◇パリ五輪・陸上競技(8月1日~11日/フランス・パリ)10日目
パリ五輪・陸上競技10日目は、トラック&フィールド最終日となりイブニングセッションで8種目の決勝が行われる。
最初は男子走高跳(11日2時10分)だ。前回東京大会で金メダルを分け合ったジャンマルコ・タンベリ(イタリア)とムタズ・エッサ・バルシム(カタール)が激突する。日本勢では昨年の世界選手権で8位入賞の赤松諒一(SEIBU PRINCE)が、1936年ベルリン大会以来となる五輪入賞に挑む。
男子800m(2時25分)はエマヌエル・ワニョニイ(ケニア)が準決勝で全体トップの1分43秒32。勢いのある19歳が金メダルに向けて突っ走るか。それともマルコ・アロプ(カナダ)がブダペスト世界選手権に続いてタイトルを奪うのか。
女子やり投(2時30分)には北口榛花(JAL)と上田百寧(ゼンリン)が登場する。北口は予選の1回目に62m58を投げるなど調子は上々。今季世界リストは6位(65m21)だが、フィールド種目では日本勢初となる金メダルを獲得できるのか。
今季66m以上の記録を投げて、世界大会の実績もあるフロル・デニス・ルイス・フルタド(コロンビア)、マッケンジー・リトル(豪州)らが立ちはだかる。
女子100mハードル(2時45分)はブダペスト世界選手権女王のダニエル・ウィリアムス(ジャマイカ)が準決勝で敗退。一方、ジャスミン・カマチョ・クイン(プエルトリコ)が準決勝3組でシーズンベストの12秒35(-0.7)で駆け抜けて、今季世界最高の12秒25をマークしているマサイ・ラッセル(米国)に先着した。決勝は連覇を目指すカマチョ・クインが7レーン、米国勢が4~6レーンに入った。
男子5000m(3時00分)は世界選手権を連覇中のヤコブ・インゲブリグトセン(ノルウェー)が1500m(4位)のリベンジに燃えている。DLオスロを世界歴代2位(12分36秒73)で制したハゴス・ゲブルヒウェト(エチオピア)ら東アフリカ勢と激しいバトルを繰り広げるだろう。
女子1500m(3時25分)は世界記録保持者のフェイス・キピエゴン(ケニア)が快挙に挑む。5000mは2位に終わったが、この種目で五輪3連覇を目指すことになる。グダフ・ツェガイ(エチオピア)、ジェシカ・ハル(豪州)らが女王にどう対応するのか。
男子4×400mリレー(4時12分)は米国が世界大会を4連勝中。予選1組は3着通過となったが、決勝ではフルメンバーで臨んでくるだろう。予選の1走に200m金メダルのレツィレ・デボゴを投入したボツワナ、予選2組をトップ通過したフランスがトップ争いに加われるのか。日本は、予選で1走から順に中島佑気ジョセフ(富士通)、川端魁人(中京大クラブ)、佐藤風雅(ミズノ)、佐藤拳太郎(富士通)のオーダーで臨み、2分59秒48の日本新をマーク。決勝ではメダル獲得に挑戦する。
トラック最終種目となるのが女子4×400mリレー(4時22分)だ。8連覇を目指す米国の戦力が充実している。400mハードルで世界新記録をマークしたシドニー・マクローリン・レヴロンの出走はあるか。対抗勢力の第一番手は昨年の世界選手権を制したオランダか。こちらも400mハードルのフェムケ・ボルが出場するか注目だ。
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