◇パリ五輪・陸上競技(8月1日~11日/フランス・パリ)9日目
パリ五輪・陸上競技9日目のモーニングセッションに行われ、男子4×400mリレーは2分59秒48の日本新をマークして4着に入った。着順通過の3着入りは逃したが、2組目の4着のタイム(インド/3分00秒58)を上回り、04年アテネ大会以来5大会ぶりの決勝進出を決めた。男子4×100mとのリレー2種目決勝もアテネ以来で、その時は両種目ともに4位だった。
1走から中島祐気ジョセフ(富士通)、川端魁人(中京大クラブ)、佐藤風雅(ミズノ)、佐藤拳太郎(富士通)のオーダーで臨んだ日本は、日本選手権2連覇中の中島が、2番手争いでバトンをつなぐ好スタートを切った。
川端は21年東京五輪、22年オレゴン世界選手権のメンバーで、オレゴンでは日本初の3分切りとなる2分59秒51での4位入賞を2走で牽引した実力者。トップのボツワナが抜け出すなか、英国との2番手争いを展開する。
そして、400m44秒台を持つ“ダブル佐藤”が、1走の出遅れから挽回してきた米国を加えた2~4位争いを力走。ラスト勝負で4着となったものの、オレゴンで出した日本記録を0.03秒更新してみせた。ラップは1走から45秒4、44秒6、44秒6、44秒9。4人が力を出し切り、ファイナルへの切符をつかみ取った。
オレゴンで勢いづいた日本ロングスプリント陣は、翌年のブダペストでは佐藤拳太郎が32年ぶり日本新となる44秒77、佐藤風雅が日本歴代3位の44秒88と快走し、中島も含めて3人そろってセミファイナル進出を果たした。だが、ブダペストの4×400mリレーでは、1走から流れに乗れず予選で敗退。メンバーはその悔しさを胸に、それぞれがさらなる研鑽を積んだ。
走順こそ違えど、同じ4人(佐藤拳、佐藤風、中島、川端)で挑んだ5月の世界リレーでは4位に入賞。今大会の個人種目では3人そろって予選敗退を喫したが、敗者復活戦を回避してリレーにすべてを懸けて臨んでいた。
メンバー最年長の29歳・佐藤拳が「メダルを取れる位置というより、取らなくてはいけない位置にいる。メダルの色にもこだわれる立ち位置だと思っている」と語っていた決勝の舞台へ。その思いは中島も、川端も、佐藤風も同じ。
バックアップメンバーも含め、4×400mチーム一丸となって「メダル」に挑戦する。
男子4×400mR決勝はトラック最終日の日本時間8月11日午前4時00分に行われる。
【動画】日本新記録で決勝へ!4×400mリレー予選のラストをチェック!
https://youtu.be/LgK3Clk8pnM?si=VoqpOoX_Rx7WBWTQ
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