2024.02.25
◇2024Japan Athlete Games in Osaki(2月25日/鹿児島ジャパンアスリートトレーニングセンター大隅)
国内最大級の陸上競技専門の室内トレーニング施設を舞台に、国内唯一の室内100m公認レースが行われるJapan Athlete Games in Osakiが行われた。
女子60mハードルには、アジア室内で銀メダルを獲得した寺田明日香(ジャパンクリエイト)が出場。地元高校生たちと走り、8秒41で悠々トップの貫禄を示した。
アジア室内後ということもあり、「いきなり走ってケガをしないように」と、100mと60mハードルの1本目を回避。ここから合宿に入るという。
技術的に細かく語ることはなかったが、「アジア室内から、変えていきたいところを考えながら走りました。ハードルを低く感じたり、高く感じたりするように波があったので、低く感じられるように模索しているところ」と話す。「どうインターバルにつなげるか、本当にゼロから作り直しています」と言う。
22年はパリ五輪を見据えてレースを控え、昨年は戦線復帰。自己記録も更新し、日本選手権も優勝した。夏にはブダペスト世界選手権に出場。ただ、寺田が起爆剤となってから、かつてないレベルにまで上がった女子100mハードルにあって、「疲弊しきっていた」。ブダペストでは代表となって3人とも、12秒台を出せずに予選敗退だった。
そうしたことを踏まえ、今季は「メリハリをつけていく」。アジア室内で順位をしっかり取れたことで、ポイント的にも“貯金”ができた。「ケガもしたくないので、例年よりはスロー」で、出場する試合も「様子を見ながら」と言う。
その先には「最後の挑戦」と明言するパリ五輪が待つ。東京五輪や昨年のブダペストなどで力を発揮できなかっただけに、そのリベンジの舞台に立ち、自分のハードルを見せたい。もちろん、参加標準記録(12秒77)はしっかり切るタイムを持って臨む構えだ。
「本当に誰が出場できるかわからない状況ですが、どうやって(パリに)行くかというところを考えながらやっていきたい。後悔のないオリンピックシーズンにしたいと思います」
集大成の2024年。寺田明日香らしく、そのハードリングを追求していく。
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