ペルー・リマで行われるU20世界選手権(8月27日~31日)の日本代表選手が8月22日、出国を前に取材に応じて大会への意気込みを語った。
目指していたパリ五輪への出場はならなかったが、男子800mで日本記録保持者となった落合晃(滋賀学園高3滋賀)が日の丸を背負う。「U20のカテゴリーですが、世界選手権で戦えるという楽しみな気持ちが大きいです」と笑顔で話した。
落合は6月の日本選手権800mを初制覇し、同種目で5年ぶり2人目の高校生優勝。7月31日の福岡インターハイ800mでは1分44秒80をマークし、日本記録を0.95秒更新した。日本記録保持者となったが、「意識はそこまでしていません。世界と戦うためにはタイムもまだまだです」。
パリ五輪の男子800mは「1分41秒台が出てすごく高速化していると感じました、例えば(2028年の)ロス五輪で自分が戦うイメージを膨らませながら見ていました」とし、「パリに届かなかった分、来年の世界陸上と4年後がやっぱり大きな目標になっています」と前を見据える。
今季は高水準の記録を連発した。好調の要因については、「陸上のことを考えるときは陸上。(疲労を)抜く時は抜く。切り替えをすごく意識しています」と分析した。
8月17日には600mで1分16秒34の日本最高記録をマークした。U20世界選手権に向けた刺激の一環だったが、「600mは練習でも良く走ります。(このタイムは)一つ自信にできると思います」と強調する。
来年に東京で開かれる世界選手権の参加標準記録が1分44秒50となった。「すごくいい状態。標準記録も視野に入れつつ、まずは優勝を目指していきたいです」ときっぱり。海外の舞台でも「積極的に自分から引っ張って行くことが持ち味。スタイルは崩さずに、自分らしくレースができたら」と言葉に力を込めた。
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