HOME 国内、大学

2024.04.07

400mH高校記録保持者の瀧野未来が立命大デビュー!400m自己新、6月の日本選手権に照準/京都インカレ
400mH高校記録保持者の瀧野未来が立命大デビュー!400m自己新、6月の日本選手権に照準/京都インカレ

立命大デビューを果たした瀧野未来

◇第88回京都学生陸上競技対校選手権大会(京都・たけびしスタジアム京都:西京極陸上競技場)

88回を数える京都インカレの女子400mに、昨年の北海道インターハイで女子400mハードル、4×100m&400mリレーの3冠を獲得した瀧野未来(立命大)が出場。今季初レースで自己ベストを0.09秒更新する54秒68の大会記録で優勝した。

400mハードルで56秒75を持つ瀧野は、この春に京都橘高から立命大に進学。大学デビュー戦の自己新に、「前半からしっかりと入り、刺激を入れるつもりでした。55秒前半ぐらいで走れればと思っていたので良かったです」と笑顔を見せた。

冬も高校で走り込みを中心に順調にこなしてきたと言い、「貯めのある動きができるようになり、今日も最後まで落ち着いて走れました」と振り返る。この後はドバイで開かれるU20アジア選手権に出場。「400mハードルで最低でも57秒前半で走り金メダルが目標です」と意気込む。

立命大には高校の先輩でもあり、あこがれの存在だというブダペスト世界選手権代表の山本亜美が在学。5月には早速、関西インカレで激突し、日本選手権でももちろん挑むことになる。

「今季は57秒前半から56秒台で安定して走れるようになって、日本選手権でも亜美先輩たち、日本の上位の選手と戦えるようにしたい」と目を輝かせた。

その山本は400mハードルに出場して58秒07の大会新V。好調なシーズンインとなった。立命大の女子主将に就任した山本。「冬季は左脚のアキレス腱やハムストリングスを痛めることはありましたが、筋力トレーニングなど練習自体はしっかりこなせました」と言い、今回は「400mハードルのレース感を確認するのが目的で、その中では最後までしっかり余裕を持って走り切ることができました」とレースを総括した。

今季の目標はもちろんパリ五輪出場。「55秒93の学生記録を更新できれば、五輪も見えてくると思います」と話し、その準備は着実に整いつつある。

他では女子やり投で昨年の日本インカレで2位に食い込んでいる京大の篠田佳奈が55m51でシーズンイン。「ウエイトトレーニングを軸にバランス良くフィジカル面を強化してきました」。ベンチプレスも130kgから150kgにアップ。「体力もついて、ブロックのタイミングなども良かったです」と自己ベスト(56m57)に近い記録で初戦を終え、目標に掲げる60mオーバーでインカレ優勝に向け納得の表情だった。

男子では走高跳で日本インカレ2連覇中の山中駿(京大)がセカンドベストの2m22の大会新記録で優勝。続く関西学生記録を1cm上回る2m26は惜しくも失敗に終わったが、「これまで以上に手応えがありました。日本選手権までに確実に2m26以上を跳び、日本選手権で3位以上が目標」と力強い。安定感は欠いたが冬季から取り組んできた助走の最後の部分で進歩がみられるなど、鋭さが増した印象だった。

