HOME 駅伝、箱根駅伝

2024.01.03

順大まさかの17位 長門俊介監督「必ず強い順大になる」途切れたタスキを再び/箱根駅伝
順大まさかの17位 長門俊介監督「必ず強い順大になる」途切れたタスキを再び/箱根駅伝

まさかの17位に沈んだ順大。4区のルーキー・吉岡大翔がただ一人区間ひとケタとなる8位と力走した

◇第100回箱根駅伝(東京・大手町←→神奈川・箱根町/10区間217.1km)

第100回箱根駅伝が行われ、前回5位の順大は17位でシード権を逃した。1区・三浦龍司(4年)が区間10位。万全ではないなか何とか流れを作ったが、2、3区とふたケタ順位が続く。4区のルーキー・吉岡大翔は区間8位でまずまずの箱根デビューを飾り、5区の石井一希(4年)はなんとか10位で芦ノ湖へたどりついた。

しかし、復路は一度も浮上のきっかけをつかめず。9区で三浦とダブル主将の藤原優希(4年)も何とか前を追ったが、鶴見中継所では無念の繰り上げスタートとなってしまった。

長門俊介監督は「区間ふたケタばかりで流れが完全に悪かった。学生たちはしっかり準備してくれましたが、準備段階での問題もある。指導者の責任かなと痛感しています」と唇を噛む。

11月下旬の三浦の故障など、数名は「状態が悪い」というのはあったが、「一難去って、また一難」と続き、「クリスマスあたりからようやく何事もなくできた」状況だったという。吉岡は「来年戻ってきて、この悔しさを晴らせるようにしたい」と思いをにじませる。

これまで総合11回の優勝を誇る名門。「先輩たちが築き上げてきた紅白のタスキを、この記念すべき100回大会で途切れさせてしまった。先輩方や支援してくださる方々に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と、指揮官もまたOBとして忸怩たる思いがある。

広告の下にコンテンツが続きます

ただ、「力のある選手は多いので、私自身も考え直して、しっかり立て直していきたい。2つの予選会というのは試練。それをクリアしていくことでタフさが身につけば、必ず強い順大になる。選手の成長、私の成長と思って1年間やっていきたい」と再起を誓った。

◇第100回箱根駅伝(東京・大手町←→神奈川・箱根町/10区間217.1km) 第100回箱根駅伝が行われ、前回5位の順大は17位でシード権を逃した。1区・三浦龍司(4年)が区間10位。万全ではないなか何とか流れを作ったが、2、3区とふたケタ順位が続く。4区のルーキー・吉岡大翔は区間8位でまずまずの箱根デビューを飾り、5区の石井一希(4年)はなんとか10位で芦ノ湖へたどりついた。 しかし、復路は一度も浮上のきっかけをつかめず。9区で三浦とダブル主将の藤原優希(4年)も何とか前を追ったが、鶴見中継所では無念の繰り上げスタートとなってしまった。 長門俊介監督は「区間ふたケタばかりで流れが完全に悪かった。学生たちはしっかり準備してくれましたが、準備段階での問題もある。指導者の責任かなと痛感しています」と唇を噛む。 11月下旬の三浦の故障など、数名は「状態が悪い」というのはあったが、「一難去って、また一難」と続き、「クリスマスあたりからようやく何事もなくできた」状況だったという。吉岡は「来年戻ってきて、この悔しさを晴らせるようにしたい」と思いをにじませる。 これまで総合11回の優勝を誇る名門。「先輩たちが築き上げてきた紅白のタスキを、この記念すべき100回大会で途切れさせてしまった。先輩方や支援してくださる方々に申し訳ない気持ちでいっぱいです」と、指揮官もまたOBとして忸怩たる思いがある。 ただ、「力のある選手は多いので、私自身も考え直して、しっかり立て直していきたい。2つの予選会というのは試練。それをクリアしていくことでタフさが身につけば、必ず強い順大になる。選手の成長、私の成長と思って1年間やっていきたい」と再起を誓った。

次ページ:

       

RECOMMENDED おすすめの記事

    

Ranking 人気記事ランキング 人気記事ランキング

Latest articles 最新の記事

2025.04.01

マラソン元世界記録保持者、1964年東京五輪代表の寺沢徹氏が死去 90歳

1960年代に男子マラソンをはじめ、長距離で活躍した寺沢徹氏が3月23日に亡くなったことがわかった。90歳だった。 寺沢氏は1935年、東京生まれ。太平洋戦争の激化に伴い富山県高岡市へ疎開し、戦後も高岡で過ごした。中学時 […]

NEWS 女子走幅跳前日本記録保持者・井村久美子さんが夫・俊雄氏とともに青学大短距離ブロック特別アドバイザリーコーチ就任!

2025.04.01

女子走幅跳前日本記録保持者・井村久美子さんが夫・俊雄氏とともに青学大短距離ブロック特別アドバイザリーコーチ就任!

青学大陸上競技部短距離ブロックは4月1日、女子走幅跳前日本記録保持者の井村久美子さんと夫・井村俊雄氏がスペシャルアドバイザリーコーチに就任することを発表した。 井村さんは1981年生まれの44歳。山形県酒田市で陸上一家に […]

NEWS SUBARUの真船恭輔が現役引退「本当に楽しい陸上人生」小山司、小林光二コーチも社業に専念

2025.03.31

SUBARUの真船恭輔が現役引退「本当に楽しい陸上人生」小山司、小林光二コーチも社業に専念

SUBARUは3月31日付で引退選手と退部者を発表した。 真船恭輔、小山司の2名が現役を引退する。真船は1997年生まれの27歳。学法石川高(福島)時代には2年連続で全国高校駅伝に出場。相澤晃(旭化成)、阿部弘輝(住友電 […]

NEWS 【世界陸上プレイバック】―91年東京―国立競技場がルイスに熱狂!マラソン谷口が殊勲の金メダル

2025.03.31

【世界陸上プレイバック】―91年東京―国立競技場がルイスに熱狂!マラソン谷口が殊勲の金メダル

今年9月、陸上の世界選手権(世界陸上)が34年ぶりに東京・国立競技場で開催される。今回で20回目の節目を迎える世界陸上。日本で開催されるのは1991年の東京、2007年の大阪を含めて3回目で、これは同一国で最多だ。 これ […]

NEWS 京セラの白井明衣が引退 22年にはプリンセス駅伝に出走

2025.03.31

京セラの白井明衣が引退 22年にはプリンセス駅伝に出走

京セラの白井明衣が、3月23日に行われた鹿児島県実業団陸上競技記録会の女子3000mに出場。このレースをもって競技生活を引退することが公式Instagramで伝えられた。 白井は山口・中村女高を卒業後、2020年より京セ […]

SNS

Latest Issue 最新号 最新号

2025年4月号 (3月14日発売)

2025年4月号 (3月14日発売)

別冊付録 2024記録年鑑
山西 世界新!
大阪、東京、名古屋ウィメンズマラソン詳報

page top