◇パリ五輪・陸上競技(8月1日~11日/フランス・パリ)2日目
パリ五輪・陸上競技は8月1日から11日までの11日間、サン=ドニのスタッド・ド・フランスをメイン会場に行われる。
大会2日目から紫色のトラックがあるスタッド・ド・フランスで実施。イブニングセッションでは、男子10000m(日本時間3日4時20分)がこの日唯一の決勝種目となる。
26分11秒00の世界記録を保持するJ.チェプテゲイ(ウガンダ)は世界選手権を3連覇中。しかし、5000mを制した東京五輪はS.バレガ(エチオピア)に敗れており、悲願の金メダル獲得に燃えている。
今季初の10000mレースになるチェプテゲイの前に立ちはだかるのがエチオピア勢だ。6月に世界歴代7位(26分31秒01)と同8位(26分31秒13)の好タイムをマークしているY.ケジェルチャとB.アレガウィ、それから連覇を目指すバレガがどんな走りを見せるのか。またケニア勢も上位争いに絡んでくるだろう。
直近3回の世界大会は27分51秒42、27分27秒43、27分43秒22というタイムで決着がついている。前半からハイペースになるとは考えにくく、壮絶なラスト勝負が待っているはずだ。
日本勢はワールドランキングで出場権を得た太田智樹(トヨタ自動車)と、辞退者が出て繰り上がってターゲットナンバーの〝ラスト1枠〟に滑り込んだ葛西潤(旭化成)が挑む。ふたりとも世界大会特有のペースチェンジにうまく対応しながら、〝入賞ライン〟を見つめてレースを進めることになるだろう。
他にはモーニングセッションに続いて男子十種競技が行われ、トラックでは女子5000m予選(日本時間3日1時10分)、男女混合4×400mリレー予選(同2時10分)、女子800m予選(同2時45分)。フィールドでは女子三段跳予選(同1時15分)、女子円盤投予選(同1時55分)、男子砲丸投予選(同3時10分)、女子円盤投予選B組(同3時20分)が実施される。
日本勢は女子5000m予選の1組に田中希実(New Balance)と山本有真(積水化学)、2組に樺沢和佳奈(三井住友海上)が出場する。なお1組には東京五輪金メダルのS.ハッサン(オランダ)、オレゴン世界選手権Vで5000m世界記録保持者のG.ツェガイ、ブダペスト世界選手権Vで1500m世界記録保持者のF.キピエゴン(ケニア)が入った。予選通過は上位8名。ブダペスト世界選手権に続く入賞を目指す田中にとっては予選からハードな戦いになりそうだ。
女子三段跳予選には森本麻里子(オリコ)が登場。この種目では日本勢初五輪となるなかで、日本記録保持者がどこまで記録を伸ばすことができるのか。
文/酒井政人
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
2024.09.16
世界女王・北口榛花に特製『やり投ハイチュウ』贈呈!「やりより重たい」
-
2024.09.16
-
2024.09.16
-
2024.09.15
2024.09.15
高2・新妻遼己が5000mで13分44秒64 久保凛は1500mも大会新V/近畿ユース
-
2024.09.16
-
2024.09.13
2024.08.20
BROOKSの新作ランニングシューズ「Ghost MAX 2」が9月3日より発売開始!
-
2024.08.30
-
2024.08.21
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.09.17
世界陸連会長・セバスチャン・コー氏がIOC会長選に立候補 現役時代に男子1500mで2度の金メダル
9月16日、国際オリンピック委員会(IOC)はトーマス・バッハ会長の任期満了に伴って行われる次期会長選に立候補した7人を発表し、世界陸連(WA)のセバスチャン・コー会長が立候補したことを明らかにした。 コー氏は67歳。現 […]
2024.09.16
世界女王・北口榛花に特製『やり投ハイチュウ』贈呈!「やりより重たい」
女子やり投でパリ五輪金メダルに輝いた北口榛花(JAL)が9月16日に帰国し、都内で会見を開いた。その席でサプライズが待っていた。 7月16日にサポート契約を結んだ森永製菓から、やり投を模したケースにハイチュウなど、お菓子 […]
2024.09.16
やり投世界一・北口榛花「悩み、もがき続けた1年」五輪金メダルとDLトロフィーとともに凱旋帰国
女子やり投の北口榛花(JAL)が9月16日に帰国し、都内で会見を開いた。 光り輝くパリ五輪金メダルとダイヤモンドリーグ(DL)ファイナルを手に帰国した北口。冒頭で「オリンピックとダイヤモンドリーグ・ファイナルと重要な試合 […]
2024.09.16
女子やり投アジア選手権入賞の久世生宝が今季限りで引退 「感謝の気持ちでいっぱい」
女子やり投の久世生宝(コンドーテック)が9月15日、10月の佐賀国民スポーツ大会を最後に現役引退することを明らかにした。 久世は岡山県出身の29歳。幼少期から陸上に親しみ、中学では短距離が専門。倉敷中央高校進学後、体力強 […]
2024.09.16
女子やり投・右代織江が引退 08年インターハイ、19年茨城国体優勝
9月15日、女子やり投の右代織江(アースコンシャス)が自身のSNSを更新。今季限りで現役を引退すことを発表した。 右代は北海道出身の34歳。十種競技日本記録保持者の右代啓祐(国士舘クラブ)を兄に持ち、中学から陸上を始めた […]
Latest Issue 最新号
2024年10月号 (9月13日発売)
●Paris 2024 Review
●別冊付録/学生駅伝ガイド 2024 秋
●福井全中Review
●東京世界選手権まであと1年
●落合晃の挑戦