2024.02.19
2月17日、南アフリカ・プレトリアでシンビネ・クロ・クラシックが開催され、レツィレ・テボゴ(ボツワナ)が300mで世界歴代最高の30秒69をマークした。従来の世界最高は、400m43秒03の世界記録持者ウェイド・ファン・ニーケアク(南アフリカ)が17年にマークした30秒81で、これを0.12秒も短縮した。
テボゴは昨年のブダペスト世界選手権で100m銀メダル、200m銅メダルを獲得している20歳。19歳だった22年に100mでオレゴン世界選手権では9秒94、さらにU20世界選手権では9秒91と立て続けにU20世界記録を更新するなど、100m、200mの世界記録を持つウサイン・ボルト(ジャマイカ)を超える逸材として注目を集めている。
300mは五輪や世界選手権では採用されていない種目であるものの、過去に30秒台をマークしたのはファン・ニーケアク、200m、400mで五輪金メダルを獲得しているマイケル・ジョンソン(米国/30秒85)、ボルト(30秒97)の3人しかいない。
テボゴは1年前のこの大会でも300mに出場し、その際は世界歴代9位(当時)となる31秒54で走って周囲を驚かせたが、その記録を1秒近く塗り替える驚異的なタイム。レジェンドたちの記録を上回り、100m9秒88、200m19秒50の自己記録更新だけでなく、100m、200m、400mの世界新記録も予感させる走りとなった。
【動画】300m30秒69の驚異的世界最高タイムをマークしたテボゴ
— Laurent Meuwly (@LaurentMeuwly) February 17, 2024
男子300m世界歴代5傑
30.69 L.テボゴ(ボツワナ) 2024. 2.17 30.81 W.ファン・ニーケアク(南アフリカ) 2017. 6.28 30.85 M.ジョンソン(米国) 2000. 3.24 30.97 U.ボルト(ジャマイカ) 2010. 5.27 31.20 K.ジェームス(グレナダ) 2016. 8.14 31.20 L.メリット(米国) 2016. 8.14 ※一部記録を修正しました
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