HOME 国内、海外

2024.02.20

走幅跳の踏み切りのルール変更を検討か ファウル増のため踏み切り板前の足から計測
走幅跳の踏み切りのルール変更を検討か ファウル増のため踏み切り板前の足から計測

走幅跳の踏み切り(イメージ)

世界陸連(WA)が走幅跳のルール変更について検討していると、英国の「デイリーメール」や「アスリート・ウイークリー(AW)」が報じている。

報道によると、走幅跳の踏み切り板の手前に「テイクオフゾーン」が設けられ、そのゾーン内で踏み切りした足の前足部(つま先)から記録を計測するというもの。

現在は踏み切り板が20cmあり、踏み切り板のその先に10cmの粘土板が敷かれている。踏み切り板と粘土板の境目から計測され、粘土板に跡がついた場合は無効試技(ファウル)となる。

ブダペスト世界選手権では試技の約3分1が無効試技だったことを受け議題に挙がったようだ。ちなみに、踏み切りのルールにおいては、2021年度に粘土板の角度が45度から90度に変更。これによるファウルが増加したとも言われている。

WAのCEOを務めるジョン・リッジオン氏は「一つひとつのジャンプが重要となり、より刺激的でドラマを生む」とコメントしているという。

なお、早ければ今年中に大会で実際に試行するとし、「結果が表示されるまで時間がかからないような方法も試していく。テストの結果によっては導入しない」(同氏)という。

広告の下にコンテンツが続きます

走幅跳の世界記録は男子が8m95(マイク・パウエル、米国=1991年)、女子は7m52(ガリナ・チスチャコワ、ソ連:ロシア=1988年)で、世界歴代10傑に2000年以降の記録が男子は3つ、女子は2つと停滞している。

世界陸連(WA)が走幅跳のルール変更について検討していると、英国の「デイリーメール」や「アスリート・ウイークリー(AW)」が報じている。 報道によると、走幅跳の踏み切り板の手前に「テイクオフゾーン」が設けられ、そのゾーン内で踏み切りした足の前足部(つま先)から記録を計測するというもの。 現在は踏み切り板が20cmあり、踏み切り板のその先に10cmの粘土板が敷かれている。踏み切り板と粘土板の境目から計測され、粘土板に跡がついた場合は無効試技(ファウル)となる。 ブダペスト世界選手権では試技の約3分1が無効試技だったことを受け議題に挙がったようだ。ちなみに、踏み切りのルールにおいては、2021年度に粘土板の角度が45度から90度に変更。これによるファウルが増加したとも言われている。 WAのCEOを務めるジョン・リッジオン氏は「一つひとつのジャンプが重要となり、より刺激的でドラマを生む」とコメントしているという。 なお、早ければ今年中に大会で実際に試行するとし、「結果が表示されるまで時間がかからないような方法も試していく。テストの結果によっては導入しない」(同氏)という。 走幅跳の世界記録は男子が8m95(マイク・パウエル、米国=1991年)、女子は7m52(ガリナ・チスチャコワ、ソ連:ロシア=1988年)で、世界歴代10傑に2000年以降の記録が男子は3つ、女子は2つと停滞している。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.03.29

編集部コラム「いつのまにか700号超え」

攻め(?)のアンダーハンド リレーコラム?? 毎週金曜日(できる限り!)、月刊陸上競技の編集部員がコラムをアップ! 陸上界への熱い想い、日頃抱いている独り言、取材の裏話、どーでもいいことetc…。 編集スタッフが週替りで […]

NEWS 齋藤みう3000m障害で9分41秒57 自己ベスト4秒以上更新して日本歴代6位、学生歴代2位

2025.03.29

齋藤みう3000m障害で9分41秒57 自己ベスト4秒以上更新して日本歴代6位、学生歴代2位

第319回日体大長距離競技会初日が3月29日、神奈川・横浜市の同大学健志台キャンパス競技場で行われ、女子3000m障害で齋藤みう(日体大4)が日本歴代6位、学生歴代2位の9分41秒57をマークした。 齋藤のこれまでのベス […]

NEWS 久保凛1000mで2分40秒23 U20&U18日本新記録!従来の記録を大幅更新、日本歴代でも4位

2025.03.29

久保凛1000mで2分40秒23 U20&U18日本新記録!従来の記録を大幅更新、日本歴代でも4位

奈良市サーキットが3月29日、奈良市の鴻ノ池陸上競技場で行われ、女子1000mで800m日本記録(1分59秒93)保持者の久保凛(東大阪大敬愛高2)が2分40秒23をマークした。 この記録は日本歴代4位で、U20とU18 […]

NEWS 【世界陸上プレイバック】五輪ボイコットきっかけに創設!クラトフヴィロヴァが女子400mと800mで今も大会記録に残る2冠 日本は室伏重信ら出場も入賞ゼロ

2025.03.28

【世界陸上プレイバック】五輪ボイコットきっかけに創設!クラトフヴィロヴァが女子400mと800mで今も大会記録に残る2冠 日本は室伏重信ら出場も入賞ゼロ

今年、陸上の世界選手権(世界陸上)が34年ぶりに東京・国立競技場で開催される。今回で20回目の節目を迎える世界陸上。日本で開催されるのは1991年の東京、2007年の大阪大会を含めて3回目で、これは同一国で最多だ。これま […]

NEWS 【高校生FOCUS】女子三段跳・山﨑りりや(鳴門渦潮高)日本高校女子初の13m到達、大学で学生記録挑戦

2025.03.28

【高校生FOCUS】女子三段跳・山﨑りりや(鳴門渦潮高)日本高校女子初の13m到達、大学で学生記録挑戦

FOCUS! 高校生INTERVIEW 山﨑りりや Yamasaki Ririya 鳴門渦潮高3徳島 高校アスリートをフォーカスするコーナー。年度末を迎えますが、振り返ってみれば、2024年度は高校生による日本記録樹立を […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報

page top