレッシュさ、夢に向かって頑張る姿がTDKが掲げる『Transformaition starts from the passion within』と一致した」と説明を受けた。そして、初お披露目となった大会のアスリートビブスを手にし、「これを着けて世界陸上を走りたい」と意欲を口にする。
パリ五輪では目標のファイナルには届かなかったが、「走りをつかみ始めてきた」という手応えも感じている。
「パリまでは『今ある状態をいかに良くしていくか』という状態だったけど、これからはすごくレベルアップした走りを目指していかないと」と鵜澤。そして、「その感触はつかめている」とうなずく。
9月19日からは、学生最後の日本インカレに臨む。100m、200mの2種目にエントリーしており、「チームのためにしっかりと頑張りたい」。
大学生活を振り返ると、1年目にハムストリングスを痛めて「だいぶ出遅れた」という思いがある。それでも、「あの時がなかったら、今の自分はいないと思う」と胸を張って言えるほど、一から身体を、走りを作り上げ、今や日本の200mを牽引するスプリンターとなった。
目指すは「末續慎吾さんの日本記録(20秒03)を更新して、19秒台を出すこと」。さらには「世界大会のファイナル」。それを東京世界陸上で実現できれば、アンバサダーとして最高の仕事となる。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
2024.12.04
田中希実がオムロンとパートナーシップ契約締結 23年からセルフケアで機器を愛用
-
2024.12.04
-
2024.12.03
-
2024.12.01
2024.11.10
全国高校駅伝の都道府県代表出そろう!男子前回Vの佐久長聖、2位・倉敷ら駒進める
2024.11.07
アシックスから軽量で反発性に優れたランニングシューズ「NOVABLAST 5」が登場!
2024.11.06
駅伝シーズンに向け、ナイキの「EKIDEN PACK」コレクションが登場!
-
2024.11.24
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.12.04
やり投・北口榛花が日本陸連アスリート・オブ・ザ・イヤー!室伏広治に続き2人目の2年連続受賞
日本陸連は12月4日、日本陸連アスレティックス・アワード2024の受賞者を発表し、最優秀選手に当たる「アスリート・オブ・ザ・イヤー」に、女子やり投の北口榛花(JAL)が選ばれた。昨年に続いて2年連続は、2011、12年の […]
2024.12.04
田中希実がオムロンとパートナーシップ契約締結 23年からセルフケアで機器を愛用
オムロン ヘルスケア株式会社は、女子中長距離の田中希実(New Balance)とパートナーシップ契約を締結したと発表した。 1500m、5000mの日本記録保持者で、東京五輪・パリ五輪代表の田中。23年頃に股関節の繊細 […]
2024.12.04
富士通にブダペスト世界陸上代表・山本亜美と東京世界陸上標準突破の井之上駿太が加入!400mHホープが名門へ
12月4日、富士通はホームページで、来年4月1日付で男子400mハードルの井之上駿太(法大)と女子400mハードルの山本亜美(立命大)の2人が入社することを発表した。 井之上は大阪府出身。中学時代は100mや200mに取 […]
2024.12.04
アトランタ五輪女子円盤投金メダルのヴィルダ氏が死去 55歳 パラアスリートとしても活躍
1996年アトランタ五輪女子円盤投の金メダリスト、イルケ・ヴィルダ氏(ドイツ)が12月1日に亡くなった。55歳だった。 ヴィルダ氏はライプツィヒに生まれ、ドイツ統一前は東ドイツ代表として競技していた。1988年に投げた7 […]
2024.12.04
五輪代表・飯塚翔太が東ティモールで子どもと交流 3年連続JICA活動「スポーツは共通言語」
リオ五輪男子4×100mリレー銀メダリストで、今夏のパリ五輪200m代表の飯塚翔大(ミズノ)が12月4日、訪問先の東ティモールからオンラインで現地の活動について報告会見を行った。 独立行政法人国立協力機構(JICA)が主 […]
Latest Issue 最新号
2024年12月号 (11月14日発売)
全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会