HOME 国内

2024.06.26

NEWS
北京世界選手権代表・小原怜が天満屋陸上部を退部「感謝の気持ちでいっぱい」
北京世界選手権代表・小原怜が天満屋陸上部を退部「感謝の気持ちでいっぱい」

19年大阪国際女子マラソンで日本人トップの2位に入った小原怜

天満屋は6月26日、所属する小原怜が6月末をもって陸上部を退部することを発表した。

小原は1990年生まれの33歳。岡山・倉敷西中から陸上を始め、当初は800mの選手として活躍。興譲館高1年時の06年兵庫国体では少年B800mで2位となり、全国初入賞を果たしている。さらに、同年の全国高校駅伝では4区を務め、2学年上の高島由香(現・資生堂)らとともに準優勝に貢献。2年目からは徐々に距離を延ばし、インターハイ800m3位、1500m4位と2種目に入賞した。

3年ではインターハイ1500m3位に入ったほか、秋の国体5000mに優勝。冬の全国高校駅伝では1区で区間賞を獲得し、同世代の長距離をリードするランナーへと成長したほか、高校2年で世界ユース選手権、高3には世界ジュニア選手権に日本代表として出場した。

高校卒業後は地元の天満屋に入社。入社2年目には全日本実業団対抗女子駅伝のチーム初Vのメンバーとして名を連ねると、翌年にアジア選手権1500m、5000mともに7位入賞を果たす。15年には日本選手権10000mで3位となり、同年の北京世界選手権に出場している。

マラソンは2度目の挑戦となった16年名古屋ウィメンズで2時間23分20秒をマークしたものの、田中智美(第一生命グループ)に1秒差で敗れ、リオ五輪代表を逃した。その後、19年大阪国際女子でも2時間25分46秒で日本人トップの2位に入るなどしたが、同年のMGCでは2位の鈴木亜由子(日本郵政グループ)と4秒差の3位に止まり、東京五輪代表を射止めることはできなかった。

20年以降は故障なども重なり、21年の名古屋ウィメンズで2時間32分03秒の18位となってからは、主要な大会から遠ざかってた。

小原は退部にあたり「なかなか思うように結果を出せない時も、声をかけて頂いたり、お手紙を下さった方々に大きく背中を押され、頑張ろうと前を向くことができました。感謝の気持ちでいっぱいです」とコメント。今後は天満屋に残り、さまざまな業務に挑戦することも発表され、「これからも自分をつくってくれた陸上競技に貢献したいと思っております」と綴っている。

天満屋は6月26日、所属する小原怜が6月末をもって陸上部を退部することを発表した。 小原は1990年生まれの33歳。岡山・倉敷西中から陸上を始め、当初は800mの選手として活躍。興譲館高1年時の06年兵庫国体では少年B800mで2位となり、全国初入賞を果たしている。さらに、同年の全国高校駅伝では4区を務め、2学年上の高島由香(現・資生堂)らとともに準優勝に貢献。2年目からは徐々に距離を延ばし、インターハイ800m3位、1500m4位と2種目に入賞した。 3年ではインターハイ1500m3位に入ったほか、秋の国体5000mに優勝。冬の全国高校駅伝では1区で区間賞を獲得し、同世代の長距離をリードするランナーへと成長したほか、高校2年で世界ユース選手権、高3には世界ジュニア選手権に日本代表として出場した。 高校卒業後は地元の天満屋に入社。入社2年目には全日本実業団対抗女子駅伝のチーム初Vのメンバーとして名を連ねると、翌年にアジア選手権1500m、5000mともに7位入賞を果たす。15年には日本選手権10000mで3位となり、同年の北京世界選手権に出場している。 マラソンは2度目の挑戦となった16年名古屋ウィメンズで2時間23分20秒をマークしたものの、田中智美(第一生命グループ)に1秒差で敗れ、リオ五輪代表を逃した。その後、19年大阪国際女子でも2時間25分46秒で日本人トップの2位に入るなどしたが、同年のMGCでは2位の鈴木亜由子(日本郵政グループ)と4秒差の3位に止まり、東京五輪代表を射止めることはできなかった。 20年以降は故障なども重なり、21年の名古屋ウィメンズで2時間32分03秒の18位となってからは、主要な大会から遠ざかってた。 小原は退部にあたり「なかなか思うように結果を出せない時も、声をかけて頂いたり、お手紙を下さった方々に大きく背中を押され、頑張ろうと前を向くことができました。感謝の気持ちでいっぱいです」とコメント。今後は天満屋に残り、さまざまな業務に挑戦することも発表され、「これからも自分をつくってくれた陸上競技に貢献したいと思っております」と綴っている。