文・写真/花木 雫

◇第88回京都学生陸上競技対校選手権大会(京都・たけびしスタジアム京都:西京極陸上競技場) 88回を数える京都インカレの女子400mに、昨年の北海道インターハイで女子400mハードル、4×100m&400mリレーの3冠を獲得した瀧野未来(立命大)が出場。今季初レースで自己ベストを0.09秒更新する54秒68の大会記録で優勝した。 400mハードルで56秒75を持つ瀧野は、この春に京都橘高から立命大に進学。大学デビュー戦の自己新に、「前半からしっかりと入り、刺激を入れるつもりでした。55秒前半ぐらいで走れればと思っていたので良かったです」と笑顔を見せた。 冬も高校で走り込みを中心に順調にこなしてきたと言い、「貯めのある動きができるようになり、今日も最後まで落ち着いて走れました」と振り返る。この後はドバイで開かれるU20アジア選手権に出場。「400mハードルで最低でも57秒前半で走り金メダルが目標です」と意気込む。 立命大には高校の先輩でもあり、あこがれの存在だというブダペスト世界選手権代表の山本亜美が在学。5月には早速、関西インカレで激突し、日本選手権でももちろん挑むことになる。 「今季は57秒前半から56秒台で安定して走れるようになって、日本選手権でも亜美先輩たち、日本の上位の選手と戦えるようにしたい」と目を輝かせた。 その山本は400mハードルに出場して58秒07の大会新V。好調なシーズンインとなった。立命大の女子主将に就任した山本。「冬季は左脚のアキレス腱やハムストリングスを痛めることはありましたが、筋力トレーニングなど練習自体はしっかりこなせました」と言い、今回は「400mハードルのレース感を確認するのが目的で、その中では最後までしっかり余裕を持って走り切ることができました」とレースを総括した。 今季の目標はもちろんパリ五輪出場。「55秒93の学生記録を更新できれば、五輪も見えてくると思います」と話し、その準備は着実に整いつつある。 他では女子やり投で昨年の日本インカレで2位に食い込んでいる京大の篠田佳奈が55m51でシーズンイン。「ウエイトトレーニングを軸にバランス良くフィジカル面を強化してきました」。ベンチプレスも130kgから150kgにアップ。「体力もついて、ブロックのタイミングなども良かったです」と自己ベスト(56m57)に近い記録で初戦を終え、目標に掲げる60mオーバーでインカレ優勝に向け納得の表情だった。 男子では走高跳で日本インカレ2連覇中の山中駿(京大)がセカンドベストの2m22の大会新記録で優勝。続く関西学生記録を1cm上回る2m26は惜しくも失敗に終わったが、「これまで以上に手応えがありました。日本選手権までに確実に2m26以上を跳び、日本選手権で3位以上が目標」と力強い。安定感は欠いたが冬季から取り組んできた助走の最後の部分で進歩がみられるなど、鋭さが増した印象だった。 文・写真/花木 雫

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2024.11.23

中大が総合トップ 吉居駿恭が27分44秒48の大学新記録!! 2、3組も組トップ占める/MARCH対抗戦

◇MARCH対抗戦2024(11月23日/東京・町田GIONスタジアム) 明大、青学大、立教大、中大、法大の5大学が10000mレースで争うMARCH対抗戦2024が行われ、最終の4組で青学大の鶴川正也(4年)が27分4 […]

NEWS 遠藤日向が7年ぶりの10000m「長く感じました」五輪逃した悔しさにじみ「来年飛躍できるように」/八王子LD

2024.11.23

遠藤日向が7年ぶりの10000m「長く感じました」五輪逃した悔しさにじみ「来年飛躍できるように」/八王子LD

◇2024八王子ロングディスタンス(11月23日/東京・上柚木公園陸上競技場) 男子10000mに特化した八王子ロングディスタンスが行われ、最終8組はシン・ガルビア(インド)がインド新となる27分14秒88でトップを飾っ […]

NEWS 青学大・鶴川正也が27分43秒33でトップ! ラストの直線で逆転「絶対に勝ちきろうと思った」/MARCH対抗戦

2024.11.23

青学大・鶴川正也が27分43秒33でトップ! ラストの直線で逆転「絶対に勝ちきろうと思った」/MARCH対抗戦

◇MARCH対抗戦2024(11月23日/東京・町田GIONスタジアム) 明大、青学大、立教大、中大、法大の5大学が10000mレースで争うMARCH対抗戦2024が行われ、最終の4組で青学大の鶴川正也(4年)が27分4 […]

NEWS 鈴木芽吹 日本歴代5位の27分20秒33も「26分台出せず悔しい」/八王子LD

2024.11.23

鈴木芽吹 日本歴代5位の27分20秒33も「26分台出せず悔しい」/八王子LD

◇2024八王子ロングディスタンス(11月23日/東京・上柚木公園陸上競技場) 男子10000mに特化した八王子ロングディスタンスが行われ、最終8組はシン・ガルビア(インド)がインド新となる27分14秒88でトップを飾っ […]

NEWS パリ五輪代表・太田智樹がトラック復帰レース28分12秒12「ちょっと戻ってきた」/八王子LD

2024.11.23

パリ五輪代表・太田智樹がトラック復帰レース28分12秒12「ちょっと戻ってきた」/八王子LD

◇2024八王子ロングディスタンス(11月23日/東京・上柚木公園陸上競技場) 男子10000mに特化した八王子ロングディスタンスが行われ、5組にパリ五輪代表の太田智樹(トヨタ自動車)が出場。28分12秒12の5着だった […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2024年12月号 (11月14日発売)

2024年12月号 (11月14日発売)

全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会

page top