◇日本室内陸上大阪大会(2月3、4日/大阪城ホール)1日目
U20・18・16のカテゴリーが実施される日本室内陸上大阪大会の初日が行われた。
U16女子60mで圧巻のレコードが誕生した。これ以上ない低い姿勢から飛び出したのが三好美羽(神辺西中2広島)。100mで中2歴代2位タイの11秒88を持つ前回覇者が颯爽と駆け抜けた。大会記録を一気に0.12秒更新する7秒42で連覇を果たした。この記録は室内中学最高はもちろん、2つ上のカテゴリーでもあるU20日本記録にも0秒04と迫るもの。U18世界室内今季3位、U18室内アジア最高という特大の記録だった。
午前中の予選から昨年のVタイム(7秒56)を上回る7秒48をマーク。早々と大会記録(7秒54)を更新した三好。決勝でもさらにタイムを短縮して実力を示した。
昨年は、この室内で頂点に立ち幸先のいいスタートを切ったものの、8月の全中は同タイムながら着差ありの2位。連覇を目指した秋のU16大会でも4位に敗れるなどタイトルを逃していただけに、「今年最初の大会で優勝することができうれしいです。いつも応援してくれているおばあちゃんに金メダルの報告がしたかったので、それが果たせて良かった」と笑顔が弾けた。
冬季は走り込みなどで持ち味でもある全身を使って走るダイナミックなフォームに磨きをかけ体力と筋力もアップ。「スタートが決まらないことが多かったですが、それも徐々に良くなりました」と勝因を口にする。
前回は弾む室内特有のトラックに合わせるのに苦労したと言うが、今回は「昨年の6月に出場した布勢スプリントの時のトラックが同じような感じで、今回はしっかりスタートから慌てず走れました」と経験を生かし好走につなげた。
それでも、「まだ二次加速の部分で少し身体が浮いてしまったので、その部分と課題の後半をさらに強くしたい」と三好。今年は「日本選手権の標準を切って日本選手権出場、全中は11秒6台を出して優勝するのが目標です」と意気込みを話した。
小学校時代、地元の大スターでもある山縣亮太(セイコー)にあこがれて陸上を始めたという三好。将来は「山縣選手のように周囲に夢を与えることができる選手になりたい」と目を輝かせた。
他のU16カテゴリーでは女子走幅跳で2年生ながら全中を制している藤本茉優(津幡中2石川)が4回目に5m84の大会新をマークしV。男子60mでは同じく全中200m覇者の清水空跳(長田中3石川)が6秒88の大会新記録で頂点に立ち、能登半島地震で苦しむ地元に吉報を届けた。
U20女子棒高跳はインターハイ女王の柳川美空(前橋育英高3群馬)が4m03の大会新で優勝。U18男子60mは地元大阪のアブラハム光オシナチ(東大阪大柏原高・大阪)が6秒73の大会新記録で制している。
|
|
RECOMMENDED おすすめの記事
Ranking 人気記事ランキング
2024.11.24
積水化学が連覇か?日本郵政グループら女王奪還か?クイーンズ駅伝きょう12時15分号砲
-
2024.11.23
2024.11.20
【箱根駅伝2025名鑑】早稲田大学
2024.11.17
不破聖衣来が香港で10kmレースに出場 9位でフィニッシュ
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.20
-
2024.11.23
2024.11.01
吉田圭太が住友電工を退部 「充実した陸上人生を歩んでいきたい」競技は継続
2024.11.07
アシックスから軽量で反発性に優れたランニングシューズ「NOVABLAST 5」が登場!
-
2024.10.27
-
2024.11.10
2022.04.14
【フォト】U18・16陸上大会
2021.11.06
【フォト】全国高校総体(福井インターハイ)
-
2022.05.18
-
2022.12.20
-
2023.04.01
-
2023.06.17
-
2022.12.27
-
2021.12.28
Latest articles 最新の記事
2024.11.24
積水化学が連覇か?日本郵政グループら女王奪還か?クイーンズ駅伝きょう12時15分号砲
◇第44回全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝:11月24日/宮城・松島町文化観光交流館前~弘進ゴムアスリートパーク仙台、6区間42.195km) 全日本実業団対抗女子駅伝(クイーンズ駅伝in宮城)は今日、宮城県松島 […]
2024.11.23
中大が総合トップ 吉居駿恭が27分44秒48の大学新記録!! 2、3組も組トップ占める/MARCH対抗戦
◇MARCH対抗戦2024(11月23日/東京・町田GIONスタジアム) 明大、青学大、立教大、中大、法大の5大学が10000mレースで争うMARCH対抗戦2024が行われ、最終の4組で青学大の鶴川正也(4年)が27分4 […]
2024.11.23
遠藤日向が7年ぶりの10000m「長く感じました」五輪逃した悔しさにじみ「来年飛躍できるように」/八王子LD
◇2024八王子ロングディスタンス(11月23日/東京・上柚木公園陸上競技場) 男子10000mに特化した八王子ロングディスタンスが行われ、最終8組はシン・ガルビア(インド)がインド新となる27分14秒88でトップを飾っ […]
2024.11.23
青学大・鶴川正也が27分43秒33でトップ! ラストの直線で逆転「絶対に勝ちきろうと思った」/MARCH対抗戦
◇MARCH対抗戦2024(11月23日/東京・町田GIONスタジアム) 明大、青学大、立教大、中大、法大の5大学が10000mレースで争うMARCH対抗戦2024が行われ、最終の4組で青学大の鶴川正也(4年)が27分4 […]
2024.11.23
鈴木芽吹 日本歴代5位の27分20秒33も「26分台出せず悔しい」/八王子LD
◇2024八王子ロングディスタンス(11月23日/東京・上柚木公園陸上競技場) 男子10000mに特化した八王子ロングディスタンスが行われ、最終8組はシン・ガルビア(インド)がインド新となる27分14秒88でトップを飾っ […]
Latest Issue 最新号
2024年12月号 (11月14日発売)
全日本大学駅伝
第101回箱根駅伝予選会
高校駅伝都道府県大会ハイライト
全日本35㎞競歩高畠大会
佐賀国民スポーツ大会