2024.06.29
◇第108回日本選手権(6月27日~30日/新潟・デンカビッグスワンスタジアム)3日目
第108回日本選手権の3日目が行われ、最初の決勝種目となった男子円盤投は、3投目に今季初の60mオーバーとなる60m12を投げた堤雄司(ALSOK群馬)が快勝。6連覇を達成し、畑山茂雄(ゼンリン)に並ぶ最多11度目の選手権獲得となった。
2008年に初入賞を果たしてからこれで15年連続でのメダル獲得と長年に渡りこの種目を牽引してきた。中学、高校、大学、そして日本選手権とタイトルを揃え、日本記録(62m59)も樹立。歴代の優勝回数でもトップに並び、「高校時代に大阪世界陸上を見に行った際、その参加B標準だった62m50を超える選手になれればと父と話していた。記録面でもそれを達成するなど、目標としてきたことはほぼやり尽くしました。残り2年、具体的には言えませんが、自分なりの最後の挑戦に向け、悔いのないよう過ごしていきたい」としみじみと話す。
今シーズンはここまでなかなか調子が上がらず、「さらに、試合前のルーティンや流れも悪く、試技順も苦手な1番目と、正直負けるイメージしかありませんでした。1投目も失敗したけど、いつもと違ったのは、そこで開き直り、今できることに集中できたこと。それが3投目の60mオーバーにつながりました」と打ち明ける。
今後の挑戦に対しては、「来年の東京世界選手権を目指すには63~64mを5試合揃える必要がある。それは今の実力的には現実的ではありません」と世界ではないことを強調。「今回、今季ようやく60mを超えることができたので、これからも常に60mを投げられるようにし、2年かけ、今の目標を達成できるよう精進していきたい」と力強く話した。
4投目に58m51を放った湯上剛輝(トヨタ自動車)が2位。5月に60m26をマークしていた幸長慎一(四国大AC)が56m62で3位となり、日本学生個人選手権で59m95を投げていた北原博企(新潟医療福祉大)は54m43で4位に終わった。
堤の日本選手権全成績をチェック!
08年 円盤投7位(49m18) 09年 円盤投6位(49m98) 10年 円盤投2位(55m75) 11年 円盤投3位(54m70) 12年 円盤投1位(56m19) 13年 円盤投2位(55m67) 14年 円盤投1位(58m44) 15年 円盤投1位(57m15) 16年 円盤投1位(60m00) 17年 円盤投1位(59m09) 18年 円盤投2位(56m76) 19年 円盤投1位(61m64) 20年 円盤投1位(60m24) 21年 円盤投1位(59m29) 22年 円盤投1位(59m45) 23年 円盤投1位(57m98) 24年 円盤投1位(60m12)
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
2024.07.03
ダイヤモンドリーグ・パリに三浦龍司、泉谷駿介、村竹ラシッドがエントリー!
2024.07.03
【選手名鑑】豊田 兼
-
2024.07.03
-
2024.07.02
-
2024.07.02
2024.07.02
BROOKSの新作ランニングシューズ「Ghost 16」が7月19日より発売開始!
2024.06.28
女子七種競技・ヘンプヒル恵のポスターがアトレに登場! 28日から順次掲出
-
2024.06.29
-
2024.06.27
-
2024.07.01
-
2024.06.15
-
2024.07.02
-
2024.06.28
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.07.03
ダイヤモンドリーグ・パリに三浦龍司、泉谷駿介、村竹ラシッドがエントリー!
世界最高峰のダイヤモンドリーグ(DL)第8戦・パリ大会のエントリーが発表された。 男子3000m障害には三浦龍司(SUBARU)が登録。すでにパリ五輪代表に内定している。今季DLは3戦目で、初戦のドーハで8分13秒96を […]
2024.07.03
【選手名鑑】豊田 兼
豊田 兼 TOYODA KEN SNS: 慶大 2002年10月15日 桐朋中(東京)→桐朋高(東京)→慶大 400m:45.57(24年) 110mH:13.29(23年) 400mH:47.99(24年) ■代表歴 […]
2024.07.03
ホクレンDC第2戦網走のエントリー発表! 1万mに中村匠吾、平林清澄、太田蒼生 5000m篠原倖太朗ら 女子は松田瑞生、加世田梨花、佐藤早也伽が登録
7月3日、日本陸連はホクレンディスタンス第2戦の網走大会(7月10日)のエントリー選手を発表した。 男子10000mにはペースメーカーを含め64人が登録し、東京五輪マラソン代表の中村匠吾(富士通)をはじめ、昨年のMGCに […]
2024.07.03
ダイヤモンドリーグ・モナコ やり投・北口榛花の他に110mH泉谷駿介、5000m田中希実も参戦
世界最高峰のダイヤモンドリーグ(DL)第9戦・モナコ大会(7月12日)のエントリー選手が発表された。 女子やり投にはブダペスト世界選手権女王の北口榛花(JAL)がエントリー。他にも欧州選手権金のV.ハドソン(ラトビア)、 […]
2024.07.03
富士通が活動拠点を26年度から川崎市へ移転 「価値向上への取り組み強化」アメフト、バスケと“共闘”
富士通陸上競技部は2026年4月に活動拠点を神奈川県川崎市に移転することを発表した。 7月2日に富士通の林恒雄・部長、髙橋健一・監督、常盤真也・企業スポーツ推進室室長が、川崎市役所を訪れて福田紀彦市長を表敬訪問し、陸上部 […]
Latest Issue 最新号
2024年7月号 (6月14日発売)
パリ五輪への道、最終局面
インターハイ都府県大会ハイライト