小原怜の退部コメント全文

「6月30日をもちまして、天満屋女子陸上競技部を退部することといたしました。 16年間、恵まれた出逢いの中で多くの貴重な体験をさせていただきました。会社の方々の支えや応援、スタッフのサポート、先輩方、チームメイト、治療の先生方、なかなか思うように結果を出せない時も、声をかけて頂いたり、お手紙を下さった方々に大きく背中を押され、頑張ろうと前を向くことができました。感謝の気持ちでいっぱいです。 これからも自分をつくってくれた陸上競技に貢献したいと思っております。 心より感謝申し上げます」

小原怜のマラソン全成績

2015.3. 8 名古屋ウィメンズ 119位 3時間05分21秒 2016.3.13 名古屋ウィメンズ 3位  2時間23分20秒 2018.3.11 名古屋ウィメンズ 8位  2時間27分44秒 2018.9.16 ベルリン     10位  2時間27分29秒 2019.1.27 大阪国際女子   2位  2時間25分46秒 2019.9.15 MGC        3位  2時間29分06秒 2020.1.26 大阪国際女子   13位  2時間28分12秒 2021.3.14 名古屋ウィメンズ 18位  2時間32分03秒

次ページ:

ページ: 1 2

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.07.03

03年世界陸上男子走高跳金メダルのフライターク氏が死去 警察は殺人事件として捜査

2003年パリ世界選手権の男子走高跳で金メダルを獲得した南アフリカのJ.フライターク氏が、42歳で亡くなった。 2週間前から行方不明となっており、複数の銃傷のある状態で遺体が発見された。警察は殺人事件として捜査を始めた。 […]

NEWS 長距離の窪田忍が引退表明 「悔いがない…とは正直言えませんが」 駒大、トヨタ自動車、九電工で活躍

2024.07.03

長距離の窪田忍が引退表明 「悔いがない…とは正直言えませんが」 駒大、トヨタ自動車、九電工で活躍

7月2日、長距離の窪田忍が自身のSNSを更新し、現役引退することを発表した。 窪田は1991年生まれの32歳。福井・鯖江高から陸上を始め、インターハイや全国高校駅伝に出場。駒大では在学中の4年間、学生駅伝に皆勤出場を果た […]

NEWS パリ五輪ワールドランキング更新 100mは坂井隆一郎、東田が有力か 1万m太田がキープ、女子跳躍2人わずか届かず

2024.07.03

パリ五輪ワールドランキング更新 100mは坂井隆一郎、東田が有力か 1万m太田がキープ、女子跳躍2人わずか届かず

パリ五輪の出場資格を表わす世界陸連(WA)のワールドランキング(Road to Paris)が更新された。現状、有効期間の6月30日までのものが反映されたと見られる。 男子100mはターゲットナンバー(TN/出場枠)56 […]

NEWS 【男子100m】大津康太(川崎有馬中3) 10秒65=中学歴代9位タイ

2024.07.02

【男子100m】大津康太(川崎有馬中3) 10秒65=中学歴代9位タイ

6月29日、30日に行われた第37回神奈川県中学選抜陸上(神奈川・三ツ沢公園競技場)の男子100m予選で、大津康太(川崎有馬中3)が10秒65(+1.6)の大会新記録を樹立した。 今季の中学100mでは5月に小寺慎之助( […]

NEWS パラリンピック陸上日本代表に高桑早生、辻沙絵、前川楓、山﨑晃裕ら21名第二次内定

2024.07.02

パラリンピック陸上日本代表に高桑早生、辻沙絵、前川楓、山﨑晃裕ら21名第二次内定

一般社団法人日本パラ陸上競技連盟は7月1日、今夏のパリパラリンピックの陸上競技日本代表推薦選手第二次内定を発表した。 5月に神戸で開かれた世界パラ陸上の後に16人が第一次内定。今回は世界ランキングなどに沿って21名が選出 […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年7月号 (6月14日発売)

2024年7月号 (6月14日発売)

パリ五輪への道、最終局面
インターハイ都府県大会ハイライト

page top